新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

刈り払い機&チェーンソー安全研修会(その2)

お疲れ様です、leoです。

 

今年度も残すところあと1ヶ月ちょい…

 

そろそろ異動の件でソワソワしだす頃ですかね?笑

 

色々な憶測が飛び交い始める季節柄ですが、また一つ気を引き締めて勤務にあたりたいですね(^^)

 

さて、今回は以前書いた「刈り払い機&チェーンソー安全研修会」の実技編です。

 

良ければ最後までお付き合いくださいね(^^)

 

 

【刈り払い機&チェーンソー安全研修会(その2)】

 

その2を書くにあたって、前回の内容を見返しましたが…

 

もんのすごい脱線。

 

でも良いこと書いてありましたね。(自画自賛…)

 

ので、ぜひ前回のも覗いてみてください(^^)!

↓↓↓

https://leo1227.hatenablog.com/entry/2021/11/08/100000

 

さてさて、今回はようやく実技のお話です。

 

約2時間の座学を終え、昼食を挟んだ後、近くの林へ場所を移して実技講習が始まりました。

 

まずは刈り払い機。

 

僕たち消防士が現場で使うことはありませんが、しっかりやってきました。

 

話は全然違いますが、森林の環境を整えるためには、刈り払い機で下草を刈ることがとても大切だそうです。

 

陽の光を小さな芽に当てるため、地道な草刈りこそ重要だと、

 

ただ草を刈るだけでなく、その後の処理についても配慮しながら草を刈るのだと、

 

色々な経験則を交えて、様々なコツを教えていただきました。

 

そして作業の中、講師が大事なことを教えてくれました。

 

「みなさん、一生懸命やっていただきありがとうございます!

 こんな風にみんなで一生懸命やってもらうと、作業も早く進み、森の整備も順調に進んでいきます。ありがたいことです。

 ただ1つ、ここで大事なことがあります。

 みなさん、作業中は夢中にならないでください。

 1つの作業を始めると、意外に楽しくて一心不乱、夢中になりがちです。

 でも、夢中になるということは、字のごとく夢の中に行ってしまって、周りが全く見えなくなってしまいます。

 ですので、作業をするときは

"夢中"になるのではなく"集中"してください!

 これ、大事ですからね〜。」

 

…さらっと良いこと伝えてくれるんです。

 

僕たちも訓練をしたり、現場活動をする中、夢中になっていることあるかなと思います。

 

例えば火災現場。

 

最近ではめっきり火災件数も減り、火災といってもボヤ程度で、本火災に出動する機会が減りました。

 

そしてたまにの本火災へ出動すると…

 

周りは見えていますか?

 

活動に"夢中"になり過ぎていませんか?

 

視野が狭くなっているのは、"夢中"になっているからではありませんか?

 

振り返ってみると、けっこう当てはまるのではないでしょうか?

 

僕はですね…グサッときました(ー ー;)

 

ただの言葉の違いかもしれませんが、人に伝える時のこの違いは全く別物だと感じました。

 

たった一言の違いですが、後輩の指導ではものすごい力を持って伝えることができるかなと、思うところです。

 

…技術面じゃないやん…( ´Д`)y━・~~

 

ということで、いよいよチェーンソーの取り扱いです。

 

チェーンソー自体の取り扱いは、もうみなさん知っての通りですので、ここでは豆知識とコツについて書いていきます。

 

そもそもチェーンソーとは、どんな風に木を切っているか考えたことはありますか?

 

チェーンソーで木を切るのは、ノコギリで"切る"のとは、少しだけ違います(^^)

 

チェーンソーのソーチェンには、小さな"カンナ"がいっぱい付いていて、それがガイドバーの周りを高速で回転することによって、木を"削っている"んですね。

 

つまり、チェーンソーを日本語で簡単に言うなら、「高速カンナ削り機」です。

 

この辺の違いにも注目すると、なぜキックバックが起きるのかもわかるかもしれませんね。

 

続けてガイドバーについて。

 

みなさん、チェーンソーのガイドバーには種類があることご存知ですか?

 

恥ずかしながら、僕は全然知りませんでした…

 

もし知っていればOK、知らなければこの機会に調べてみてください!

