新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

東日本大震災から7年

こんばんは、leoです。

 

今日がもうすぐ終わります。

 

今日で東日本大震災から7年が経ちました。

 

僕たち消防士にとって、忘れてはならない日です。

 

あれから7年が経ち、みなさんはどう変わったでしょうか。

 

組織は変わったでしょうか。

 

個人の考え方や行動は変わったでしょうか。

 

自分の中で何か変わったでしょうか。

 

きっとそれぞれあるはずです。

 

さんまさんじゃないですが

 

“生きているだけで丸儲け”です。

 

でもただ生きているだけじゃもったいないと、僕は思っています。

 

だからいつか、この消防という特殊な世界に風穴ぶち開けてやろうと思っています。

 

そのためにも、こうして書いているブログでも、僕の考えや思いを発信し続けていこうと思います。

 

 

東日本大震災から7年。

 

また明日から1日を大切に、楽しんで過ごしていきたいですね。

 

今回は消防とはあまり関係がありませんでしたが…

 

少しでも考えるキッカケになれば嬉しいです(^^)

 

それではまた。

 

最後まで見ていただいてありがとうございました!

 

 

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素朴な質問コーナー

お疲れ様です、leoです。

 

もうすぐ2月が終わります。

 

早すぎてビビります( ゚д゚)!

 

 そういえばみなさん、目標立てましたか?

 

時間は誰にでも平等です。

 

この1年をどう過ごすか。

 

改めて目標を立てて過ごしてみてはどうでしょうか?

 

目標と目的について - 消防士の教科書

 

さて、今回は「素朴な質問コーナー」ということで

 

消防にまつわる様々な“質問”について書いていきます。

 

小学生や幼稚園児に聞かれるようなことも書いていくので、良ければ施設見学の時に参考にしてください!笑

 

それでは今回も、最後までお付き合いよろしくお願いします(^^)

 

 

 

 

【素朴な質問】

 

ガンガン行きますよー!

 

 

Q.なぜ消防車は赤いの?

 

A.道路運送車両の保安基準で定められているからです。

 

赤になった理由は定かではありませんが、日本に初めて輸入された消防車が赤で、それ以来赤色になっているとも言われています。

 

さらには“赤”が火災を連想させることから、赤いとも言われています。

 

 

Q.じゃあ救急車はなんで白いの?

 

A.これもまた、道路運送車両の保安基準で定められているからです。

 

そしてまた、なぜ白になったかは定かではないようです。

 

日本に初めて輸入された時、白い救急車だったとか、白は清潔を表す色だとか言われているようですね。

 

 

Q.消防士になりたい!

 

A.公務員試験の勉強しまくりましょう!

 

とにかく過去問を解きまくると良いと思います!

 

 

Q.ぶっちゃけ年収いくら?

 

A.平均700万円を超えています。

 

というのは、あくまでも平均のお話です。

 

自治体により格差がかなりあります。

 

もう一度言います。

 

自治体により格差が“かなり”あります。

 

ぶっちゃけた話、僕のいる所属では手当がどんどん削られています…。

 

僕たち末端の消防職員は、周りの一般企業よりずっと少ない給料ですね…。

 

ので!あくまでも700万円超えは平均のお話。

 

決して給料が良いとは限りませんね。

 

 

Q.なんで火を消す時に水を使うの?

 

A.水は冷却効果にとても優れているからです。

 

また、コストが安く資源が豊富であることも理由の1つです。

 

より効率的に消火ができる泡消火剤や強化液などもありますが、コストがかかるし数に限りがあります。

 

そのため、科学が発展した今でも、消火の際は水を第一に使っているんです。

 

 

Q.消火に使った水の料金って、誰が払ってるの?

 

A.水道局が払ってくれます。

 

火災を消火する際に使用した水は、消防署が払うのでもなく、火事を起こした人が払うのでもなく、水道局が払うことになっています。

 

正確には、水道局が払うというより、消火に使った水の使用料は請求できないことになっています。

(水道法第24条第3項をチェック!by Google先生

 

つまり消火に使った水の料金は“タダ”ということですね。

 

だから万が一火事を起こしてしまっても、消火で使った水代を請求される心配はないということです。

 

でもでも、よく考えてください。

 

水道局は公共の施設です。

 

つまり僕たちが払っている“税金”で、施設を運営しているということです。

 

その税金で運営している水道局が、使用料を徴収できないということは、

 

僕たちが払った税金で、水の使用料を払っているということになります。

 

つまり自分たちのところに返ってきている訳ですね。

 

みなさん、税金はキチンと納めましょう!

