新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

現場の仕事

お疲れ様です、leoです。

 

このブログの記事も、あっという間に10を超えることになりました。

 

最近では閲覧数も少しずつ増えていて、こんな僕のブログを見ていただけて本当にありがたい限りです。

 

これからも“消防士の教科書”となるよう、芯がブレないように頑張っていきます。

 

さて、今回は本部の話に続き【現場の仕事】について書いていきたいと思います。

 

今回も良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

【現場の仕事】

 

前回の記事では“本部の仕事”について書きました。

 

本部の仕事 - 消防士の教科書

 

本部の仕事は事務仕事で大変なんです!!なんてことをツラツラと書いた訳ですが、

 

今回は現場の仕事について書いていきたいと思います。

 

消防士の現場の仕事といえば、もうみなさんご存知のとおりですね。

 

火事や交通事故、救急等の災害現場へ出動し活動すること。

 

これこそが現場の主な仕事です。

 

きっと調べればたくさん出てくることですね。

 

火事などの災害が起きた時、僕たち消防士はすぐにその現場へ向かい、災害を防ぐため、あるいはそれ以上の拡大を防ぐための活動をします。

 

まさに“現場仕事”ですね!

 

それでは、出動がない時は何をしているのでしょうか。

 

あまり触れられないことなので、知らない人も多いと思います。

 

決して暇している訳ではありませんよ。笑

 

では具体的にどのような仕事をしているのか、少しだけ掘り下げて書いていきます。

 

 

 

 

【現場への出動】

 

はじめにも書きましたが、僕たち消防士の1番の仕事であり任務であるのは、災害現場への出動です。

 

災害現場と言っても多種多様です。

 

火災、病気や怪我などの救急、交通事故などの救助、異常気象や台風などの自然災害、さらには山岳救助や水難救助などがあります。

 

一度出動指令がかかれば、どんな時でもすぐに出動します。

 

食事中であっても

風呂に入っている時でも

夜中寝ている時も

トイレで一人踏ん張っているときでも…

 

どんな時でも、です。

 

特に救急隊は大変です。

 

近年では火災出動や救助出動の件数は減ってきているのですが、救急出動に歯止めが効かないくらい増加傾向にあるため、救急隊の人たちは本当に大変です。

 

その理由として、ここ数年話題になることが多いですが、緊急性のない救急車の利用が増えてしまったことが挙げられるでしょう。

 

現に、軽症者の搬送がほとんどですからね…。

 

これについては、また後日書いて行きたいと思います。

 

つまり、僕たち消防士の現場出動は

 

救急出動がメインということになります。

 

ファイヤーファイターのはずなのに、救急メインとは…なんだか複雑ですね。

 

でも、それだけ火災で悲しむ人が少なくなってきているということです。

 

僕たち消防士の仕事が少ないということは、僕たちが守る街が平和だということですからね。

 

それでは出動していない時は、どんな仕事をしているのでしょうか?

 

 

 

 

【出動時以外の仕事】

 

出動がない時、消防士はどんな仕事をしているのでしょうか。

 

先述しましたが、決して暇しているわけではありません。笑

 

けっこう忙しくしているんです。

 

では具体的にどんなことをしているのか、簡単にですが書いていきます。

 

 

①事務仕事

 

事務仕事は主に

 

出動報告書の作成

各種届出の処理

調査ものの処理&資料の作成

役所関係の事務処理

 

などが挙げられます。

 

特に出動報告書の作成が大変です。

 

出動報告書は裁判での証拠資料にもなりうる、とても重要な書類です。

 

また多くの個人情報が記載されているため、作成段階から取り扱いには十分注意しなければなりません。

 

また、1分1秒を争う現場の状況を、できる限り詳細かつ正確に記録しなくてはならないため、頭から煙が出ることもしばしば…

 

さらに言うならば、文章力がないと非常に厳しい戦いになりますね…。

(報告書が付箋や赤ペン先生の嵐になります。)

 

この他にも、いろいろな資料作りや各種届出の処理、出動手当の入力などを行うため、

 

現場と言えどもパソコン作業は必須となります。

 

本部と同様、パソコンの使い方はマスターしておいて間違いありません!

 

 

②事務以外の仕事

 

出動がない時は、ただ座ってデスクワークをしているわけではありません。

 

消防には“予防”という重要な任務があるので、

 

管内の建物の立入検査(査察といいます)などを行います。

 

詳しくはまた別の機会に書きますが、建物の規模に合わせた消防用の設備が付いているか、避難経路は確保できているか、などを検査します。

 

査察以外にも、消防訓練の立会い&指導、管内の消火栓や防火水槽の定期点検、火災予防週間の頃は管内の巡回などを行っています。

 

 

③訓練

 

上記の仕事が終わり、ようやくできた時間を使って訓練を行います。

 

意外にも訓練ばかりしてる訳ではなく、逆に訓練する時間を見つけて、ようやくできるくらいなんです。

 

本当はもっともっと訓練をするべきなのですが…

 

さて、訓練の内容ですが、主に出動訓練や資機材の取り扱い訓練を行います。

(いずれ訓練の内容についても細かく書いていきます!)

 

消防署の敷地内でできる範囲の訓練になってしまいますが、基本的なことから実践的なことまで、繰り返し何度も訓練をします。

 

暑い日も寒い日も、いつ出動があっても対応できるように、日々頑張っています。

 

 

④その他

 

あえてその他ということで書かせてもらうならば、消防署では自炊しているところが多いです。

 

そう、ご飯作り。

 

いつ何時災害出動があっても良いように、自分達で食事を用意できるようにする

 

というのが、自炊している理由のようです。

 

これはもう仕事の1つとしていいぐらい面倒です…。


僕の入った頃は、こんな飯食えねぇ!とか散々言われました。

 

お陰様で料理は嫁さんよりも上手です。笑

 

少なくなったとは言え、まだまだ自炊しているところも多いと思うので、

 

これから消防士を目指す人は、料理にもチャレンジしておくと良いかもしれません。

(冗談っぽいですが、けっこう本気だったり)

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回はかなり長くなってしまいましたが、現場の仕事について、どうでしたでしょうか?

 

なかなか全てを書ききれた訳ではないので、足りない部分もあるかと思いますが…

 

最後にまとめとして…

 

・災害現場への出動こそ、1番の任務であり1番の仕事である。

 

・出動がない時は、主に事務仕事をこなす。けっこう大変。

 

・対外業務も多い。査察や消防訓練の立会いなどを行っている。

 

・上記の業務が終わって、ようやく訓練ができる。だから毎日訓練できるわけではない。

 

・ご飯作りも仕事の1つ。めっちゃ面倒。

 

今回のまとめはこんな感じでしょうか。

 

消防士は災害活動ばかりではないということが、少しでも伝われば良いと思います。

 

長くなりましたが、今回も最後までありがとうございました(^^)

 

ではまた。

 

 

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