 

チェーンソーのガイドバーは、大きく分けて2種類あります。

 

1つ目は「ハードノーズバー」

2つ目は「スプロケットノーズバー」

です。

 

それぞれの特徴は以下の通りです。

 

【ハードノーズバー】

1枚の金属板からできているため、高強度で耐久性があることが特徴。

バーの先端がソーチェンと触れて摩擦抵抗が大きくなるため、ソーチェンは緩めに張らなければならない。(ドライブリンクが半山見えるくらい)

一本の丸太から様々な形を造形するカービングにも用いられるバー。

お値段はお高め。

 

続いて

 

スプロケットノーズバー】

3枚の金属を貼り合わせて作られていて、バーの先端にスプロケットと呼ばれる"歯車"が付いている。

スプロケットが付いているため、摩擦抵抗が少なく、またソーチェンが外れやすいことから、ソーチェンは強めに張らなければならない。

ハードノーズバーに比べ強度が劣り、耐久性も低い。

その分お値段はお安め。

 

以上です。

 

もし詳しく知りたければ、ご自身で調べてみてください!

 

そしてそれよりも先に、配備されているチェーンソーのガイドバーの種類は何かを確認しましょう!

 

そして、ソーチェンの張り具合を確認しましょう!!

 

書いた通り、バーの種類によってソーチェンの張り具合が異なります。

 

これ、正しく使うためにものすごく大事なことなので、必ず確認しましょう(^^)

 

そしてガイドバーについてもう1つ。

 

ガイドバーは、切断作業一回ごとにひっくり返して使うって知ってましたか?

 

これもまた知識不足で、僕は初めて知りました。

 

例えばこんなガイドバー↓↓

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ハスクバーナのロゴ入りスプロケットノーズバーです。

 

日本人の気質として、どうしてもロゴの向きを気にして、この写真でいう下側だけを使ってしまいがちですが…

 

片方だけを使い続けると、切断時の負荷がその使用した片方だけにかかり続けてしまいます。

 

そうなるとガイドバーの片側ばかりが焼け付き、焦げてしまい、バー自体の強度が下がります。

 

そうならないために、切断作業一回につき、バーをひっくり返して使用してあげると、バーが長持ちするとのことでした。

 

こんな感じですね↓↓

f:id:leo1227:20220214103750j:image

性格上なかなか受け入れ難い見栄えですが…笑

 

でも資機材を長持ちさせる工夫として、ぜひ実践していただきたいですね(^^)

 

あとはもう切って使ってナンボのところです。

 

最後に講師が言っていましたが、

 

「自分達の使う道具を"知る"ことが、安全に使うための第一歩です。

まずは知ること、次に使うこと、その2つができて初めて使いこなせるモノです。」

 

グッときますね。

 

どんなに素晴らしい知識を持っていても、その知識を使えなければ意味はありません。

 

逆にどんなに素晴らしい技術を持っていても、正しく使える知識がなければ事故のもとです。

 

僕たち消防士に求められているのは、

 

プロとしての正しい知識と使いこなすための技術です。

 

どんな資機材であっても、全てに共通することです。

 

まずは知ること、そして触って使うこと。

 

ぜひぜひすぐにでもトライしてください(^^)

 

きっと自分の成長に繋がり、後輩への指導力もアップするはずですよ!

 

 

 

さてさて、今回は講習会(実技編)でした。

 

なんやかんやで、実技的な部分より心意気の部分が多かったのは気になさらず…笑

 

外の講習会に行くと、色々な世界を垣間見ることができます。

 

そしてその道のプロに出会い、指導していただけることがたくさんあります。

 

もちろん、当たり外れがあるのも事実です。(どの口が言うんだって感じですが)

 

だから無理に外へ行け、とは思いません。

 

ただ、1つだけ言えるのは、

 

外に出なきゃダメになるぞ

 

ということですかね。

 

先日先輩からおススメされた本(下で紹介します)に、

 

「型がないのに型破りなんてできない」

 

というセリフが出てきます。

 

僕は消防の世界の当たり前や常識なんて通用しない、外に出て自分のベースを磨けと言われたように感じました。

 

狭〜いコミュニティの中で腐るもよし、外に出て少しでも自分自身を変化させるもよし。

 

同じ年数勤め上げるなら、どっちが良いですかね?

 

人によって考え方は違うので何とも言えませんが…

 

僕は楽しい方を選ぶかな!と(^^)!

 

…ヤバい、まとめなのに脱線し始めてますね。

 

ということで、本研修会ではプロフェッショナルの知識と技術だけでなく、そこに至るための心構えについても学ばさせていただきました。

 

きっと資格講習とは違う視点だったと思いますが、僕はこの研修会で得たものが非常に多かったです。

 

文章ではなく、言葉でもっと伝えたいことがたくさんあるのが残念です〜(◞‸◟)

 

またコロナが落ち着き、現場で様々な講習会や研修会ができるようになったら、色々と足を運びたいですね(^^)!

 

ということで!

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

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