新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

出張!Fire Control Box!

お疲れ様です、leoです。

 

めっきり寒くなり、段々と朝の犬の散歩がキツくなるこの頃…

 

みなさん、季節の変わり目で体調崩したりはしていませんか?

 

僕たち消防士は身体が資本です。

 

まずは自身の体調管理から、もちろんコロナにも十分気をつけて!

 

気を緩めることなく、手洗いうがいに感染予防をしっかりしましょう(^^)

 

僕たち消防士が率先してやらなきゃですね!

 

さて、今回は報告のみです。

 

そうなんです。

 

行ってきました!

 

出張Fire Control Box!

 

僕の所属するCHIBA ONE TEAMに声がかかり、会場の選定や調整までしていただき、今回開催することができました!

 

午前中は僕が作ったテキストを使って、火災性状のお話をさせていただきました。

 

つたない説明にもかかわらず、ブログ同様に何回も脱線したにも関わらず、最後までとても真剣に聞いていただき、本当に心から感謝です!

 

講義ではとある所属の方から、暑熱順化に関する良いお話もお聞きすることができました。

 

お話しさせていただいた自分も、また新たな学びがあって楽しかったです(^^)

 

そして午後からは燃焼実験。

 

今回は横須賀CFBTに参加したスタッフの方々がサポートに入ってくれたので、もう心強いのなんの&学びが多いのなんのって!

 

僕は燃焼実験の経験則を、一方では横須賀CFBTを受講したスタッフの経験則を話してくれたので、色々な角度から見ることができたと思います(^^)

 

知識や技術は、国や地域によって本当に様々です。

 

狭い日本ですら、北と南で火災に対する考え方が違うように。

 

だからこそ、自分の目で見て、肌で感じて、必要なことを見極めて、取捨選択しなければなりません。

 

色々な考えを持つスタッフが揃うと、色々な角度から見ることができるようになるので、これもまたCHIBA ONE TEAMの良いところかと!

 

なんにしても、アットホームな感じが良いですね。

 

肩肘張らず、肩書きは同じ消防士ですから(^^)

 

ということで、僕は非常に楽しい1日を過ごすことができました!笑

 

そして何より、参加してくれた方々の目が輝いていて、こちらも負けてられないなと、改めて学ぶことの楽しさや大切さを感じさせていただきました。

 

お声がけいただき、1日お付き合いいただき、本当にありがたい1日でした!

 

ということで、インスタのページ貼っときます!よければフォローしてあげてください!

https://www.instagram.com/chiba_one_team/?utm_medium=copy_link

 

 

さて、今回は報告のみでした。

 

いつか全国へ出張FireControl Box野郎として飛び回ってみたいなぁ、なんて( ´∀`)

(そんなことしてたら嫁に怒られますが…)

 

もし出張FCB &火災性状の講義を受けてみたい!なんて方がいましたら、ぜひぜひCHIBA ONE TEAMにご連絡ください(^^)

 

もしくは下記アドレスにメールしてください!

yamama.leo.1227@gmail.com

(面倒ですがコピペしてください!)

 

さてさて、今年も残すところあと2ヶ月となりました!

 

冒頭にも書いたとおり、体調崩さず、志し高く行きましょー!!

 

ONE TEAM!!

 

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久しぶりの更新です!

お疲れ様です、leoです。

 

気づけば10月…

 

すっかりブログを書かずにサボってました。

 

いや、サボってた訳ではないんですよ。

 

あれです、憎きコロナ。

 

この数ヶ月間、本当異常なほどコロナの出動しまくりました。

 

仕事に来りゃ、朝イチからコロナ…

 

出動から帰ってきてシャワー浴びて(ウチの会社のコロナ対策です)、車両除染して、個人装備整えて、終わったー!と一息つく前にまたコロナ…

 

あれ!?休んでなくね!?

 

こんな毎日を過ごしておりました。

 

そしてその代償として、

 

山積みとなった手付かずの報告書…

 

ブログ書く気力もない日々でございました。

 

もう1件目の事案がどんなだったか忘れるレベル。

 

久しぶりに仕事来るのがしんどかったですね(ー ー;)

 

とまぁ、そんなこと書いてはいますが、

 

きっと全国の救急隊が同じ状況だったはずです。

 

本当に本当に本当に!毎日お疲れ様です!

 

同じ消防職員ですが、心から尊敬します。

 

まだまだ油断できない状況が続いていますが、

 

何より自分の身体を大切にして、日々の勤務に臨みましょう(^^)!

 

いつか必ず事態は打開します。

 

それまで我慢。

 

僕らの選んだ道です。

 

挫けるな。絶対に。

 

…お気づきの方もいると思いますが、僕自身に言い聞かせております。笑

 

ということで、そんな挫けそうな日々を送っていた僕ですが、

 

管轄内に解体予定の建物があるとの情報が舞い込んできました。

 

署で訓練をすることになったので、そこに便乗して有志でも訓練をさせてもらうことができました。

 

今回はその訓練のことを、つらつらと書いていきます。

 

今回も良ければ最後までお付き合いください!

 

 

 

【解体建物を使った訓練!】

 

「建物を取り壊す予定があるので、良ければ訓練しませんか?」

 

急きょこんな話が舞い込んできました。

 

当初はウチの署だけの訓練予定でしたが、せっかくなので外部講師呼べないか、自主勉強会でもできないかと思い、先方の担当者に直談判したところ、

 

「あ、全然いいですよ。好きに使ってください!何やってもOKですから!」

 

思わず拍子抜けするほどあっさりOKをいただいたので、僕はある自主勉強会に講習会の開催を依頼しました。

 

依頼先は、消防活動研究会です。(お師匠さんのところです。)

 

消防活動研究会では、ドア開放マニュアルや立体消火戦術といった書籍を出版したり、実際に解体予定の建物を使用した講習会や訓練を行っています。

 

特にドア開放に関しては、そのパイオニア的存在と言えるかと思います。

 

詳しくは↓からリンクしてみてください(^^)

消防活動研究会 (@OpenDLab) / Twitter

Twitterに飛びます。)

 

書籍も載せときます。

 

両書籍とも、目からウロコの情報満載ですので、ぜひ一読いただけると良いかと思います!

 

なんか宣伝してて回し者みたいになってますが…(´ω`)笑

 

さてさて。

 

講習会開催依頼の返事は即答でOKをいただきました。

 

今回は建物に足場が組まれていないため、色々やっていただけることになりました!

 

さすが師匠!レスポンス良すぎです(^^)!