(なんの話だ!汗)

 

 

Q.鎮圧と鎮火の違いって何?

 

A.下記のとおりです。

 

鎮圧→火勢が収まった状態になること

 

鎮火→完全に火が消えた状態になること

 

つまり現場では、鎮圧してから鎮火という流れになります。

 

ちなみに僕の上司は、この区別を理解していません。笑

 

 

Q.CAFSって何?

 

A.「Compressed Air Foam System」、日本語では「圧縮空気泡消火装置」といいます。

 

“キャフス”と呼ばれていますね。

 

水と少しの消火薬剤を混ぜ合わせ、そこに圧縮空気を入れ発泡させ、効果的な消火を行える装置のことです。

 

昔でいう泡消火の超進化版みたいな感じです。

 

これによって隊員の負担が減り、さらには水損防止や延焼防止にも効果があります。

 

 

Q.査察って何?

 

A.消防による建物の立入検査のことです。

 

建物の防火管理体制は整っているか、設備はきちんと維持管理されているかなど、消防職員が建物へ出向き検査を実施します。

 

そのことを僕たち消防士は査察と呼んでいます。

 

ただ、一般の方には聞きなれない言葉なので、丁寧に伝えるなら“消防の立入検査です”と言うのがベストでしょう。

 

予防の話はまた別の機会にまとめます!

 

 

Q.緊急走行時の制限速度は何km?

 

A.一般道は80km、高速道路は100kmまで制限が緩和されています。

 

緊急走行する際には、赤色灯を点灯させサイレンを吹鳴しなければならないなどの遵守事項があります。

 

また、赤信号でも停止せずに通過することができます。

 

ちなみに制限が緩和された速度以上で走行した場合、処罰された事案もあったようです。

 

ので、機関員の人もこれから機関員になる人も、緊急時でも安全運転を常に心がけて運転しましょう!

 

機関員についても、近いうちにまとめたいと思います。

 

 

Q.救命士って救命隊の人と違うの?

 

A.同じようで全然違います。

 

救命士は「救急救命士」という国家資格を持つ、いわば救急隊の中のスペシャリストみたいな感じです。

 

救命士は医師の指示の下、薬剤投与や気管挿管などの高度な救命処置を行うことができます。

 

救命士の資格を持たない一般の救急隊員は、消防学校の専科教育を規定時間受け、救急隊員としての資格を得ますが、救命士と違い、薬剤投与や気管挿管などの高度な救命処置はできません。

 

 噂によると、救命士の試験は毎年難しくなっているようです…受けるなら今がチャンスです!!

 

 

Q.出動していないときは何してるの?

 

A.事務仕事や訓練をしています。

 

以前の記事を見てもらえればわかるかと思います!

 

消防の仕事 - 消防士の教科書

 

 

 

Q.非番の日は何してるの?

 

A.道の勉強や水利の位置を確認したりします。そのあとはパチンコに行く人が多いです。

 

非番にあたる日は、ほぼ半日休みのようなものなので、それぞれ自由に過ごしています。

 

ただ非番の日の朝まで仕事だったので、家に帰って寝てしまうことがほとんどかもしれませんね。

 

中には遊びまわる人もいますが…本当、人それぞれです!

 

 

Q.採用試験の体力テストは厳しい?

 

A.希望する自治体の試験内容によります。

 

僕は東京消防庁の二次試験を受けたこともありますが、

 

本当に基礎体力を検査するようなものでした。

 

ちなみに僕の所属では、シャトルランもやりました。

 

個人的には、走り込みと懸垂はやっておいても良いかなと思います。

 

 

 

…思いつく質問を書いてみました。

 

まだまだ質問はあると思いますが、今回はこの辺で打ち止めとします。

 

 

 

【まとめ】

 

こうして質問を書いてみると、また記事にすべきことが洗い出しできた気がします。

 

これからも頑張って更新していきます!

 

今回はまとめにはなりませんが…

 

最後までありがとうございました(^^)

 

 

 

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札幌市の自立支援施設火災について

お疲れ様です、leoです。

 

1日のニュースは見ましたか?

