新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

新任小隊長の独り言

お疲れ様です、leoです。

 

新年度を迎え、みなさんどうお過ごしでしょうか?

 

僕はといえば、無事に昇任試験をパスし、この4月から消防司令補になることができました。

 

僕の所属のポジション的には"小隊長"にあたります。

 

ということで、今年度からはブログ名を「新任小隊長の独り言」として、日々の勤務を通して感じたこと、思ったことを綴っていきます。

 

以前からブログを見てくれていた方も、初めましての方も、こんな考え方もあるんだな〜と思いながら見てもらえると嬉しいです(^^)

 

 

さて、年度一発目ですが…

 

意思疎通のお話を書いていきます。

 

よければ最後までお付き合いください(^^)!

 

 

【意思疎通】

 

みなさんは年度始めに部隊の足並みを揃えるため、何をやっていますか?

 

僕は毎年度初めに必ずやることがあります。

 

それはバックボードの取り扱い訓練です。

 

僕の所属のMCでは、(良くも悪くも未だに)積極的にJPTECに取り組んでいるので、新任者以外の全職員がバックボードの取り扱いを学び、活動にいかしています。

 

つまり、全員できるということですね。

 

では、この全員ができることを年度が変わって新メンバーとなったみんなでやってみると…

 

これまたなぜかうまくいきません。笑

 

みんな学び、できるはずの手技のはずなのに、なぜうまくいかないか?

 

みなさん考えたことありますか?

 

僕はこの原因を"意思疎通"ができていないからと考えています。

 

バックボード1つにしても、やり方は同じと言えど考え方はそれぞれあります。

 

そして何より影響するのが、人それぞれ教わってきた環境が違うということ。

 

教わる人が違ければ、教わる内容も変わってきます。

 

あの人はここを重視、この人はこっちを重視…など、やり方は同じことを教えても考え方次第で変わってきます。

 

だったら、やり方も教え方も統一すれば良い!という意見もありそうですが、僕はそうは思いません。

 

やり方、教え方を統一するのは、教える側の一方的な都合だと思います。

 

なんせ楽ですからね。ムラなく教えるにはもってこいです。

 

でもこれをやってしまうと、現場で考えて行動できる隊員は育ちません。

 

選択肢が1つしかない訳ですから。

 

やり方も教え方も、人それぞれあってOKだと思います。

 

そこで自分で考え、あの人はなぜあのやり方なのか、なぜこんな風に教えたのかなど、選択肢を増やしてあげることが良い訓練、良い指導なのではないかと思っています。

 

少し脱線しましたが、そうなると今度は意思疎通が非常に難しくなります。

 

なんせ一人一人が色々な選択肢を持ち合わせることになりますからね。

 

ではどうするか?

 

答えは簡単、活動方針を示してあげることです。

 

現場で処置するのか、車内収容を急ぐのか、特定行為はどこでやるのか…等々。

 

これ、できて当たり前のことをやる時こそ、できていないんです。

 

みんな考えてること同じだと、勝手に思っているからですね。

 

阿吽の呼吸や暗黙の了解とか、本当迷信だと思っています。

 

口に出さなきゃ何も伝わりません。

 

隊長が隊員に、隊員が隊員同士で、当たり前のことを声に出してこそ意思疎通が完成します。

 

僕も嫁さんにちゃんと伝えます。(この場合に限り、伝えると意思疎通が困難になる可能性もあります。笑)

 

たった一言、意思疎通ですが、年度始めに訓練を通して確認すべきことです。

 

先ほど書いた通り、やり方や教え方は人それぞれ。

 

ただ、目指すべきゴールは同じはずです。

 

同じゴール目指してるんですから、何が正しいとか間違いとかはありません。

 

そこに辿り着くため、みんなで声出しあってゴールすればOKなんです(^^)

 

ということで、年度一発目は"意思疎通"の大切さを書いてみました。

 

さ、今年度も頑張ってチーム作っていきましょー!!

 

最後までありがとうございました(^^)