 

そして迎えた講習会当日。

 

天気にも恵まれ、総勢18名の有志が集い、講習会がスタートしました。

 

ドア開放からかな?と思いきや、梯子からのスタート。

 

これがまたスゴい内容でした。

 

「エンジンカッターでのドア開放よりも、梯子の方が確実にアプローチできる。」

 

「カギ付梯子は危険なのではない。使い方を知らないだけ、使ったことがないだけだ。」

 

「三連梯子は1人でも伸ばせる。」

 

講師曰く、そもそもエンジンカッターを積載していない消防車はあるが、梯子を積載していない消防車はない。

 

じゃあその梯子を極めた人はいるだろうか?

 

特にカギ付梯子。

 

これまた痛いところを…(-.-;)

 

前回、ブログで梯子の取り扱いについて書きましたが、僕自身も梯子の取り扱いに関して、まだまだやり足りず、後輩たちへの指導も不足していると感じています。

 

(参考)三連梯子取り扱い訓練 - 新任小隊長の独り言

 

伸ばすのも、架けるのも、登るのも…

 

教える人によって、やり方も教え方も違う現状。

 

そして何より悪いのが、消防独特の固定観念

 

こう教わったから、あの人が言ったから。

 

完全に思考停止です。

 

そうではないですよね。

 

師匠が言っていましたが、

 

僕たちがやる訓練の先に、何があるのかを考えて訓練に臨まなければなりません。

 

ただ梯子を伸ばして架ける訓練をしているわけではありません。

 

なぜ梯子を伸ばして架ける訓練をしているのか、それを考えながら訓練をしなければならないんです。

 

今回の訓練でも、そんなことを改めて考えさせられました。

 

 

少し脱線しましたね(@_@)

 

ところで皆さんは、三連梯子の1人伸梯って、やったことありますか?

 

いや、何言ってるの?

そんなのできるの?

 

という声が聞こえてきそうです。

 

かくいう僕も、そんな1人でした。

 

が!

 

1人でできちゃうんです。

 

そもそも三連梯子の取り扱いに、"1人でやっちゃダメ!"なんてこと、謳われてないんですよね。

 

もちろん安全管理上、1人でやるなんて言語道断ですが…(>_<)

 

ではなぜ敢えてやるのか?

 

やってみてわかりましたが、

 

日頃、いかに梯子をぞんざいに扱っていたことか。

 

身をもって実感。

 

声を出して「確保!」と言うことの大切さ

引綱の引き方次第で梯子の揺れが変わること

連の重なり部分を伸梯するときの衝撃

引綱を結着する前に架梯した方が良いこと

 

1人でやると、その全てに対する考え方、やり方が変わります。

 

何が危険かを知ることで、安全管理の本質を理解することに繋がる

 

以前のブログでも書きましたが、今回、改めてそれを実感することができました。

 

みなさんの所属で、進んでやってみてくださいとは言えるような手技ではありませんが…

 

やった方が良いです。

 

今まで漠然としていた三連梯子の取り扱いに、ワンランクもツーランクも上の"深み"が出ます。

 

もしやれる機会があるなら、ぜひトライしてみてください!

 

三連梯子の次はカギ付梯子の取り扱いでした。

 

建物は4階建て、バルコニーにカギ付を架けて登っていく…

 

文面では伝わらないと思いますが、これまた怖いってなんの。

 

初めてやる人も多く、割と屁っ放り腰。笑

 

でもでも、ほとんどの人が初めてだし仕方のないこと。

 

一度でもやったことある人なら、あの怖さがわかるはずです。

 

カギを架けた先の強度不安、梯子自体が不安定、そして三連梯子では届かないほどの高さ…

 

本当文面では伝わらないのが悔しいところですが、怖いんです。

 

でも、僕ら消防士が怖いなんて言ってられませんよね?

 

じゃあどうするか。

 

訓練をするしかないんです。

 

怖さを克服するためには、その怖さを知ってこそ克服できるものです。

 

それに、カギ付梯子に限らず、最初は三連梯子での高所作業だって怖かったはず。

でも回数を重ねる内に怖くなくなったはず。

渡過だって降下だって、やっていく内に怖さがなくなったはず。

 

何度も何度もやっていくことで、少しずつ乗り越えていく準備ができるのではないでしょうか?

 

だから皆さん、

 

カギ付梯子やりましょう!

 

今回の訓練では、最終的に建物の最上階の部屋(4階)までカギ付梯子のみで到達しました。

 

わかるとおり、三連梯子では届かない高さです。

 

つまり、

三連梯子では助けられなかった命を救うことができる可能性&三連梯子では消せなかった火災を消火できる可能性を向上させることができました。

 

僕1人ができたからって、そんな簡単に事が進むとは思っていませんが、これってスゴいことじゃないですか(^^)?

 

もちろん、まだまだ訓練不足なのは承知のうえですが、僕の中の引き出しが増え、また新たな可能性を身に付けることができました。

 

そして最後はドア開放。

 

今回はエンジンカッターメインではなく、手道具メイン。

 

つまりバールでの開放がメインでした。

 

ドア開放=エンジンカッターでの開放というイメージが強いですが、

 

バールによる開放手技も必須です!

 

やり方は知っているけど、実際にやったことはない、という人も多くいるはずです。

 

偉そうに書いてる僕も、ほんの数年前まではそんな感じでしたし(*_*)

 

やり方もそうですが、いかに難しいか、体力を使うか、こればかりは実際にやって自分の身体で感じるしかありません。

 

そして、バールによる開放手技を手に入れるには、やはり現場での訓練が必要です。

 

以前、とある方と訓練会で一緒になったときの言葉をお借りして伝えると…

 

生きたドアで訓練しないと意味がない。

 

まさにこれなんです。

 

ドアを見立てた開放訓練は、所詮"想定"なんです。

 

実際には建物に取り付けられ、様々な障害(アルコープとか煙返しとかガードプレートとか)があったりするので、やっぱり「生きたドア」でないと!!

 

もちろんですが、ドア開放に限らず、消防活動訓練はどれも同じだと思います。

 

いかに現場に近くなれるか。

 

これこそが大事かと。

 

その1つが解体建物での訓練なんです。

 

今回も鉄扉をバシバシ開けてきましたが、最後で良かったと思えるほどクタクタになりました…(;´д`)

 

でも、また一段とスキルが向上したのかなと、感じることができました。

 

…手技に関しての記載なしという(・Д・)!!

 

手技は本に載ってるので、そちらを参考にしてくださいね(^^)!

 

ということで!笑

 

何より今回の訓練で感じたことは…

 

身体動かして、頭で考えてやる訓練は、やっぱり面白い!!

 

コロナのせいでデスクワーク三昧だった僕からすると、本当に久しぶりに楽しめた時間でした。

 

もちろん、ただ面白かった、ただ楽しかった、だけではダメですね。

 

こうやって自分でフィードバックして、アウトプットして、現場に還元する。

 

でなきゃ、ただの楽しい訓練会に参加した自己満ヤローです。

 

教わった事に対して、

 

なぜ?

