お疲れ様です、leoです。
すっかり遅くなったどころか、もう3月になりますが…笑
今年もよろしくお願いします(^^)!
新年明けてからというもの、救急出動が異常なくらい多い日々が続き、もう心も身体もヘトヘトでしたが、ようやく落ち着いてきましたね。
本当良かった…(T ^ T)
ということで、
改めて体調管理&心のリフレッシュをしっかりして、僕らの仕事を全うできるよう、一段と気を引き締めて頑張りましょう!!(と、書き続けて3年が経つんですね!)
さてさて、新年1発目の内容ですが、救急隊の最大の関門である「病院連絡」について、僕なりの私見で書いていきます。
救命士の資格を持たない僕だからこその視点で、病院連絡とはなんぞや?を、つらつらと書いていきます(^^)
それでは新年1発目、最後までどうぞよろしくお願いします!
【病院連絡】
新任小隊長となり、もう何よりもドキドキしました。
そう、病院連絡。
病院連絡とは、傷病者を適切な医療機関へ搬送するため、傷病者の受入可否について、病院側へ確認の連絡をすることです。
いわゆる"交渉"みたいな感じですね(^^)
ただ病院へ運んでる訳じゃなく、僕たち救急隊が観察した結果を踏まえ、どこの病院なら診てもらえるか、どこなら病態にあわせた医療を提供してもらえるだろうか、を吟味して病院連絡をしているんです。
傷病者の観察もさることながら、この病院連絡もなかなかのテクニックが必要だったりします!
そしてそして、消防に勤務していない人には聞き慣れない言葉かも知れませんが、僕たち消防の世界では、人間関係の次くらいにストレスを感じるものです。(※あくまで私見を含みます。)
傷病者に接し、観察し、病態を推測し、適切な医療機関へ搬送する…
救急隊の仕事はこのように紹介されることが多いと思いますが、
これだけじゃないと。
めちゃくちゃ大事な部分が抜けてるぞ!と。
「病院連絡」が抜けてるぞ!!と!!
めちゃくちゃアピールして書いてみました。笑
みなさん同業の方ならお分かりの通り、
傷病者の観察よりも難しい…。(※一方的な私見を含みまくってます。)
何がそんなに?
病院連絡っても、病院に連絡するだけでしょ?
そんなん誰でもできるじゃない!
そんな声が聞こえてきそうですが…
本当、超絶ストレスです。(※個人の私見を含みまくってます。)
それはなぜなのか…
これから救急に乗る人たちに、新任小隊長として感じたこと、先輩救急隊の切実な思いをお伝えします…
【病院連絡の実際】
本当いろいろありますよね…。ツラツラと書いていきますので、「そうそう!こんなんある!」ぐらいに見てやってください!
①情報が取れない
救急要請をする人たちは、まさに十人十色、本当にいろいろな人がいます。
もちろん、本当に困っている人がいるのですが、中にはそうでもない人も…
そうなると、まず肝心の情報が取れない。
名前&生年月日すら取れないなんてこともザラですね。
特に年末年始や金曜週末。
なんとなく想像つくかと思いますが…
マジで酔っ払い勘弁ですよね(T-T)
※もちろん、ちゃんと活動しますよ!!
名前や生年月日といった、いわゆる"人定"が取れない時は本当に厄介ですね。
なんらかの事情で言いたくないという人も含め、僕たち救急隊にとっては活動の支障になるわけで…
これがないと、そもそも病院交渉できないですからね。
こりゃ本当厄介です。
②電話の向こうの医師&看護師の対応
これもまた本当…
もちろん、もちろんですよ!良い人もいっぱいいます。
けど、それ以上に本当ヒドイ人が多いってのなんの。
まず返事しない。
これかなり効きます。
「…ん?…もしもし?聞こえてますか??」
「聞こえてるから早く続けてもらえますかね?」
マジか…返事すらしてくれないのか…
「すみません…。では続けます。アレでコレでこうであぁで…」
「あのさ!!こっちもメモしたりしてんだから考えながら喋れよな!ただ話してりゃ良いんじゃないんだよ!わかる?」
えぇ…。返事しないのに今度はこれ…?どうすれば良いのさ…(;ω;)
そして一言。
「それって救急なの?ってか、うちじゃなきゃダメなの?」
えっ…?病院側がそんなこと言います??
