新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

消防士とは…その2

こんにちは、leoです。

 

ここ数日で一気に暑くなりましたね。久しぶりのこの暑さで、水分補給しまくりです。

 

みなさん、熱中症には十分気をつけてください。

 

前回のブログでは

 

消防士とは地方公務員であり、もっと端的に言うならば会社員でもある。

 

なんてことと、

 

お給料に見合った、価値のあるサービスを提供しなければならない。

 

では消防士であれば、

 

どのような価値あるサービスを提供するのか

 

と、書いて終わりました。

 

さてさて…これは簡単そうで、結構難しい質問だと思います。

 

みなさんはどう思うでしょうか?

 

消防士ができるサービスとは何か

 

考えていきたいと思います。

 

 

 

【消防士ができる1番のサービス】

 

消防士ができるサービスは何かと聞かれたら、

 

みなさんは何と答えますか…?

  

災害が起きる前の予防啓発や広報活動

 

火災が発生した際の迅速な消火活動

 

救急現場での的確な処置・搬送

 

救助現場での迅速な救出活動

 

などが挙げられるかと思います。

 

つまり

災害が起きる前や起きた後に、迅速かつ的確な活動をし

僕たちの守る街に住む人たちに、安心と安全を提供する。

 

誰もが思い浮かぶことかもしれませんが、

 

これこそが消防士の1番の“サービス”になるのではないでしょうか。

 

…改めて書いてみると、本当にスゴい仕事ですよね。

 

でもそれだけではないはずです。

 

それでは、他にもできる“サービス”はないでしょうか?

 

 

 

【消防士の“サービス”とは】

 

最近では

 

消防士になりたくて消防士になった人と

 

公務員になりたくて消防士になった人がいます。

 

どちらにしても正当な理由です。

 

( 僕は前者の人間なので、後者の理由を聞くと少しだけ寂しい気持ちになりますが…)

 

では、先に書いた「安心と安全を提供する」という“サービス”を

 

両者に伝えたらどんな捉え方をするでしょうか?

 

消防士になりたかった人であれば、まさに消防士って感じで心に響きそうですよね。

 

公務員だから消防士になったという人であれば…

 

うーん、うまく響くのでしょうか。

 

僕の知る後輩くんなんかは、正直ポカーン状態でした。

 

「公務員になったんだし、そんなに熱くなることもないですよ」

 

ぐらいの気持ちだったのかもしれません。

 

いずれにしても

 

とても素晴らしい“サービス”であることには違いありませんが

 

ただ一つだけの“サービス”であると

 

こんな風に温度差が出てきてしまうのではないかと思います。

 

人それぞれ考え方や捉え方に違いがあるように

 

仕方のないことなのかもしれません。

 

 

 

…それではここでまた、少しだけ視点を変えて考えてみます。

 

突然ですが、僕が消防士になりたかった理由は、

 

子どもの頃にテレビで見た消防士がとてもカッコよかったからです。

 

ありきたりな理由かもしれませんが、

 

これは今のチビッ子たちにも共通しているようです。

 

東日本大震災熊本地震などの大規模な災害が起きた時

 

災害現場に立ち向かう消防士の姿は

 

やっぱりとても頼もしく、とてもカッコよかったですよね。

 

毎年発表されるなりたい職業ランキングには

 

常に上位にランクインしているし、

 

信頼できる職業ランキングにも毎年上位にランクインしているようです。

 

チビッ子だけでなく、大人からも信頼されているということですよね。

 

そこで!僕は思いました。

 

消防士にできる“サービス”というのは

 

災害が起きる前や起きた後だけではなくて

 

「消防士という”カッコいい姿“や'“信頼される姿''を見せ続ける」

 

ということも、1つの“サービス”の形なのではないかと。

 

これは男性も女性も関係ないことで、

 

男だろうが女だろうが、消防士としてカッコよくい続けるべきだと思います。

 

さらに、消防士がカッコよくい続けるということは

 

常に見られているという意識を持つことにも繋がって

 

日頃の勤務や訓練にも、いつもと違う張り合いが出てくると思います。

 

その意識が芽生えてくると、だんだんと仕事の質が良くなっていき

 

さらには住民に安心と安全を提供することにも

 

大きく繋がっていくのではないかと思います。

 

少し飛躍しすぎかもしれませんが、みなさんはこの意見どう思いますか?

 

 

 

【まとめ】

 

僕たち消防士は、現場以外でもたくさんの人に見られています。

 

現場であろうとなかろうと、災害があってもなくても

 

“消防士”として、常に“カッコいい姿”を見せ続けなくてはいけないと

 

僕は思っています。

 

そしてそれが、僕の信念でもあります。

 

消防士になった理由がなんであれ、いつの日か退職する時が来るまで

 

“カッコいい消防士”であり続けることこそが、何よりも大事だと思います。

 

最後にまとめです。

(まとめまで長くてすみません…)

 

消防士とは

 

災害等を未然に防ぐための活動をしたり、万が一災害が起きた時にはそれを鎮圧し、

 

地域の住民に安心と安全を提供する

 

とても素晴らしい職業です。

 

職業として考えると、

 

消防士とは、地方公共団体に属する地方公務員であり、

 

公共の福祉のために働くという、崇高な使命を持っています。

 

しかし元を辿れば雇われの会社員であり、“価値あるサービス”を提供してお給料をもらっています。

 

では、消防士の“サービス”とは一体どんなものか。

 

前述したとおり、災害が起きる前や起きた後に迅速かつ的確な活動をすることが一番のサービスです。

 

しかしこの他にも、

 

子どもたちの憧れの存在であり、誰からも尊敬され信頼される

 

“カッコいい消防士でい続ける”

 

ということも、とても大切な“サービス”だと言えるのではないでしょうか。

  

 

 

「災害が少なくて訓練ばかり。

事務仕事も多くて、何の為に消防士になったんだろう…やりがいがないよ。」

 

なんて思わないでください。

 

消防士って、とてもカッコいい仕事です。

 

みんなのヒーローなんて言ったら少し恥ずかしい気もしますが

 

でも本当、みんなのヒーローなんです。

 

胸張って「消防士やってます!!」って言えるような

 

“カッコいい消防士”でい続けましょう(^^)

 

今回も最後までありがとうございました。

 

 

 

追伸

 

このブログを書いている時、九州地方で大雨特別警報が発令され、多くの方々避難している状況とのことでした。

一刻も早い被害の回復を祈るとともに、活動する隊員の皆様がケガ等せずに活動できることを、遠くからですが祈っております。

 

 

 

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