自分ならどう伝える?

果たして現場で使えるのか?

 

等々、突き詰めていかなければならないと、僕は思います。

 

前半でも書きました。

 

こう教わったから、あの人が言ったから。ではダメです。

 

そこから更に、なぜ?を考え、行動しなければ、結局思考停止のニワカ知識&技術止まりです。

 

師匠が最後に言ってました。

 

理解の先に習得があり、習得の先に会得がある。そして会得の先に体得がある。

消防活動を"体得"まで突き詰めた人はいますか?

 

みなさんどうでしょう?

 

僕はグッサリきました。

 

おっしゃるとおり、目の前の資機材(三連梯子やECに限らず!)をそこまでやりこんだとは言い切れません。

 

だからそこで思いました。

 

もっとやろう。忙しいとか言い訳せず、やれる時に少しでも。

自分のためだけじゃなく、僕の後ろをついてくる後輩達のためにも。

 

一丁前にカッコいいこと書きますが、書いたからにはやります。

 

有言実行ならぬ有書実行!!(全然うまくないですけど気にせず読んでください。)

 

あと、師匠から教わることは、知識や技術だけではないんですね。

 

言葉では伝わらない"心意気"の部分もなんです。

 

消防士として、プロとして。

 

そんなことを改めて考えさせられる1日となりました。

 

あー、本当いい1日だった!笑

 

 

 

【まとめ】

 

もう【まとめ】としない方が良いと感じていますが、まとめます。笑

 

今回の訓練、多くの知識&技術をアップロードすることができました。

 

常識に捉われず、自分の頭と身体で考えて行動するキッカケとなる、素晴らしい講習会だったなと思います。

 

参加してくれた皆さんにも大盛況でした!

 

良い感想ばかりだったので、声をかけて、みんな来てくれて本当良かったなと思うばかりです(^^)

 

そして、知識や技術だけでなく、改めて大事なことも教えてもらいました。

 

それは、

 

誰のための訓練なのか?

何のための訓練なのか?

訓練の先にあるものは何なのか?

 

ということ。

 

コロナ禍ということもあり、なかなか訓練ができない日々だとは思います。

 

ですが、だからこそやる事の意味を考えることが大事なのではないでしょうか?

 

ただやるのでありません。

 

僕達がやる訓練の先には、必ず助けを求める人達がいるんです。

 

だから訓練をするんです。

 

そして、その訓練の目指すところは…

 

"体得"です。意味は皆さんで調べてみてください(^^)

 

ということで、僕の中でまた一つ新たな目標ができました!

 

こんな風に気付きを与えてくれる訓練、僕もしてみたいものです(^^)!!

 

さてさて、今回は少し長くなりました。

 

久しぶりの更新でしたが、ただの感想文に成り下がってる感がありますね〜…

 

とはいえ、お伝えしたいことは書けたかなと思います(^^)

 

10月なり、暑かったり寒かったりする日が続いています。

 

コロナも下火になって来たとはいえ、まだまだ予断を許す状況ではありません。

 

まずは自分の身体を第一に。

 

健康管理バッチリにして、日々を過ごしていきましょう!!

 

今回も最後までありがとうございました(^^)!

 

 

 

 

【火災性状のテキスト配布中!】

 

配布を始めてだいぶ経ちますが、今もポツポツと火災性状のテキストの問い合わせをいただいています。ありがとうございます(^^)!

 

引き続き自分が作ったものを無料でお配りしてますので、下記のアドレスに「テキスト希望!」とメールしてください(^^)PDFのデータをお送りします!

 

yamama.leo.1227@gmail.com

(面倒ですがコピペしてください!)

 

お気軽にどうぞ!

三連梯子取り扱い訓練

お疲れ様です、leoです。

 

先日、初キャンプに行ってまいりました!

 

テントを買ってから1年。

 

自宅の庭で幾度となくテントを広げて練習を重ね、迎えた当日は…

 

 

どうやら雨男か雨女がウチにはいるようです。(たぶん僕です…)

 

とはいえ、子ども達は大はしゃぎでした。

 

なんと言っても焚き火が良かったですね(^^)

 

小雨だったのですが、なんとか無理矢理やってみたら、これまた割とよく燃えてくれました。

 

火を見てると落ち着く、あの感覚は何でですかね。

 

普段は対峙してるものも、丁寧に扱えば心を癒やしてくれるものです。

 

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さて、今回は三連梯子の取り扱いについて、ものすごく基礎の部分を振り返っていきます。

 

小隊長として、根拠を示した指導が必要ですからね。

 

なぜ?を示すことが、正しい知識と技術を学ぶためには必要であると、僕は思っています。

 

ということで、知っている人もそうでない人も、改めて三連梯子について確認しましょう!

 

それでは、今回も良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【改めて三連梯子】

 

さて、改めて三連梯子です。

 

諸元性能については、ここで書くのはナンセンスなので、各所属に配備された梯子の諸元プレートを見たり、説明書を見たりしてください。

 

何事もまずは自分のところのものを確認しましょう(^^)!

 

ところでみなさん、架梯角はなぜ75度なのかご存知ですか?

 

これ、知ってるようでキチンと説明できない人多いんです。

 

でも1番質問されやすいですよね。

 

説明書には「梯子は75度になるように架梯してください。」ぐらいしか書いてません。

 

これじゃ答えにはなってませんね。

 

先輩方から教わることと言えば、

「基底部が75度になるように角度つけてあるから」とか

「荷重バランスが〜」とか。

 

んー、これもまた曖昧っちゃ曖昧ですね。

 

実際ネットで調べてみると、安全に使用できる角度が75度と決まっているから75度なんです、ってな書き方が多いですね。

 

とはいえ、それを答えにしたら「75度だから75度」と言っているようなもん…。

 

ではleoの答えはと言うと…

 

横さんを掴んで真っ直ぐ腕を伸ばしたとき、身体が地面と垂直になる角度が75度。

つまり作業しやすい姿勢になる角度ということ。

これは人間工学に基づいて設計された角度。

 

という感じです。

 

つらつらと書きましたが、言葉じゃ分かりづらいので、後ほど図にしたものを貼っておきますね(^^;

 

そして、実はこの角度、何も三連梯子に限ったことではありません。

 

梯子と名の付くものは、角度75度の決まりがあります。

 

さらに言うなら、普段使うような脚立も75度の角度になっています。

 

もちろん不安定な足場に対応するようなものもあるので、絶対に75度とは言い切れませんが、世の中にある"梯子"のほとんどの架梯角は75度と言えるでしょう。

 

時間があれば、ぜひ調べてみてください(^^)けっこう面白いこと書いてありますよ!

 

ではでは、そこで新たな疑問です。

 

梯子の架梯角が浅かったらどうなるのでしょうか?

 

逆に深かったらどうなるのでしょう?