 

北海道札幌市で起きた自立支援施設の火災について、大きく報道されていましたね。

 

ニュースで得た情報だけかもしれませんが、ちょっと考えてみましょう。

 

 

 

 

【ニュースの情報】

 

きっとみなさんもニュースを見ていると思うので知っているかもしれませんが、改めて情報を書いてみます。

 

1月31日の深夜、木造3階建の自立支援施設から出火し、消防隊の活動も虚しく、入居者16名のうち11名の方が亡くなられました。

 

残る5人の方も病院で手当てを受けているとのことです。

 

入居者の年齢は40代から70代まで、幅広い世代の方が入居していて、その多くは生活保護を受けている高齢者だったようです。

 

また、建物の用途が「下宿」という扱いだったため、一般の共同住宅(いわゆるアパート)と同等の消防用設備しか備えていなかったようです。

 

火災の原因はまだ調査中とのことなので、今後の動向を注視していく必要がありますね。

 

ざっと僕の知る概要を書いてみました。

 

ここから少し考えてみましょう。

 

 

 

 

【この火災について考えてみる】

 

この火災では11名の方が亡くなりました。

 

入居していた方々のほとんどが生活保護受給者だったと報道されており、用途はあくまでも“下宿”という扱いだったようです。

 

しかし実態はほぼ“老人ホーム”だったと思われます。

幅広い年齢層だったとはいえ、そのほとんどが高齢者。

 

本来であれば老人ホームとして扱われ、用途判定で6項ロまたは6項ハとされるべき建物だったのかもしれません。

 

そうなると、スプリンクラーや自火報の設置など、消防用設備の規制が厳しくなり、ここまで被害は大きくならなかったかもしれませんね。

 

しかし今回の施設はあくまでも“生活困窮者のための入居施設”。

 

下宿として扱われ、法の規制を受けなかったようです。

 

建物の管理者サイドも、正規の届出や申請をしていなかったとも言われています。

 

そうなってしまうと、正直なところ実態把握はほぼ不可能だと思います。

 

まして札幌市という大きな街です。

 

対象物は数え切れないくらいあるはずです。

 

使用開始時の届出や検査を行い、しっかりと用途判定したはずの建物が、「蓋を開けたら老人ホームでした!」なんて言われても、消防としてはやりようがないですよね…

 

また、建物は古い旅館を居抜きで使用していたらしく、中廊下という構造だったようです。

 

中廊下とは、廊下を挟んで部屋が並んでいる構造のことで、このため煙や炎の回りが早かったのでは、と考えられています。

北九州市消防局さんが詳しいデータを持っているみたいです。)

 

しかも、中廊下を持つ古い木造建物はまだまだたくさんあるようです。

 

どうやら耐震性にも問題があるようで、建て替えについても問題となっているみたいです。

 

これはもう消防の範疇超えてるので、国とか自治体として対策を考えてもらわないといけないですよね…

 

そしてここまで書いてすみません、予防詳しくないので間違えていたら教えてください(;´д`)

 

 

さて、それではこのような火災が自分たちの街で起きたらどうしますか?

 

次はその辺りを考えてみます。

 

 

 

 

【どうやって防ぎょするか】

 

 僕が見たニュースの映像では、活動を始めた頃はすでに最盛期で、放水もほぼ意味をなしていないような状況でした。

 

木造、3階建て、古い旅館の居抜き、入居者複数名、逃げ遅れ者多数…

 

この情報だけでも予想できることはたくさんありますね。例えば、

 

設備が整っていない

火の回りが早い

居抜きだから改装され、たぶん中は迷路状態

入居者がパニックを起こしている

救出できる人は限られてしまう

 

きっとこの他にもたくさんあると思いますが、現着前に相当危険であることが予想できますよね。

 

屋内進入し検索をかけるにしても、危険すぎる状況です。

 

仮に火災初期の段階で、正確な図面が確保でき、間取りや入居者数の把握ができるのなら、屋内進入する可能性はあるかもしれません。

 

が、進入したにしても問題はたくさんあります。

 

高齢者の逃げ遅れ多数→何人で救出へ向かえば良い?救出の優先順位は?

 

パニックを起こしていることはほぼ間違いない→隊員が巻き込まれてしまうのでは?

 

古い木造建物→建物倒壊のリスクは?

