新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

事故を防ぐためには

お疲れ様です、leoです。

 

先日、立て続けにAEDのことで全国ニュースになりましたね。

 

救急車のAED作動せず 総務省消防庁 全国に管理徹底を通知 | 医療 | NHKニュース

 

みなさんはこれ、何を思い、何を考えましたか?

 

僕ら消防士のミスは、普通の会社勤めの方達とは全く違い、人の生死に直結します。

 

そのことに対しどれくらい責任を感じ、日々勤務しているでしょうか?

 

2交代あるいは3交代の勤務形態で、毎日の点検が悪い方で"習慣化"されていませんか?

 

変に慣れてしまってはいませんか?

 

消防が日常的に活動する現場は、一般の人たちの非日常です。

 

現場活動に悪い慣れはいりません。

 

とはいえ、アホらしい現場が多々あることもわかります。

 

それでもプロとして仕事をしなければならないんです。

 

それができないなら辞めるべき。

 

消防の仕事は向いてません。

 

今回の件に関しては、厳しいこと書きますが、

 

普段やってないからできなかった、気付かなかったんです。

 

完全に自覚不足だと思います。

 

装着してあるはず?

他の出動が重なった?

死亡との因果関係はない?

 

傷病者の家族にそれ言えますか?

自分の家族だったらどう思いますか?

 

…ふざけんなよ、ですよね。

 

もちろん、今回の当事者である救急隊は、反省しきりで憔悴してるだろうなと思います。

 

追い込むようなことは、全く必要ありません。

 

かく言う僕自身も、決して他人事ではないと強く思っています。

 

でも防げた事故です。

 

防げたのに防げなかったのはなぜでしょう?

 

ココが大事ですよね。

 

僕個人の意見は、

 

ヒューマンエラーは自覚の問題

 

だと思っています。

 

組織がどう対策をしようと、結局は全て個人の問題です。

 

個人がどれだけ自覚を持てるか、全てはそれだけだと思います。

 

今回だってそうです。

 

救急隊の3人のうち1人でも気付いていれば、間違いなく防げました。

 

それが今回1人も気付けなかったのは、誰ひとりとして自覚がなかったとしか言いようがありません。

 

どんなに素晴らしい制度があっても、

どんなに優れた資機材であっても、

 

それを使う人間がダメならダメなんです。

 

厳しいことを書いていますが、事故を繰り返さないために伝えるべきことです。

 

そして後輩たちに指導すべきことです。

 

事故が起きないようにするためには、各個人の意識を変え、プロとしての自覚を、はっきりと持たせる必要があります。

 

事故を起こさないための意識改革ではなく、消防士という"仕事のプロ"としての意識改革です。

 

今回のニュースでは、事故の相手が傷病者でした。

 

ではこれが同僚だったら?後輩だったら?自分自身だったら?

 

事故を防ぐには、自覚を持つこと。

 

プロとしての自覚。

 

みなさんはどう考えますか?

 

事故を防ぐために必要なこと。

 

このニュースを他人事と思わず、本気で考えていただきたいです。

 

僕も本気で考え、伝えていきます。

 

なんだか釈然としない内容ですが…

 

今日からまた、消防士というプロとして気を引き締め、勤務にあたりましょう!

 

まずは自覚!プロとして!!

 

今回も最後までありがとうございました(^^)