 

みなさんパッと答えられますか?

 

これはぜひ実践していただきたい。

 

なぜか?

 

これ、危険予知に繋がります。

 

角度が浅い時と深い時では、抱く不安や怖さが全くの別物になります。

 

実際にやる場合のため、簡単に答えを書きます。

 

(浅い時)

梯子の先端が滑る、めちゃくちゃタワむ、下が見えるから怖いetc...

 

(深い時)

梯子下部での確保ができない、登梯者側に倒れる危険大、登梯者が落ちそうetc...

 

両方ともに危険性が増しますし、怖さも増します。

 

もしやるのであれば、ぜひ全伸梯で建物の壁面に架けてみてください。

 

いつも使ってる梯子なのに、けっこう恐怖感でます。

 

ということで、まとめた図が下のとおり。

 

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なんとなく伝わりますかね?

 

もちろん僕の主観も含まれますので、間違いや付け足しがあればご教授いただけると助かります!

 

そして!

 

これに付随してやってみていただきたいのが、

 

全伸梯で建物の壁面に架けるのと、ベランダなどの柵に架けた時の違いを感じることです。

 

僕たちがよくやる三連梯子を使った操法では、ベランダの柵に架梯することはあると思いますが、壁面に架けることは少ないと思います。

 

でもよく考えてください。

 

そんな都合よくベランダに要救助者いますかね?進入はベランダだけじゃないですよね?

 

…ね、そうですよね。

 

だから壁面に架ける練習もしましょう。

 

梯子はいろいろな場所に架梯するだけでも、ものすごく訓練になります。

 

ありえないことが、ありえてしまうのが消防です。

 

ぜひぜひトライしてみてください(^^)

 

さてさて、まだまだ伝えたいことあるので続けます!笑

 

みなさん、一般住宅の2階の窓から進入するための訓練していますか?

 

なんだい、梯子架けりゃOKでしょ!

 

と思ったあなた、ぜひやってみてください!

 

どこにどのように架ければ良いか。

 

まずは頭の中で想像してください。

 

そしてその想像を空装備(防火装備せず)でトライしてみてください。

 

最後にフル着装(呼吸器も!)でやってみてください。

 

さて、結果はどうでしょうか…?

 

ぜひぜひ実際にやってみてください(^^)!

 

なぜ必要かは、少し考えればわかりますね。

 

余談ではありますが、僕ら消防の訓練で「ベランダから火煙噴出」って、よくある想定じゃないですか?

 

そしたらベランダから進入できないので、窓から進入することも十分考えられますよね。

 

はい、だから窓から進入するための梯子架梯もしっかりやりましょう!

 

これ、やるのとやらないのでは歴然の差が出るどころか、人を救えるか救えないかに関わってきます!!

 

必ずトライして欲しいところです。

 

僕の署でも、こんな感じで本当に基本的な梯子の取り扱い訓練をしました。

 

そしたら今年度から一緒になった後輩から一言…

 

「leoさん、初任科じゃ習わないことばかりですね!」

 

そうなんですよ、後輩くん。

 

消防学校の初任科では、あくまでも使えるようになるための基礎訓練を行うんです。

 

さらに言うなら、みんな同じようにできるようにするための訓練です。

 

消防学校として、消防士の基礎を作るという役割を果たすため、至極真っ当なことですね。

 

そして、ムラなく伝えるために操法に則って訓練するわけです。

 

消防学校で教えないから悪い訳でもなく、操法が時代遅れという訳でもないことがわかると思います。

 

それを踏まえた上で、僕が後輩達を指導し訓練を行う上で、1つ大切にしている言葉があります。

 

それは、現場で使うための基礎力です。

 

学校を卒業して各所属に配属され、

 

「訓練と現場は違うぞ!現場は訓練の応用だ!」

 

なんてよく言われますが、僕はちょっと違うかなと。

 

だって僕らが活動する場面は、常に現場ですから。

 

つまり、基本は現場なんです。現場は応用じゃありません。

 

だから大事なのは、現場で使うための基礎力。

 

操法的な基本訓練ではなく、常に現場を基本とした訓練をすべきだと、僕は思っています。

 

とはいえ、これまた言葉の綾かもしれませんが…(^_^;)

 

また脱線気味なので修正します。笑

 

ここからは少し師匠の受け売りです。

 

訓練をやる上で、とても大事な決め事として

 

「必ず最後までやり遂げる」

 

ことを伝えています。

 

失敗して止まってしまっても、体力的にキツくてダメになりそうでも、必ず最後までやり遂げさせます。

 

これはなぜか。

 

まず1つ目の理由は、自身の活動限界を知るためです。

 

どこまでならできるのか。

 

自分の体力や技術力の限界を知らなければ、限界を超えて無理をしてケガをする、最悪の場合は死んでしまう…なんてこともあり得ます。

 

だからこそ、訓練で自身の限界を知ることが大切だと、僕は思っています。

 

続けて2つ目の理由は、途中でやめるクセをつけさせないためです。

 

これ、めちゃくちゃ大事なことです。

 

例えば放水訓練で、何らかのアクシデントで水が出なかった時、仕切り直しで「初めからやるか!」なんてなってませんか?

 

これ、聞こえは良いようですが、現場では仕切り直しなんてできませんよね?

 

そこなんです。

 

水が出なかったのなら、その対処をして最後まで訓練することで、トラブルシューティングの訓練にもなるんです。

 

どんな訓練でもそうです。

 

仕切り直すのではなく、どんな形でも必ずゴールまで到達させる。

 

そして失敗したところをフィードバックして、繰り返し訓練をする。

 

何度も書きます。

 

必ず完結するようクセをつけてください。

 

仕切り直しするクセがつくと、現場でも動きが止まりますよ!

 

だから、何が何でも最後までやりましょう。

 

昔からよく言われますよね。

 

現場だと思え!

 

そういうことです(^^)

 

…今回は長めです。笑

 

最後に教え方について。

 

みなさん、ノウハウという言葉はご存知ですか?

 

よく「ノウハウを叩き込む!」なんて使われ方しますよね。

 

実はこの「ノウハウ」は造語のようで、英語で表記できます。それが下のとおり。

 

know-how

 

日本語に直すと"やり方を知っている"ってなところです。

 

少し前までは、このノウハウが教え方の主流でした。

 

いかに効率よく効果的に仕事を教え、使えるようになるか…

 

やり方を教えるのが1番速いですね(^^)!

 

めちゃくちゃ合理的な考え方だと思います。

 

これに対し、最近ではこんな言葉があります。

 

know-why

 

ノウホワイ、と読むそうです。

 

日本語に直すと"なぜ?を知っている"です。

 

鋭い人はお気づきかと…

 

冒頭で書いた「なぜ?を教えることが大切」に繋がります。

 

実はこの考え、第22回全国救助シンポジウムの中で、中西教授が発表された演目でも紹介されました。

(詳しくは「自律支援的な教育・訓練で消防救助の"現場力"を高める」を読んでください!)