 

などなど。

 

まして深夜の火災です。検索活動は相当困難なものになるでしょう。

 

進入を判断する方も、進入を指示される方も、それぞれが大きなリスクと不安を抱えて活動することになってしまいますよね。

 

僕だったらかなり怖いです。正直入りたくないと思ってしまいます…。

 

とはいえ、火災初期であれば屋内進入は第一選択ですね。人命救出最優先です。

 

しかし僕のみたニュースの映像では、窓から火が噴き出し屋根は抜けているような状況だったので、他への延焼防止と少しでも早く鎮圧へ持っていくのが精一杯だったろうと思います…。

 

これもまた答えの出ないことですね。

 

それぞれの隊に合わせ、考え検討してみて欲しいです。

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回の火災では多くの人命が奪われました。

 

決して対岸の火事ではありません。

 

現場経験が少なくなっているからこそ、今回のような事案が発生した時に“考えて”いかなくてはならないと思います。

 

その場その時にどういう対応ができるのか

 

もし自分たちの街で起きたら

 

もし自分たちの隊が最先着だったら

 

考えても考えてもキリがないと思います。

 

以前も書きましたが、答えのない問題こそ、レベルアップに繋がってくるはずです。

 

今回もやっぱりうまくまとまりませんが、少しでも考えるキッカケになればと思います。

 

最後に…

 

火災で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

 

また、火災現場で活動した方々は大変お疲れ様でした。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)

 

 

 

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3人乗車でも1分で放水開始! 渋消式火災防ぎょ戦術

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目標と目的について

あけましておめでとうございます!

 

leoです。

 

本年もよろしくお願いします(^^)

 

あっという間に2017年が終わり、あっという間に2018年がスタートしましたね。

 

そしてきっと、消防関係者の皆さんは、新年早々出初式三昧だったかと…大変でございました(-.-;)

 

 

さて、今回は新しい年を迎えたので

 

「目標と目的について」

 

つらつらと書いていきたいと思います。

 

小学生の時は書き初めで書いたりしていましたよね。

 

でも大人になって仕事を始めて、どうでしょうか?

 

目標、立てていますか?

 

せっかく新しい1年が始まったことですし、

 

目標を立てた人は、より具体的に実現させるために

そうでない人は今年の目標を立てるために

 

ちょっと考えてみましょう(^^)!

 

 

2018年初の記事、どうぞ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【目標と目的】

 

「目標と目的」はとても似た言葉ですが、その意味は少し異なります。

 

そして“目標”を立てる上で、この二つの言葉の意味の違いを理解することは、非常に重要だと思います。

 

それではさっそく、それぞれの言葉の意味をGoogle先生に聞いてみましょう。

 

目標とは…目じるし。

目的とは…めあて。

 

非常にシンプルな内容ですが、微妙にニュアンスの違いがありますよね。

 

ではでは、ここから僕なりの解釈で書いていきたいと思います。

 

 

 

 

【目標と目的の違い】

 

先述したとおりですが、ちょっと調べてみると

 

目標のことを“目じるし”

目的のことを“めあて”

 

と出てきました。

 

シンプルなんですが、なかなか読解が難しいですよね。

 

 そこで僕なりの例を示してみます。

 

目標を「今年は10kg痩せる!」とします。

 

これだけだと漠然としていますね。

 

それではこれに「可愛い彼女を作るために」という“目的”を付け足してみます。

 

そうするとどうでしょうか。

 

「可愛い彼女を作るために、今年は10kg痩せる!」という

 

動機は不純かもしれませんが、より具体的な目標になりましたね。

 

ただ「10kg痩せる!」という目標だけでは、漠然とし過ぎていて途中で挫折してしまいそうですが、

 

彼女を作るという目的を付け加えることで、ちょっとは頑張れそうな気がしませんか?

(ちょっと強引な例えですみません…汗)

 

つまり目標と目的の言葉の意味はほとんど同じですが

 

目標とは“なりたい自分”

 

目的は“掲げた目標をより具体的にイメージさせるためのサポーター”

 

といったところかと。

 

特に、目標を立てる上で目的を持つことが非常に重要だと、僕は思っています。

 

ホームランを打つために、毎日素振りする

レギュラーになるために、誰よりも練習する

健康のために、毎日ウォーキングする

ボールと友達になるために、ボールと一緒に寝る

などなど…

 

目的のある目標を持つことで、今までとは少しだけ毎日の行動が変わってくるはずです。

 

「よし!彼女作るために10kg痩せるぞ!目的ある目標だし、今年は頑張れそうだ!!

さっそく明日からは晩酌を控えめにして、食事も節制して、あとは毎日ランニングだ!」

 

…なんて、目標を決めた当初は意気込みバッチリでスタートするのですが…

 

これがまた中々続かないものですよね。

(僕のことではありません。決して僕のことではありません!)

