新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

トイレ閉じ込め事案

お疲れ様です、leoです。

 

コロナ、少しずつ落ち着いてきましたね。

 

まだまだ油断できるような状況ではありませんので、ここからまた一段と気を引き締めていきたいですね!

 

さて、今回は署でやった「トイレ閉じ込め事案」の訓練。

 

単純な想定で、単純な現場と思いましたか?

 

それはすでに僕の術中にハマっております…。

 

ということで、フィードバックを兼ねた内容を書いていきます。

 

良ければ今回も最後までお付き合いください(^^)

 

 

【酔っ払いがトイレから出てきません!!】

 

今コロナの時期だからこそありませんが、割と年に数回出るような案件ですね。

 

訓練場所はピカピカの職員トイレ。

 

想定は…

トイレ個室のドアは施錠され開放不可

内開きのドアは、ゲロまみれで倒れてる傷病者に引っかかって開けられない

トイレ上部は人が入れる隙間あり

その他、現場にあるものは使ってOK

 

「なんだよ、こんな単純な想定?やる意味あるのかよ…」

 

こんな雰囲気を感じましたが、そう思ってくれてありがとう!な訳で。

 

実際やってみたところ、まんまと術中にハマってくれました。笑

 

活動の内容については省略します。

 

みなさんぜひやってみてください(^^)

(やる前はトイレピカピカにした方が良いです。要救役やらされるので。)

 

このような"みんなができること""急ぐ必要のない簡単な想定"というのは、消防隊と救急隊の連携訓練の醍醐味が詰まっております。

(急ぐ必要のないというのは、緊急性があまりないですよ、ということです。決して酔っ払いに対する考え方ではありません。急性アル中の可能性もありますからね。)

 

どういうことかと言うと、意思疎通の大切さに気付ける訓練ということです。

 

上述したように、みんなができることをやるからこそ、

 

なによりも意思疎通が重要です。

 

僕が後輩に常々言うのは、

 

現場で阿吽の呼吸なんてない、ちゃんと言葉でコミュニケーション取れ!

 

ということ。

 

自分が何を考え、どう行動しようかなんて、言葉で伝えなきゃ何もわかる訳がありません。

 

身近なところで例えてみましょう。

 

自分のスマホを信頼してる後輩に投げ渡すとします。

 

当然、キャッチ失敗したら画面グッチャグチャに割れるでしょう。

 

その時みなさんは、後輩に対して何も言わずに投げ渡しますかね?

 

僕だったら「今からスマホ投げるから、ちゃんとキャッチしてくれよ!!」って言います。

 

そうすれば、余程嫌われていない限りはちゃんとキャッチしてくれるはずです。

 

…といった具合に、

 

これから自分がやること、やろうとしていることを伝えることこそ、現場では何よりも重要だと思います。

 

それなのに、みんなが知っていること&できることの活動になると、これが省略されがちです。

 

なんでかと言うと、

 

みんな知ってるでしょ?

みんなできるでしょ?

 

という、ものすごく勝手な思い込みのためです。

 

この思い込みをなくすためにも、日頃からみんながわかってる、できて当たり前の訓練を取り入れることをオススメします(^^)

 

そしてこの訓練をさらに派生させていくのならば、ここに心理的負荷を加えると、もっと良い訓練になります。

 

この心理的負荷というのは、

傷病者がCPA状態

何分後に状態悪化します

とかです。

 

もっと単純にタイム測りまーすだけでも全然OKです。

 

この心理的負荷が加わるだけで、ボロボロ&ワチャワチャになったりします。

 

現に今回の想定でもワチャワチャになりました。笑

 

もちろん、フィードバックで心理的負荷について、ちゃんと説明する必要があります。

 

たったこれだけの負荷で、心理的に影響が出て、その先の活動にも影響が出るんです、と。

 

僕自身、救急隊長として活動する中で「冷静にならなきゃ!」と思う場面を何度か経験していますが、

 

この時点で"普通ではない心理状態"になっています。

 

こればかりは経験し場数を踏む必要がありますが、今回のような訓練をとおし、知っておくだけで普段の活動がガラッと変わります。

 

めっちゃ変わります。

 

心理的負荷を加える訓練、ぜひやってみて欲しいところです(^^)!

 

 

 

さてさて、今回はいつもの訓練にスパイスを!的な感じの内容でしたが、いかがでしたかね(^^;)?

 

僕たちの仕事は意外にも事務仕事が多く、時間がない!って言われることも多いですが、今回の訓練なんかは1回10分くらいで終わっちゃいます。

 

フィードバック入れても20分です。

 

署で過ごす1日の中で、20分も取れない勤務状況だったとしたら、割と異常ですよね…(大きい所属さんはそんなことないかもしれませんが)

 

少しの時間、隙間時間に、今回書いたような単純かつ簡単な想定訓練を積み重ねていけばきっと、

 

素晴らしいチームができあがるのではないでしょうか(^^)?

 

そんな息のあった素晴らしい消防隊がいるなんて、これ以上ない市民サービスだとは思いませんか(^^)?

 

僕のチームもまだまだこれから。

 

もっともっと鍛えていきますよー!!

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

 

 

 

 

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