 

ただただやり方をレクチャーするのではなく、なぜやるのか、なぜこの方法なのか等々、その意味を理解させることが、自学へ繋がると。

 

だから根拠立てた訓練が大切なんですね(^^)

 

これからはノウハウではなく、ノウホワイです。

 

そのためには、まずは自分から、足元見直して固めていかなければなりません。

 

なぜ?を理解すること、大変ですが、絶対に必要なことですよ(^^)!!

 

 

 

【まとめ】

 

今回は久しぶりに長かった気がします。笑

 

そして書いている最中に梅雨明け宣言、そして連日の酷暑となっています。

 

コロナも落ち着いたかと思いきや、またぶり返してるようですし…

 

みなさん、コロナだけでなく熱中症にも十分気をつけましょう。

 

僕たちは健康であって初めて役に立つことができる仕事です。

 

まずは何より、しっかり健康管理です!!

 

…脱線!

 

ということで、改めて梯子について書きましたが、どうでしたでしょうか?

 

こればかりは実際に試して体感してほしいところですね(^^)

 

そしてやる以上は、しっかりとした根拠を示せるように。

 

小隊長として、上司として。

 

教える側こそ日々勉強です!

 

にしても本当に暑い日が続いています。

 

みなさん、お互い身体に気をつけて勤務にあたりましょうね(^^)

 

やっぱりうまくまとまりませんが…

 

今回も最後までありがとうございました(^^)!

 

 

 

 

【火災性状のテキスト配布中!】

 

引き続き僕が作ったものを無料でお配りしてますので、下記のアドレスに「テキスト希望!」とメールしてください(^^)

 

PDFのデータをお送りします!

 

yamama.leo.1227@gmail.com

(面倒ですがコピペしてください!)

 

お気軽にどうぞ!

一流になる!

お疲れ様です、leoです。

 

新年度がスタートして、早一月…

 

めっちゃ忙しい!!!

 

異動の兼ね合いもさる事ながら、出動が多くて報告書の作成に追われる日々です。

 

言い訳にしたくありませんが、そのせいでまだまだ新チームの足元がフワフワしている今日この頃です。

 

みなさんの所属はどうでしょうか?

 

落ち着きましたか?

 

そして、こんなときに事故は起きやすいものです。

 

まずは気を引き締め直して、足元をしっかり見ましょう。

 

事故は、自分達の意識次第でいくらでも防ぎようがあります。

 

モノの取り扱いの前に、自分の意識をしっかり見直しましょう!!

 

そこから一歩ずつです(^^)

 

さて、今回は年度末から年度初めにかけて色々あったので、新年度に向けてその辺の"心持ち"の部分について書いていきます。

 

最後までお付き合いよろしくお願いします(^^)

 

 

 

【"一流"になれ!】

 

年度末に教職員の異動発表が新聞に掲載されていたので、何の気無しに見ていたら、中学校の時にお世話になった恩師が定年退職を迎えることがわかりました。

 

頻繁に会ったりしていたわけではないのですが、この先生がいなければ僕は消防士になっていなかったと思います。

 

それくらい、僕の人生に大きな影響を与えてくれた先生です。

 

ということで、実に約20年ぶりに会いに行ってきました。

 

会って一言目は、お互い「変わってないね〜!笑」から始まり、思い出話や現況報告なんかをし、今までお疲れ様でした!それではまた…なんてときの、帰り際に一言。

 

「leo、"一流"になりなさい。二流、三流じゃ人はついてこない。一流の人の背中を見て、人はついてくるものだよ。そのためには、一流になるための努力を忘れないこと、常に学び続けること。消防士の"一流"を目指しなさい。」

 

帰り際にブッ刺されました。

 

この先生に言われたからこそ、だったかもしれませんが…

 

実はこの僕の恩師、女性で校長先生になった方です。

 

まだまだ女性管理職の登用が少ない公務員の世界で、1つの学校を任される立場に、トップになった方です。

 

その人から言われた、一流になれという言葉は、僕の中でものすごく大きなものになりました。

 

…そう、みなさんお気付きかもしれませんが、僕は単純で影響されやすい人間です。笑

 

ので、この言葉が響く人もいれば、きっとそうでもない人もいます。

 

が!

 

どの職種であっても、一流を目指すことは大切なことではないでしょうか?

 

特に命に関わりを深く持つ消防という仕事柄、二流、三流で良いわけがありませんよね。

 

では消防士の一流とは何でしょうか?

 

かなり漠然としている言葉ですが、僕なりに次のように考えました。

 

 

【一流とはなんだろうか?】

 

ぶっちゃけ、かなり漠然とした言葉で、抽象的過ぎますよね。

 

だからこそ、伝わる人とそうでない人に分かれる言葉なのかもしれません。

 

では一流とは何か?

 

考えた時に、一流の人たちのことを想像してみました。

 

みなさんは一流と聞いたら、誰を思い浮かべますか?

 

僕の頭の中では、真っ先にイチロー選手が思い浮かびました。

 

まさに"一流"を具現化したような人だと、僕は思っています。

 

テレビの画面越しや書籍の中でしか、どんな人物かはわかりませんが、

 

現状に満足せず常に努力している人

 

有言実行している人

 

色々な人たちから尊敬されている人

 

そして…

 

誰よりも野球が好きな人

 

ではないかと思っています。

 

なんかもうテレビの画面越しですけど、惹きつけられる魅力満載ですもんね。

 

特に最後の"好きになる"ということが、一流と呼ばれる人たちの共通点なのかなと、僕は考えています。

 

つまり、消防の一流を目指すのであれば、

 

誰よりも消防という仕事が好きであること、ですね。

 

自分の仕事を好きでなければ、いくら頑張っても二流止まりな気がします。

 

好きであるからこそ、努力を継続し、更に上を目指し、とことんやり込み、気付けば有言実行となり、それを見た人たちから尊敬され、そんな自分を誇りに思えるようになり、そしてまたそれに見合うための努力をする…

 

書いていてスゴいサイクルだなと思います。

 

こんなサイクルになっているかはわかりませんが、好きであることを、仕事としてやっている誇りを持ててこそ、一流になれるのではないかとも思います。

 

ちなみにこんなような人、身近にいますかね(^_^;)?

 

僕の周りでは、お師匠さんだけかなぁ…

(そんなお師匠さんも色々あって、人間味を感じさせてもらった、なんて話は後日また…)

 

とまぁ、寂しい話はさておき、

 

そんな一流の感性を持った人が近くに1人いるだけで、モチベーションはバンバン上がります。

 

一流の人の影響力ですかね。

 

では職場の後輩達はどうでしょう?