 

きっと誰もが経験しているはずです。

 

良い目標設定の仕方をしたにも関わらず、なぜうまいこと続かないのでしょうか。

 

次はその辺りについて、僕なりに書いていきます。

 

 

 

 

【目標の立て方】

 

 せっかく立てた目標が続かない。

 

これはきっと誰もが経験しているはずです。

 

ではなぜうまく続けることができないのでしょうか?

 

意志が弱いから、とか

根性がない、とか

そもそもやる気が起きません、とか

 

理由は様々かと思いますが、

 

実はそれ、目標の立て方1つで変わったりします。

 

その目標の立て方というのが

 

“大きい目標と小さい目標を立てる”

 

ということ。

 

これをするだけで、自分の立てた目標がグッと近づきます。

 

それではさっそく具体的に書いていきます。

 

 

 

①大きい目標

 

大きい目標とは一体どういうことか。

 

簡単に書くと

 

大きな目標=ゴール

 

みたいな感じです。

 

先述した「彼女を作るために10kg痩せる!」という目標を例に進めていきます。

 

ここで言う“大きい目標”とは「10kg痩せる」ということです。

 

さらに細かく言うと「1年で10kg痩せる!」ということになるので、この1年間で10kg痩せることができたら

 

目標達成!=ゴール!

 

というわけです。

 

“最終的に達成したい目標”のことを、“大きな目標”と考えると良いかもしれませんね。

 

そして「目標を立てる」というと、この“大きな目標だけ”を立てていることが多いと思います。

 

こな“大きな目標だけを立てる”ということこそが、人を何度も挫折に追い込む目標の立て方です。僕もその1人でした…。

 

ではなぜ挫折しやすいのでしょうか。

 

大きな目標だけを立てるということは、ゴールだけを決めているということになります。

 

例えるならば、サッカーの試合でキックオフと同時にゴールめがけてシュートを打つ、みたいなことです。

 

いくらシュートを打ち続けても、ゴールする確率はごくわずか…これじゃ挫折しちゃいますよね。

(中にはゴール決めちゃう選手もいますが、そこはスルーしてください)

 

確実にゴールを決めるには、ゴールにできるだけ近づいてからシュートを打つはずです。

 

当然フィールドには敵チームの選手がいるので、一気に距離を縮めるのではなく、パスを回しながら少しずつ、少しずつ近づいていくと思います。

 

もちろんパス回しだけではなく、強行突破してみたり、はたまたサイドチェンジしてみたり、いろいろなアプローチをしながらゴールを目指すわけです。

 

シュートを打つためにゴールへ近づく

ゴールへ近づくためにはパスを回す

そして少しずつ近づいて、シュートを打つ

 

勘のいい人は、なんとなく気づいたと思います。

 

大きな目標=ゴール、なら

 

小さな目標=パス回し、といったところでしょうか。

 

そう、小さな目標を立てることこそ、目標を達成するために本当に大事なことなんです。

 

次はその“小さな目標”について書いていきます。

 

 

②小さい目標

 

上でサッカーに例えて書いてみましたが、どうでしたか?

 

大きな目標を立てるだけでは、挫折しやすい理由もなんとなくわかったでしょうか?

 

キックオフと同時にシュートを打ってばかりでは、そりゃ挫折しちゃいますよね。

 

ではどうするか。

 

ここで“小さな目標”が登場します。

 

確実にゴールを決めるために、細かくパスを回し、少しずつ少しずつゴールへ近づいてシュートを打つ。

 

これを目標に置き換えてみます。

 

大きな目標を達成するために、その目標を達成するために必要な“小さな目標”を1つずつクリアし、最終的に大きな目標を達成する。

 

こんな感じでしょうか。

 

じゃあ具体的になんなのさ、と。

 

例えば先ほどから書いている「1年間で10kg痩せる」という目標

 

いきなり10kg痩せようなんてのは、誰もが無理とわかります。

 

けれどこれを「1か月1kgずつ痩せる」という、小さな目標を設定したらどうでしょうか。

 

10kg痩せるというと難しそうですが、1か月で1kg痩せるという目標ならいけそうです。

 

しかもこれを1年続けることができたら、トータルで12kgも痩せることができて、目標を上回って達成することができちゃいます!

 

これ、スゴくないですか?