もう元も子もないじゃんか…(-_-;)
特に深夜帯の救急活動。
先生方も色々な患者さんの診察で大変なのはわかりますが、僕ら救急隊に当たられても…(T-T)
あぁ…胃が痛い…
本当、先生や看護師さんの気分次第すぎてツラい…
③病院に着いてからも…
病院連絡は電話で終わりではありません。
そう、病院に着いてからもいろいろあります。
まず看護師さん。
僕らのこと、明らかに気づいてるのに無視。
いやいや、声かけてるじゃないですか。
レオ「〇〇救急隊です。患者さんは〇〇さんです。よろしくお願いします。」
看護師「(無言で指差し)」
…そうですか、目も合わせず声も出さず、指差しだけでベッドへ移せと合図ですか。
そんな扱いですか…さすがにヒドいですよ…
そしてその後に控える、医師への申し送りもキツイんです…。
とある先生は…
レオ「この方ですが、本日12時30分頃…」
医師「えぇ!?12時30分頃?どーして消防は時間を決めつけるのかねぇ!??患者さんそんなこと言った!?12時半とか言わなかった!??」
レオ「!?!?…先生、確かにそう言ったかもしれませんが、伝わりやすいように言い換えただけで…」
医者「そんなの知らないよ!!患者さんが言ったことも正確に伝えられない救急隊って何なの!?そんなこともできない奴の話なんか聞かないよ!!!」
レオ「!?!?!?!?」
文字どおりバカでかい声で、しかも患者さんいるのに大怒鳴り。
しかもこんなしょーもない言葉の揚げ足取り…
この後、これで(?)気分を損ねたこの医師は、僕からの申し送りを聞かず、話しかけても無視、検査だからと言って2時間以上も放ったらかしにされました。
その間、先生は暇そうにスマホいじってましたけどね…。
はい、はっきり書きますが、完全に嫌がらせですね。
ここで例として挙げた看護師さん&先生は、近隣の救急隊からも相当評判が悪く、どこの救急隊も同じような被害を受けてます。
もちろんこんな看護師さん&先生は、本当に稀なタイプなので、滅多にいるような人たちではないですが…
こんなにも救急隊って下に扱われるんだと、隊長になり本当にガッカリしました。
こんなことに遭遇したりすると、何のために救急活動してるのか、本当悩みますよね…(T-T)
あぁ、考えるだけで胸が苦しくなる…(;´д`)
…さて、これ以上書くと僕自身の愚痴になってしまうので止めにしましょう!笑
でもココで挙げたのは、僕が実際に経験したり、今現在も進行形の状況だったりします。
もう本当にどうしようもないことです。
病院側の環境は、僕らには解決できない問題ですからね。
なので、僕らサイドが変わる必要があります。
変な看護師さんや医者がいるから…なんて言い訳、救急要請した人たちには関係ありません。
そう、だから僕らが変わる。
ではどうするか?
病院連絡、完璧にしてやりましょうよ!
ということで、次からは僕なりの病院連絡のポイントを書いていきます(^^)
【病院連絡のポイント】
偉そうに書き出しましたが、僕から言える病院連絡のポイントは…
カンペをつくる、です。
うわ、答えになってない…、と思われた方!!
これ、意外に重要です。
みなさんすでにご存知の言葉かと思いますが、
段取り八分、仕事二分
まさにこれですね。
この言葉は100%自信を持って言い切れます。
病院連絡が苦手なら、病院連絡をスムーズに行うための準備をしておけばOKなんです。
ここからはちょっと脱線ですが、
消防あるあるで、やたら「暗記」を求められることが多いですが、そうじゃないんですよね。
大事なことこそ形にして目につくようにしないとダメなんです。
しかしまぁ、なんで消防って暗記を求められることが多いんですかね?
JPなんちゃらもそうですが、無駄に暗記させて覚えてないとダメ!みたいに。
別にカンペ忍ばせてても全然OKじゃないかと。
なんなら、暗記漏れで病態を見落としたりする方がよっぽど怖いと思いますけどねぇ。
…はい!笑
ということで、大事なのは段取りです!!