 

イチローのような、僕のお師匠さんのような、一流の考え方や行動力を持ち合わせる消防の先輩はいるでしょうか…?

 

…いないかもなぁ(T-T)

 

ということで、じゃあ僕がなれば良いのでは?と考えました。(かなり安易)

 

もちろん、僕自身まだまだまだまーだ、到底一流になんて及んでいません。

 

でも胸張って言えます。

 

僕は消防という仕事が好きです。

そして消防という仕事をしていること、とても誇りに思っています。

 

小隊長になったばかりのヒヨッコが何言ってんだ!!状態かもしれませんが、この思いは人一倍強いつもりです(^^)

 

一流になるための、メンタル部分の礎ってとこですかね。

 

こんなこと恥ずかしくて同僚や後輩にはなかなか言えませんが、こうしてブログにはしっかり残しておこうと思った次第です。

 

有言実行ならぬ有"書"実行です!!笑

 

 

…はい。

 

毎度のこと脱線気味でございますが、本線に戻すと、

 

消防の一流とは

 

消防という仕事が好きで、誇りを持ち、いるだけで後輩達のモチベーションを上げられる存在

 

なのかなと思いました。

 

そんな消防の先輩がいたら、「この人についていきたい」と思うことでしょう。

 

もしかしたら、人によっては"熱くて面倒臭い人"かもしれませんね。

 

もちろん否定はしません。人それぞれですからね(^^)

 

ただ、僕にとっては、それがお師匠さんであり、目指すべき消防人の姿だと思っています。

 

ちなみにこの考えをお師匠に話したら、きっと「そんなことない」って言うと思いますが、

 

好きじゃなきゃとことんやらないし、できませんよ、と言い返してみようと思います。笑

 

まさに好きこそものの上手なれですね。

 

何にしても、これが一番強いかもしれない。

 

書いていてそんな風に思います。

 

そう、だからまずは消防という仕事を好きになること。

 

一流になるため、ここからまず始められたら良いのかなと思います。

 

 

 

【まとめ】

 

今回も精神論満載でした。

 

あまり語ると引かれるので書かないようにしていますが…

 

でもやっぱり大事な部分ですよね(^^)

 

一昔前で言う根性論も、いざというときは絶対に必要なものですし、今回のようなモチベーションを上げるための精神論も必要ではないかと感じています。

 

情報過多で理論的な今の時代、なかなか理解を得づらい部分ではありますが…

 

その辺はさておき!!

 

何より消防という仕事をしていく上で、

 

消防士が好きであるからこそ、誇りを持って仕事に臨めるのではないか

 

と、改めて思ったところです。

 

そしてそして、今回のタイトルである、一流になる。

 

一流になるために必要なのは、まさにこの部分なのではないかと。

 

にしても、消防というだいぶ閉塞感のある仕事を好きになるのは、なかなか難しいことです。

 

でも、ちょっとだけ普段の仕事を思い返してしてみてください。

 

消防車を見た子ども達は、よく「おーい!」と手を振ってくれませんか?

 

子ども達が手を振ってくれる仕事って、他にどんな仕事があるでしょうか?

 

そんな仕事、僕の思いつく限り、プロスポーツ選手かミッキーくらいなもんです。(ミッキーは仕事ではないですね。笑)

 

こんなに嬉しいこと、誇りに思えることはないんじゃないでしょうか(^^)?

 

だから僕は消防士という仕事を誇りに思い、好きでいられます。

 

もちろん理由はこれだけではありませんが、1つ、好きになるキッカケとして捉えてもらえると嬉しいです。

 

それと、だからと言っては何ですが…

 

組織の現状や待遇等々、会社自体の問題もあるとは思いますが、そこに自分の成長を止める言い訳を作るのは間違いです。

 

甘えちゃダメです。考えて行動しましょう。

 

まずは自分から。

 

その第一歩として、一流になるために必要なこと、自分自身に問いかけてみてはいかがでしょうか?

 

さてさて、5月スタート。

 

今年度も気張っていきますよー!

 

今回も最後までありがとうございました(^^)!

 

 

 

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ホース結合金具の手入れをしよう!

お疲れ様です、leoです。

 

異動、出ましたね。

 

もう心ここに在らずの人がたくさんですが、こう言う時こそ気を引き締めて勤務しなければなりませんね!

 

まずは目の前のこと、確実にやっていきましょう!

 

…とはいえ、ソワソワしちゃいますね( ̄▽ ̄;)笑

 

いかんいかん!!

 

ということで、今回は僕たち消防士の1番身近な資機材であるホースの結合金具の手入れについて書いていきます。

 

すでに知っている方も、初めて知る方も、今年度お世話になったホースに感謝の意味を込めて、手入れしてみてはいかがでしょうか(^^)?

 

それでは今回も最後までお付き合いお願いします(^^)

 

 

 

【ホース結合金具の手入れをしてみよう!】

 

みなさんご存知のとおり、ホースの結合金具は「町野式」と呼ばれるものです。

 

結合は差し込み式で簡単に結合でき、ホースの捻れがあっても金具部分で解消してくれて、水圧がかかれば外れないという、めちゃくちゃスゴい代物です。

 

ちなみにこの「町野式」、1919年(大正8年)に町野重猛(まちのしげたけ)さんが専売特許を出願したもので、発明者の名を取り「町野式」となっているそうですよ。

 

そんなに前からあるなんて、本当スゴい発明ですよね!

 

さてさて、そんな便利な町野式金具も、訓練や現場でゴミや砂などで汚れると動きが悪くなり、結合に不具合が出ます。

 

そこで大事なのが定期的なお手入れです。

 

ということで、今回はその手入れ方法を写真で順を追って書いていきます(^^)

 

 

今回は廃棄ホースを使って見本としました。

※分解する時の注意点として、必ず分解前の形を写真に撮ってください。戻せなくなった時に写真を見返せるようにしましょう!

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メス金具側、汚れているのがわかりますね。
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まずはカップリングのゴムリングを外しましょう。(けっこう固いです!)
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するのネジが露出します。
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小さいプラスドライバーを用意しましょう。
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ネジを取り外します。外したネジはなくさないように要注意です。
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金具部分はネジ式になっているので、グルグル回して外しましょう。
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すると町野式の構造が見れます。
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3本あるツメを外していきましょう。
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汚れてますね〜。
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続いてツメを固定していたリングも外します。
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分解するとこんな感じ。
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さて、ここからお手入れです。今回はCRCを使いました。

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シュッと吹いて、ウエスで拭き取り。
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キレイになったら元に戻していきましょう。
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ツメの向きに注意しましょう。
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どんどん戻していきましょう。
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ネジ穴をしっかり合わせ…
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ネジ止めしましょう!
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保護ゴムリングを装着したら完成です!
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オス金具は分解できないので、金属同士が干渉する部分にCRCを吹き付けカチャカチャした後、ウエスでしっかり拭き取ってください。
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するとどうでしょう…

 

気持ち良すぎる結合感!!(僕だけですかね…??)

