消防士の教科書

現役消防士、これから消防士を目指す人たちの教科書になるようなことを書いていきます。

九州豪雨について考える。

お疲れ様です。leoです。

 

連日の報道等で、九州豪雨の被害状況がだんだんと明らかになってきました。

 

亡くなった方も多数いて、多くの方が避難生活を余儀なくされています。

 

そして現場では、消防、警察、自衛隊が昼夜を問わずに活動しています。

 

二次災害にあわないこと

一刻も早く復旧が進むこと

 

何もできませんが、そればかりを祈っています。

 

 

 

【異常気象による災害について考える】

 

最近では地震やテロなどの大規模災害について多く議論されているところですが

 

温暖化による異常気象についても

 

もっともっと議論をしなければならないし、

 

もっともっと具体的な対策を考えなければいけないですよね。

 

今回の豪雨災害も、たまたま九州で発生しただけであって

 

日本全国どこでも起きうる災害です。

 

僕が前に受けた講義の中で、講師の方が

 

「いつか」に備えるのではなく、「いつでも」備えていなくてはならない。

 

とおっしゃっていました。

 

まさにそのとおり。

 

いつかの為じゃなくて、今目の前で災害が起きたらどうするのか

 

そこを考えなきゃいけないですよね。

 

今回の九州豪雨を受け、みなさんはどのような“備え”をしようと考えたでしょうか。

 

 

 

【豪雨災害について考える】

 

自分の管轄内で豪雨災害が発生したら

 

災害現場、活動する装備、出動する車、資機材について考えなければなりません。

 

管内各地で被害が発生すれば、

 

情報が錯綜することは目に見えています。

 

情報が錯綜することが目に見えているのであれば、

 

それを正しく処理するための役割分担が重要です。

 

(なぜか僕のいた所属では「若いヤツにやらせとけ!」みたいな風潮があって、若い子は散々な目にあっていましたね…。)

 

情報の管理こそ、何より大事だと思います。

 

どんな災害であっても、まずは正確な情報を把握する。

 

そのためには

 

“情報を正確に処理できる人を配置する”

 

これが一番かと思います。

 

どんなに素晴らしいシステムがあっても

 

集まる情報をふるいにかけ、本当に必要な“正確な情報”を選別できなければ

 

やっぱり意味がないのではないかと思います。

 

これならきっと、自治体の財政状況に関わらずできそうじゃないですか?

 

その人の持つ能力を見つけ、それを最大限に活かす。

 

これこそまさに適材適所ですね。

 

 

 

さて、続いては装備。

 

これは各自治体の財政事情がモロに出ますね…。

 

嘆いても仕方のないことですが

 

やはり最低限は必要です。

 

今回の豪雨による被害の映像を見ると、

 

非常にたくさんの“流木”が映し出されていました。

 

 そこで思ったのは、手袋と長靴の重要性。

 

流木だけならまだしも、あの状況では何が流れてきているかわかりません。

 

流木以外にも建材や壊れた車など、

 

きっとたくさんの“危険なもの”が流されてきているはずです。

 

手袋であれば、耐切創手袋のロングを使うとか、

 

長靴であれば、防水であることはもちろん、踏み抜き防止がされているものの方が良いのかなと思います。

 

また、二次災害の防止とは別かもしれませんが、

 

防水という機能は非常に重要だと思います。

 

濡れたまま長時間活動するというのは、とてつもない不快感を伴います。

 

最近個人装備のガイドラインが新しく示され、

 

耐切創手袋にも防水機能を取り入れた手袋も販売されています。

 

今回の豪雨災害を機に、検討してみなくてはならないですね。

 

続いて“車両”。

 

消防車両はほとんどが中型から大型車両の為、一般車両よりも車高が高いのは知っての通りです。

 

が、中にはホイールの半分以上が水に浸かるような場合、エンジンが停止する恐れのある車もあります。

 

今一度、自分の所属に配置された車の説明書を確認すべきです。

 

また、救急車であればなおさらです。

 

高規格でハイルーフになった救急車は、必然的に車高が低くなっているはずです。

 

それに伴い、マフラーの位置も低い位置になっているはずです。

 

では、その救急車は豪雨で道路が浸水している状況で走行可能でしょうか?

 

どのくらいの浸水であれば走行可能か把握していますか?

 

恥ずかしながら、僕のいた所属であれば把握していないでしょう。

 

たぶんそのまま突っ込んで、エンジンが壊れると思います…。

 

いつもは普通に動いてくれる消防車両でも、これが異常事態となれば話は別です。

 

このブログを見た皆さん、今一度自分の所属に配置された車両を確認してください!

 

 

 

最後に資機材です。

 

今回のような豪雨災害では、どのような資機材が必要なのでしょうか。

 

豪雨災害やそれに伴う土砂災害等では、多くのマンパワーが必要となります。

 

各消防の消防計画に基づき、多くの職員が招集され、多くの団員の方達も活動することになるでしょう。

 

そして活動の多くは、救出よりも捜索がメインになるはずです。

 

ここで必要になってくる資機材は、至ってシンプルなものではないでしょうか。

 

例えばスコップやトビ。

 

流出した土砂を掻き出したり、濁った水中をトビで検索をしたり。

 

それを集まったマンパワーに供給できるだけの数があるのかどうか。

 

結構重要ではないかと、僕個人は思っています。

 

こういった災害が起きた後、現場で活動していた隊員の方が本当に必要だと感じた資機材について、みんなで考える機会があると良いなと思います。

 

 

 

【まとめ】

 

全国各地で起きている災害は

 

決して人ごとではありません。

 

冒頭にも書きましたが

 

“いつか”の為ではなく“いつでも”です。

 

今までの当たり前は、もう通用しないところまで来ています。

 

今ある装備、資機材、技術、知識など

 

もっともっと疑問を持って考えていかなければならないと思います。

 

僕も日々勉強して考えていきます。

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

 

消防業務エッセンシャルズ

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