 

10kg痩せる!という目標が、手の届く範囲までグッと近づいた気がしますよね。

 

つまり小さな目標は、最終的にゴールにたどり着くための、いわばステップアップのようなものです。

 

さらに小さな目標を立てる上でポイントがあります。

 

それは“達成できる目標を立てる”ということです。

 

ゴールに近づくために無理矢理パスを通そうとしても、きっと相手選手にカットされてしまいますよね。

 

そしたらまずは、近くの空いたスペースにいる味方へパスを出すと思います。

 

小さな目標の設定も同じです。

 

結果を焦って無理な目標を立てるより、今の自分が達成できそうな“目先の目標”を設定する

 

そうすることで、目標を達成できる喜びも味わえるし、何より次に向けた意欲も湧いてくると思います。

 

また、途中でうまくいかないことがあっても、その手前まではクリアしているので、一旦“パスを出す前まで戻る”ことができます。

 

そうすれば、その場所から別のアプローチを仕掛けることができるので、「また初めから…」ということにはなりません。

 

大きな目標だけだと挫折しやすいのは、失敗した時に戻れる場所がないからというのも原因かもしれませんね。

 

つまり、小さな目標を立てるということは、

 

1つずつ目標をクリアする達成感を味わえる

失敗した時に戻れる場所を作ってあげる

 

という意味で、とても重要な役割があるということです。

 

どうですか?小さな目標、大事ですよね。

 

 

ここまで大きな目標と小さな目標について書きました。

 

大切なのは大きな目標と小さな目標を組み合わせて、1つの目標を立てるということ。

 

そしてこれが僕の考える“目標の立て方”です。

 

こんな風に目標を立てることができれば、今までのように挫折することは少なくなるはずです。

 

最終的には自分自身の強い気持ちがなければ、と思うところもありますが…

 

でも気持ちや根性だけでなく、より理論的に目標を立てると、具体的なアクションを起こしやすいのではないかと思います。

 

大きな目標と小さな目標

 

今年はこんな風に目標を立ててみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回は「目標と目的について」書いてみました。

 

目的を持った目標を立てることが大事で、

 

目標を立てるときには、“大きな目標”と“小さな目標“を立てることが大事ということを

 

僕がやったことのないサッカーに例えてみましたが、いかがでしたか?

(ちなみに僕は小学生から野球少年です!笑)

 

目標を立てるということを

 

最終的な目標は何か(大きな目標)

なぜその目標を達成したいのか(目的)

達成するために必要なことは何か(小さな目標)

様々な角度からアプローチすることはできるか(小さな目標)

 

というように考えてみると、より具体的に、そしてより近くに“ゴール”を感じることができると思います。

 

きっとこれが本当の目標の立て方なんだろうなぁ、とブログ書きながら改めて思いました。

 

こうしてみると、個人だけではなくてチームにも応用できそうですよね。

 

例えば救助訓練なんかは良いかもしれませんね。

 

大会に向けて訓練をする中、漠然とした目標ではなく、どうしたいという目的を持たせ、チームとしての大きな目標を立てる。

そしてそれに向けて、月ごとにクリアすべき小さな目標を立てる…

 

すでに実践しているところもあると思いますが、まだやっていなければ面白そうですよね。

 

もちろん、初めは個人的に実践してみてください。

 

きっと少し行動や意識が変わるはずです。

 

この1年をどう過ごすかは自分次第です。

 

いつもどおり過ごすのも、何かに新しくチャレンジするのも同じ1年。

 

どうせなら毎年新しい目標持って過ごしてみませんか?

 

その手助けに、今日の記事が少しでも役に立てば嬉しい限りです。

 

新しい1年、素晴らしい目標を持って過ごしましょう(^^)!

 

改めて、今年もよろしくお願いします。

 

最後までありがとうございました(^^)!

 

 

 

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救急車の適正利用のために

お疲れ様です、leoです。

 

もうすぐ一年が終わりますね。

 

みなさんはこの一年、どのように過ごしましたか?

 

僕はこのブログを立ち上げて、自分の考えを発信してみました。

 

とにかく“アウトプットしてみよう!”と思ったのがきっかけで、何やかんやここまで書き続けることができています。

 

みなさんに見ていただく回数も増えてきました。

 

本当にありがたいです(^^)

 

来年も継続して、みなさんに面白いと思ってもらえるような記事を書いていきますので、よろしくお願いします!

 

さて、題名についてですが、月初めの12月3日の朝刊に

 

「救急車の不搬送約1割」

 

なんて記事が掲載されていました。

 

一般の方からしたら1割なんて大した数字じゃないかもしれませんが、

 

僕たち消防士からしたら大変な数字です。

 

最近では救急車の適正利用の広報を多く行なっていますが、なぜこんなにも減らないのでしょうか?