だから僕はオリジナルの聴取用紙を作りました。
そして今現在も、その聴取用紙を使って活動しています。
聴取用紙は"書けば良いだけ、読めば良いだけ"にしてあるので、聴取漏れも伝え忘れもほとんどありません。
なんならJCSやGCS、さらにはヤケドの範囲の算定方法なんかも載せたので、困ったら見ればOKと、割と怖いもんナシにしてあります。
また、内因性と外傷系では観察の内容や聴取の内容が変わるので、通常版と外傷版に分けて作ってみました。
(時々用紙の入れ替えを忘れちゃいますが…)
僕は救急に関して相当ビビりなので、めちゃくちゃ考えて準備しました。
ですが、今もまだ少しずつ用紙をバージョンアップして使っています。
まだまだ改良の余地はありそうです(>_<)!!
とまぁ、ここまで何だか偉そうに書きましたが、どんなの使ってるんだ?と。
こんなのです!
もちろん賛否あると思いますが、今のところ、僕はこの用紙を使ってうまくやってるつもりです(^^)
そしてこの聴取用紙を使った上で大事だと思っているのが、いかに自分の中でストーリーを作って伝えられるか、です。
これはもう経験が何より大切です。
何度も何度も、繰り返しやるしかありません。
そうすると不思議と自分の中で定型文みたいのができあがってくるので、なんなら聴取のコツもわかってくるかと思います(^^)
とはいえ、何かポイントはないのか?と思いますよね。
僕なりのポイントとはなりますが…
初めに"現在の状況"を伝える
ことがポイントかなと思います。
例示をすると…
「〇〇救急隊のleoと申します。〇歳男性、腹痛を訴えている患者さんの収容依頼です。この方の現在の状況ですが、意識清明で歩行可能ですが、臍部付近の痛みを訴えています。」
こんな感じです。
ちなみに現在の状況を伝えないと…
「〇〇救急隊のleoと申します。〇歳男性、腹痛を訴えている患者さんの収容依頼です。この方ですが、昨日の〇時頃から臍部付近が痛み出したとのことで…」
こんな感じ。
ちょっとした違いかも知れませんが、受け手側(先生や看護師さん)からすると、緊急性の有無が判断し易くなるのかな、と思っています。
逆に言うと、暗に「先生、この人緊急性がありますよ!(ないですよ!)」ってことを、先に伝えちゃう感じなんですね。
そうすると先生(看護師さん)の電話の受け方も変わってくるような印象です。
(実際のところ、どう思ってるかはわかりません。)
僕はこのやり方を実践してからというもの、特に緊急度が高い場合の連絡(いわゆるホットライン)が随分と楽になりました。
ので、ぜひ一度お試しいただくと良いかもです!
とはいえ、それぞれの地域で病院事情が違うように、きっと病院連絡の方法も全国津々浦々かと思われます。
読んでくれている皆さんの、それぞれの地域や所属、はたまた個人の考えで、色々なやり方があるはずです。
そんな中、今回は僕の個人的なやり方を紹介させていただきました。
少しでも参考になると嬉しいですね(^^)!
【まとめ】
今回は「病院連絡」について書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
なかなか病院連絡については触れられることもなく、さらには所属で詳しく教わる機会も少ないのかなと思います。
前半戦は割とグチっぽくなりましたが、もしかしたら「そうそう。同じだわ。」なんて思って見ていただけたかなと。
後半戦は僕のやり方を提示させていただきました。
掲載した聴取シート、あれはあくまで参考です。
使える!と思った方、どんどん使ってやってください(^^)
ちょっとイジったら使えそう!と思った方、どんどん改良してオリジナルを作っちゃってください(^^)!
こりゃ使えん。自分で作るわ!と思った方、ぜひトライしてみてください!
もし編集用のデータが欲しい方がいれば、下記アドレスまでご連絡ください(^^)エクセルのデータをお送りします!
yamama.leo.1227@gmail.com
(アドレスはコピペしてください!)
こんな方法もあるよ!とか、こんなの実践してるよ!なんて情報提供もあれば、ぜひぜひ気軽にご連絡ください(^^)
ということで、長くなりましたが最後までお付き合いありがとうございました!
さ、今年度も残すところあと少し!
コロナも落ち着いてきましたが、気を緩めずに頑張っていきましょう!!
改めて、今年もよろしくお願いします(^^)!
ありがとうございました!