 

ずっと結合と離脱を繰り返したいくらい、気持ち良すぎる結合になるはずです。

 

なんかちょっと変態感が出てしまってますが、実際にやってみるとわかるはずです(^^)

 

ぜひぜひ時間があるときにトライしてみてください!

 

 

 

 

今回はこんな感じで終わりです。

 

珍しくさっぱり終わります!笑

 

そしてそして、4月からまた新しい環境です。

 

自分を見失わず、まずは目の前のことに全力を尽くしましょう!

 

そして、やることは1つです。

 

困っている人のため、助けを待つ人のため。

 

その為に何をすべきかは、ぼくが書かずともわかりますね(^^)!

 

心機一転、また新しい年度を精一杯頑張りましょう!

 

最後までお付き合いありがとうございました(^^)

 

 

 

 

 

 

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事故を防ぐためには

お疲れ様です、leoです。

 

先日、立て続けにAEDのことで全国ニュースになりましたね。

 

救急車のAED作動せず 総務省消防庁 全国に管理徹底を通知 | 医療 | NHKニュース

 

みなさんはこれ、何を思い、何を考えましたか?

 

僕ら消防士のミスは、普通の会社勤めの方達とは全く違い、人の生死に直結します。

 

そのことに対しどれくらい責任を感じ、日々勤務しているでしょうか?

 

2交代あるいは3交代の勤務形態で、毎日の点検が悪い方で"習慣化"されていませんか?

 

変に慣れてしまってはいませんか?

 

消防が日常的に活動する現場は、一般の人たちの非日常です。

 

現場活動に悪い慣れはいりません。

 

とはいえ、アホらしい現場が多々あることもわかります。

 

それでもプロとして仕事をしなければならないんです。

 

それができないなら辞めるべき。

 

消防の仕事は向いてません。

 

今回の件に関しては、厳しいこと書きますが、

 

普段やってないからできなかった、気付かなかったんです。

 

完全に自覚不足だと思います。

 

装着してあるはず?

他の出動が重なった?

死亡との因果関係はない?

 

傷病者の家族にそれ言えますか?

自分の家族だったらどう思いますか?

 

…ふざけんなよ、ですよね。

 

もちろん、今回の当事者である救急隊は、反省しきりで憔悴してるだろうなと思います。

 

追い込むようなことは、全く必要ありません。

 

かく言う僕自身も、決して他人事ではないと強く思っています。

 

でも防げた事故です。

 

防げたのに防げなかったのはなぜでしょう?

 

ココが大事ですよね。

 

僕個人の意見は、

 

ヒューマンエラーは自覚の問題

 

だと思っています。

 

組織がどう対策をしようと、結局は全て個人の問題です。

 

個人がどれだけ自覚を持てるか、全てはそれだけだと思います。

 

今回だってそうです。

 

救急隊の3人のうち1人でも気付いていれば、間違いなく防げました。

 

それが今回1人も気付けなかったのは、誰ひとりとして自覚がなかったとしか言いようがありません。

 

どんなに素晴らしい制度があっても、

どんなに優れた資機材であっても、

 

それを使う人間がダメならダメなんです。

 

厳しいことを書いていますが、事故を繰り返さないために伝えるべきことです。

 

そして後輩たちに指導すべきことです。

 

事故が起きないようにするためには、各個人の意識を変え、プロとしての自覚を、はっきりと持たせる必要があります。

 

事故を起こさないための意識改革ではなく、消防士という"仕事のプロ"としての意識改革です。

 

今回のニュースでは、事故の相手が傷病者でした。

 

ではこれが同僚だったら?後輩だったら?自分自身だったら?

 

事故を防ぐには、自覚を持つこと。

 

プロとしての自覚。

 

みなさんはどう考えますか?

 

事故を防ぐために必要なこと。

 

このニュースを他人事と思わず、本気で考えていただきたいです。

 

僕も本気で考え、伝えていきます。

 

なんだか釈然としない内容ですが…

 

今日からまた、消防士というプロとして気を引き締め、勤務にあたりましょう!

 

まずは自覚!プロとして!!

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

刈り払い機&チェーンソー安全研修会(その2)

お疲れ様です、leoです。

 

今年度も残すところあと1ヶ月ちょい…

 

そろそろ異動の件でソワソワしだす頃ですかね?笑

 

色々な憶測が飛び交い始める季節柄ですが、また一つ気を引き締めて勤務にあたりたいですね(^^)

 

さて、今回は以前書いた「刈り払い機&チェーンソー安全研修会」の実技編です。

 

良ければ最後までお付き合いくださいね(^^)

 

 

【刈り払い機&チェーンソー安全研修会(その2)】

 

その2を書くにあたって、前回の内容を見返しましたが…

 

もんのすごい脱線。

 

でも良いこと書いてありましたね。(自画自賛…)

 

ので、ぜひ前回のも覗いてみてください(^^)!

↓↓↓

https://leo1227.hatenablog.com/entry/2021/11/08/100000

 

さてさて、今回はようやく実技のお話です。

 

約2時間の座学を終え、昼食を挟んだ後、近くの林へ場所を移して実技講習が始まりました。

 

まずは刈り払い機。

 

僕たち消防士が現場で使うことはありませんが、しっかりやってきました。

 

話は全然違いますが、森林の環境を整えるためには、刈り払い機で下草を刈ることがとても大切だそうです。

 

陽の光を小さな芽に当てるため、地道な草刈りこそ重要だと、

 

ただ草を刈るだけでなく、その後の処理についても配慮しながら草を刈るのだと、

 

色々な経験則を交えて、様々なコツを教えていただきました。

 

そして作業の中、講師が大事なことを教えてくれました。

 

「みなさん、一生懸命やっていただきありがとうございます!

 こんな風にみんなで一生懸命やってもらうと、作業も早く進み、森の整備も順調に進んでいきます。ありがたいことです。

 ただ1つ、ここで大事なことがあります。

 みなさん、作業中は夢中にならないでください。

 1つの作業を始めると、意外に楽しくて一心不乱、夢中になりがちです。

 でも、夢中になるということは、字のごとく夢の中に行ってしまって、周りが全く見えなくなってしまいます。

 ですので、作業をするときは

"夢中"になるのではなく"集中"してください!

 これ、大事ですからね〜。」

 

…さらっと良いこと伝えてくれるんです。

 

僕たちも訓練をしたり、現場活動をする中、夢中になっていることあるかなと思います。

 

例えば火災現場。

 

最近ではめっきり火災件数も減り、火災といってもボヤ程度で、本火災に出動する機会が減りました。

 

そしてたまにの本火災へ出動すると…

 

周りは見えていますか?