 

むしろ減るどころか増える一方…

 

いち消防本部(局)だけでは解決できる問題ではないかもしれませんが

 

改めて考えてみませんか?

 

 

 

 

【原因を考えてみる】

 

救急車の“不適正利用”の原因について考えてみましょう。

 

特に現場サイドの見方だと、より具体的に原因がわかりそうですね。

 

 

原因①救急車がタクシー代わり

 

言葉が悪いと思いますが…

 

これは本当にどうしようもないクソな理由ですよね。

 

現場にいれば、間違いなく誰もが経験しているはずです。

 

僕も何度も経験しました。

 

“救急常習者”と呼ばれる人達に多かったと僕は思っています。

 

救急車がタクシー代わり

 

正直これには腹立たしさしか感じません。

 

足が痛くて歩けないから

ちょっと熱があるみたい

車がないから自分で行けない

お酒飲んじゃって運転できないから

 

こんな理由で呼ばれます。

 

こんなにもモラルがない人達が世の中にいるのかと、こういう事案に出動する度に思っていました。

 

しかし僕たち消防士には断る術はありませんし、当然怒ることもできません。

 

呼ばれれば駆けつけ、丁寧に対応する。

 

それがどんな理由であっても、です。

 

なんだかとても理不尽ですよね…。

 

 

 

原因②そもそも救急車がいらない

 

どういうことかというと、例えばこんな事案。

 

「茨城に住むおばあちゃんから電話で、熱があるって話なので、そちらに救急車お願いしても良いですか?え?わたし?私は東京の職場にいますよ!」

 

ご家族の心配な気持ちはよ〜くわかりますが…。

 

きっとどこの消防本部でも“また聞き通報”が増えていることかと思います。

 

僕のいた所属でも、“また聞き通報”で何度も振り回されました。

 

現場が違ったり、そもそも現場の住所がわからなかったり…

 

そして極め付けは、ようやく現場に着いて傷病者(?)からの一言

 

「別に救急車呼んでないし、病院になんか行きたくない」

 

そうですか、必要なかったんですね…。救急隊は引き上げます…。

 

もうなんじゃこりゃです。

 

確かに救急車を呼ぶなんて、一生に一度あるかないかの一大事だと思います。

 

それに家族の“緊急事態”を目の前にしたら、どんな人も慌ててしまうと思います。

だから一様に否定はできません。

 

けれどちょっと待ってみて、本当に救急車が必要なのか考えられると良いですよね。

 

線引きがものすごく難しいことですが、やはりある種の「基準」となるものが必要なのかもしれません。

 

 

 

原因③無料で呼べる

 

これは“すぐに呼べる”という、良い面も悪い面も含んでいます。

 

けれど最近では、悪い面ばかりが目立っているように感じます。

 

先述しましたが、“タクシー代わり”になってしまう原因の一つですね。

 

病院が遠い

車がない

お酒飲んだから運転できない

 

こんな理由で呼ぶ人たちは

 

「どうせお金かからないしタクシー代わりに呼んじゃうか」

 

くらいの感覚なんでしょうね…

 

確かにどんな理由で呼んだとしても一切お金はかかりません。

 

“公共のサービス”ですからね。

 

税金を納めているんだから、来て当たり前。

 

やってもらって当たり前。

 

呼んで何が悪い?

 

…モラルがないというか、何か人として欠けちゃってる気がして悲しくなります。

 

ここ最近では、救急車を有料化にするような動きもありますが、現実的にはなかなか厳しそうです。

 

有料化することで、本当に必要な人がお金のことで躊躇する可能性もありますし、それこそ「金払ってるんだから何しても良いだろ」的な方達も増えることが考えられます。

 

僕自身、有料化には賛成の立場ですが、諸刃の剣的な気はしています。

 

ただ、救急車の適正利用を促すには相当の効果があるのではないかなぁと、思っています。

 

 

 

さて、ここまで原因について、簡単にですが書いてみました。

 

みなさんはどう思ったでしょうか?

 

他にもたくさんの原因があると思いますが、次からはその解決策について考えていきたいと思います。

 

考えて策を練っても何も変わらないかもしれませんが、少しでも問題意識を持ち、考え行動するきっかけになればと思います。

 

 

 

 

【対策を考える】

 

みなさんだったらどのような方法を考えるでしょうか?

