消防士の教科書

現役消防士、これから消防士を目指す人たちの教科書になるようなことを書いていきます。

本部の仕事

お疲れ様です、leoです。

 

ここ数日で、一気に陽が短くなりましたね。

 

夏の終わりが近づいてるんですね。

 

まだまだ暑いですけどね〜汗

 

さて、今回は【本部の仕事】について書いてみようと思います。

 

現場のことは多く取り上げられますが、

 

影の立役者である本部のことは、あまりピックアップされませんからね。

 

僕の知る限りのことを、つらつらと書いていきたいと思います。

 

良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【本部の話】

 

消防士といえば、

 

災害現場に出動したり、毎日訓練をしたりといったような、

 

どちらかというと肉体労働のイメージが強いと思います。

 

しかし消防士の仕事はそれだけではありません。

 

給料の管理、活動服や制服の貸与、車両の購入や維持管理、はたまた火災原因の調査など、

 

様々な分野の“事務”に関する仕事もたくさんあります。

 

それが本部の仕事です。

 

一言で本部と言っても、その内容は課によって全く違います。

 

僕のいた所属では、総務、予防、警防の3課に分かれていました。

 

では、具体的にどんな内容の仕事をしているのでしょうか。 

 

順を追って書いていきたいと思います。

 

ただし、本部によって仕事の内容に違いがあると思いますので、そこだけはご了承ください。

 

 

 

 

【総務課】

 

僕も何年か前にいました。あの頃は忙しくて、本当に消防士なのかわかんなくなるくらいでしたね…。

 

それはさておき、まずは“本部の顔”である総務課の仕事についてです。

 

総務課といえば、どの会社でもそうかもしれませんが、主に庶務の仕事を行います。

 

簡単に言えば、職員の給料や人事に関すること、個人貸与品の支給などを仕事とする部署です。

 

それに加えて、消防団の事務や各種対外業務などもあり、その仕事は本当に多岐に渡ります。

 

そして悲しいことに、総務課は人事も扱うため、他の職員から嫌われることもしばしば…

これは田舎消防だからですかね。汗

 

職員の給料や人事については、言葉どおりなので説明はいらないと思います。

 

消防団の事務というのは、消防団の出動手当の管理、出初式操法大会等の行事への参加依頼&調整、その他消防団に関する事務(これが本当に多い!)などが挙げられます。

 

それと…あまり大きな声では言えませんが、飲み会の量が半端ないです。

 

ほぼ月一ぐらいの勢いで飲み会がありましたね…今考えると恐ろしいです(-_-;)

 

 

続けて対外業務ですが、これは主に他の消防本部や関係機関との訓練や会議の調整などをおこなっています。

 

消防は災害が起きた時、横の繋がりが非常に重要になります。

 

そういった時に備え、他市町の消防や病院、医師会などと連携を取るため、合同で訓練や講演会などを行っています。

 

そして総務課がその窓口となることが多いのです。

 

だから“本部の顔”とも言える部署なんですね。

 

 

 

 

【予防課】

 

予防課は読んで字のごとく、

 

災害を予防する為の業務を行っています。

 

僕のいた所属では、危険物班と設備指導班がありました。

 

危険物班は主に危険物施設(工場やガソリンスタンドなど)の検査、指導等を行います。

 

消防の業務といえど、危険物の法律は相当難しいようです。

 

消防士を目指す人は、危険物の資格を取っておくと良いかもしれません。

 

後々大いに生かされると思います。

 

設備指導班は防火対象物(これもまたいずれ説明します)の検査、指導等を行います。

 

建物にはそれぞれの基準に合わせて、消防用設備が必要になります。

 

その基準に適合しているか、必要な設備は付いているかなどを、建物が完成する前に立入検査を行い、そこで指導やアドバイスを行います。

 

現場の方はおわかりかと思いますが、つまり署で行う“査察”の前の話ということです。

 

設備はお金に関わる案件の為、毎日打ち合わせや下調べをしていました。

 

本当に大変な仕事ですが、仕事覚えたらめちゃくちゃ楽しいらしいです。(同期談)

 

また、現場に戻って査察の際にも大いに役立つと言っていたので、一度は経験しても良いかもしれませんね。

 

そして最後に予防課全体の仕事として、火災原因調査があります。

 

僕のいた所属では、死者が出てしまった建物火災のみ、予防課が原因調査を行っていました。

 

また、署からあがってくる原因調査報告書の最終チェックもしていましたね。

 

これがまた大変そうで…予防課全部大変ですね(ー ー;)

 

簡単ではありますが、予防課の仕事はこのような内容です。

 

予防課で共通して言えることは

 

相手方(業者さん)がいること

お金のかかる案件であること

法律の知識がめちゃくちゃ必要なこと

 

ですかね。

 

僕は経験しませんでしたが、予防課の人達はみんなプロフェッショナルでした。

 

いつ勉強したんだろう?と思うくらい、スラスラと話をしていました。

 

また、相手方がいることやお金のかかる案件が多くある為、いろいろなトラブルが多かったイメージもありますね…。

 

いずれにしても、本部の中では一番難しい仕事で、一番やりがいのある仕事内容ではないかと僕は思います。

 

 

 

 

【警防課】

 

最後に警防課です。

 

警防課は主に、救急・救助に関する業務、訓練の立案から実施、車両の更新整備、消防用水利の設置及び維持管理を行っていました。

 

救急の仕事では、地域のメディカルコントロール協議会(〇〇MCと言われることが多いです。)の窓口となり、病院の先生方との交流が多くあるようです。

 

訓練関係では、本部内での訓練や他機関との合同訓練の立案等も行います。

 

訓練のシナリオや役割分担など、取りまとめが多く大変な仕事です。

 

そして警防課で最も重要な仕事が、車両と水利に関することです。

 

どちらも更新するには莫大な費用がかかります。

 

そのため役所の財政部とやり取りが非常に多く、その説明だけで骨折れまくりでした。

 

さらには補助金の対象事業のため、国や各都道府県の補助金制度について勉強しなくてはなりません。

 

もちろんお金のことだけでなく、最新の車両装備や防火水槽&消火栓の構造など、勉強しなくてはならないことがたくさんあります。

 

僕は補助金を担当したことがありますが、本当に難しいです。

 

ただ1つ思ったのは、消防車が好きな人はたまらない部署だな、と。

 

現に僕の同期で消防車好きな人がいたのですが、忙しいと言いつつ、ものすごい楽しそうに車両の仕様書を作ってました。

 

消防車好きの方は、ぜひ警防課に異動願いを出してみてはどうでしょうか?笑

 

 

 

 

【まとめ】

 

ここまでザッと本部の仕事について書いてみました。

 

消防士の仕事ではあまり紹介されることがないですが、本当に重要な仕事がたくさんあるところです。

 

現場の第一線で活動し続けることは、消防士として何より誇らしいことですが

 

このように、事務職で現場を支えている仕事もあることを知ってもらえたらと思います。

 

最後にまとめとして…

 

・本部の仕事は事務仕事

・課によって仕事は違うが、それぞれがなくてはならない重要な仕事ばかり

・だからなのか、仕事量はめちゃめちゃ多い

・パソコンを使いこなせるようになっておくと良いでしょう

 

最後は僕からのアドバイスです。笑

 

消防士と言えども、体力ばかりの仕事だけではありません。

 

本部の仕事を少しでも理解してもらえたら、今回のブログは成功です。

 

かなり長くなってしまいましたが、今回も最後までお付き合いありがとうございました(^^)

 

それでは、また次回に。

 

 

消防業務エッセンシャルズ

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