 

活動に"夢中"になり過ぎていませんか?

 

視野が狭くなっているのは、"夢中"になっているからではありませんか?

 

振り返ってみると、けっこう当てはまるのではないでしょうか?

 

僕はですね…グサッときました(ー ー;)

 

ただの言葉の違いかもしれませんが、人に伝える時のこの違いは全く別物だと感じました。

 

たった一言の違いですが、後輩の指導ではものすごい力を持って伝えることができるかなと、思うところです。

 

…技術面じゃないやん…( ´Д`)y━・~~

 

ということで、いよいよチェーンソーの取り扱いです。

 

チェーンソー自体の取り扱いは、もうみなさん知っての通りですので、ここでは豆知識とコツについて書いていきます。

 

そもそもチェーンソーとは、どんな風に木を切っているか考えたことはありますか?

 

チェーンソーで木を切るのは、ノコギリで"切る"のとは、少しだけ違います(^^)

 

チェーンソーのソーチェンには、小さな"カンナ"がいっぱい付いていて、それがガイドバーの周りを高速で回転することによって、木を"削っている"んですね。

 

つまり、チェーンソーを日本語で簡単に言うなら、「高速カンナ削り機」です。

 

この辺の違いにも注目すると、なぜキックバックが起きるのかもわかるかもしれませんね。

 

続けてガイドバーについて。

 

みなさん、チェーンソーのガイドバーには種類があることご存知ですか?

 

恥ずかしながら、僕は全然知りませんでした…

 

もし知っていればOK、知らなければこの機会に調べてみてください!

 

チェーンソーのガイドバーは、大きく分けて2種類あります。

 

1つ目は「ハードノーズバー」

2つ目は「スプロケットノーズバー」

です。

 

それぞれの特徴は以下の通りです。

 

【ハードノーズバー】

1枚の金属板からできているため、高強度で耐久性があることが特徴。

バーの先端がソーチェンと触れて摩擦抵抗が大きくなるため、ソーチェンは緩めに張らなければならない。(ドライブリンクが半山見えるくらい)

一本の丸太から様々な形を造形するカービングにも用いられるバー。

お値段はお高め。

 

続いて

 

スプロケットノーズバー】

3枚の金属を貼り合わせて作られていて、バーの先端にスプロケットと呼ばれる"歯車"が付いている。

スプロケットが付いているため、摩擦抵抗が少なく、またソーチェンが外れやすいことから、ソーチェンは強めに張らなければならない。

ハードノーズバーに比べ強度が劣り、耐久性も低い。

その分お値段はお安め。

 

以上です。

 

もし詳しく知りたければ、ご自身で調べてみてください!

 

そしてそれよりも先に、配備されているチェーンソーのガイドバーの種類は何かを確認しましょう!

 

そして、ソーチェンの張り具合を確認しましょう!!

 

書いた通り、バーの種類によってソーチェンの張り具合が異なります。

 

これ、正しく使うためにものすごく大事なことなので、必ず確認しましょう(^^)

 

そしてガイドバーについてもう1つ。

 

ガイドバーは、切断作業一回ごとにひっくり返して使うって知ってましたか?

 

これもまた知識不足で、僕は初めて知りました。

 

例えばこんなガイドバー↓↓

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ハスクバーナのロゴ入りスプロケットノーズバーです。

 

日本人の気質として、どうしてもロゴの向きを気にして、この写真でいう下側だけを使ってしまいがちですが…

 

片方だけを使い続けると、切断時の負荷がその使用した片方だけにかかり続けてしまいます。

 

そうなるとガイドバーの片側ばかりが焼け付き、焦げてしまい、バー自体の強度が下がります。

 

そうならないために、切断作業一回につき、バーをひっくり返して使用してあげると、バーが長持ちするとのことでした。

 

こんな感じですね↓↓

f:id:leo1227:20220214103750j:image

性格上なかなか受け入れ難い見栄えですが…笑

 

でも資機材を長持ちさせる工夫として、ぜひ実践していただきたいですね(^^)

 

あとはもう切って使ってナンボのところです。

 

最後に講師が言っていましたが、

 

「自分達の使う道具を"知る"ことが、安全に使うための第一歩です。

まずは知ること、次に使うこと、その2つができて初めて使いこなせるモノです。」

 

グッときますね。

 

どんなに素晴らしい知識を持っていても、その知識を使えなければ意味はありません。

 

逆にどんなに素晴らしい技術を持っていても、正しく使える知識がなければ事故のもとです。

 

僕たち消防士に求められているのは、

 

プロとしての正しい知識と使いこなすための技術です。

 

どんな資機材であっても、全てに共通することです。

 

まずは知ること、そして触って使うこと。

 

ぜひぜひすぐにでもトライしてください(^^)

 

きっと自分の成長に繋がり、後輩への指導力もアップするはずですよ!

 

 

 

さてさて、今回は講習会(実技編)でした。

 

なんやかんやで、実技的な部分より心意気の部分が多かったのは気になさらず…笑

 

外の講習会に行くと、色々な世界を垣間見ることができます。

 

そしてその道のプロに出会い、指導していただけることがたくさんあります。

 

もちろん、当たり外れがあるのも事実です。(どの口が言うんだって感じですが)

 

だから無理に外へ行け、とは思いません。

 

ただ、1つだけ言えるのは、

 

外に出なきゃダメになるぞ

 

ということですかね。

 

先日先輩からおススメされた本(下で紹介します)に、

 

「型がないのに型破りなんてできない」

 

というセリフが出てきます。

 

僕は消防の世界の当たり前や常識なんて通用しない、外に出て自分のベースを磨けと言われたように感じました。

 

狭〜いコミュニティの中で腐るもよし、外に出て少しでも自分自身を変化させるもよし。

 

同じ年数勤め上げるなら、どっちが良いですかね?

 

人によって考え方は違うので何とも言えませんが…

 

僕は楽しい方を選ぶかな!と(^^)!

 

…ヤバい、まとめなのに脱線し始めてますね。

 

ということで、本研修会ではプロフェッショナルの知識と技術だけでなく、そこに至るための心構えについても学ばさせていただきました。

 

きっと資格講習とは違う視点だったと思いますが、僕はこの研修会で得たものが非常に多かったです。

 

文章ではなく、言葉でもっと伝えたいことがたくさんあるのが残念です〜(◞‸◟)

 

またコロナが落ち着き、現場で様々な講習会や研修会ができるようになったら、色々と足を運びたいですね(^^)!

 

ということで!

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

あと先程の書籍は↓↓ですので、興味がある方どうぞ!後輩への指導、育成にも役立ちますよ〜!

ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型【WEB診断付き】

 

 

 

 

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