 

僕がまず考えたのは、広報の方法についてです。

 

例えば、個人に向けた広報を実施するというのはどうでしょうか。

 

というのも、ただポスターを作って掲示するだけでは、よほど興味を引くようなものでない限り人の目にはとまらないと思います。

 

現にポスターを立ち止まって見ている人は、あまり見かけませんよね。

 

ではどうするかとういと、市や町の広報誌に掲載したり、地域新聞の折り込みにチラシをいれてみたり、回覧板の中にチラシを折り込んでもらってみたり。

(ちなみに僕の住んでる地域では、回覧板で回ってきます)

 

ポスターのように、たくさんの人を対象にした広報ではなく、個人を対象にした広報を仕掛ければ、きっと一度は手元に届き目にすることになるはずです。

 

もちろん見ない人もいると思いますが、それでもただ貼ってあるポスターよりは効果があると思います。

 

そしてその内容も大切です。

 

救急車の適正利用を!

 

なんて漠然としたものじゃなくて、

 

実際にどれくらいの割合で不搬送事案があって、それはどんな理由なのか、そしてそれをお金に換算した場合、どのくらいの損失が出ているのか。

 

特にお金のことを掲載すると、興味を引きやすいのではないかなぁと。

 

今までのような漠然とした内容ではなく、より具体的に今の現状を伝える内容であれば、目に止まる確率も上がるはずです。

 

自分達でデザインを考えて、自分達で印刷すれば、予算も使いませんし予算の面でも優しいと思います。

 

僕が担当なら、やってみたい事の一つですね。

 

 

 

しかしです。

 

個人向けの広報をするにも限界があります。

 

きっと救急常習者はそんなの見ても気にしないだろうし、今までも散々広報やってきていますしね。

(それが効果的だったかは別ですが)

 

ではどうするか。

 

やはり行き着くところは

 

救急車の有料化だと、僕は考えます。

 

先ほども書きましたが、僕は救急車の有料化には賛成の立場です。

 

本気で救急車の適正利用を促すのなら、この方法しかないと思っています。

 

救急車が無料でないことがわかれば、“救急常習者”と呼ばれる人たちは、そう簡単には呼べなくなるでしょう。

 

また安易な気持ちで救急車を呼ぶ人も減ると思います。

 

お金を取るということが、間違いなくブレーキをかけてくれるでしょう。

 

しかし逆を言えば、本当に救急車が必要な人たちの足かせにもなり兼ねません。

 

どのくらい費用がかかるのかわからない

そもそも払えるだけの余裕がない

 

だから呼ばない。

 

こうなった時、別の意味での“適正利用”ができなくなる可能性もあります。

 

更には「お金払ってんだから、何やっても良いだろう!」という人たちが現れることも考えられます。

(これもまたタチが悪そうです)

 

こんな風に、救急車の有料化は適正利用促進に大きな効果はあるかもしれませんが、その分新しい問題もたくさん出てきそうです。

 

僕は今までやったことないことをやるんだし、問題出たらその都度考えて対策すれば良いと思うので、すぐにでも導入しても良いのかなぁと思うのですが…

 

やっぱり難しい問題ですよね。

 

みなさんは対策として、どんなことを考えるでしょうか?

 

 

 

 

【まとめ】

 

救急車の適正利用のために

 

結局、具体的な解決策については書くことができず…

 

本当に難しい題材について書いてしまったと感じております(-_-;)

 

しかしながら、こうして結論の出ないことを対して考えるということは、とても良いことだと思います。

 

いろんな角度から良い事も悪い事も探せますし、答えがない分いろんな意見を聞くことができますからね。

 

と書きつつ、自分でも完全に着地点見失っていました…。反省ばかりの記事になってしまいましたね(-_-;)

 

 

 

さて、まとめですが、今回は救急車の適正利用について書きました。

 

このことについての結論は出ないままですが、その対策として“救急車の有料化”が議論として持ち上がっているということは、いずれ導入する方向で調整しているのは間違いないと思います。

 

もしかしたら近い将来、救急車が有料化される日が来るかもしれません。

 

その時僕たち消防士は、どんな風に対応していくか、この問題を考えているかいないかで、大きな差が出てくる気がします。

 

だから、答えが出なくても考えることをやめないで欲しいと思います。

 

そしてこの記事を書いていて、最後の最後で思いました。

 

きっとどんなに素晴らしい解決策を考えたとしても、

 

最終的には、救急車を利用する人達のモラルの問題になってしまうのではないかなぁと。

 

最後の最後でこんなこと書くの申し訳ないです…

 

人が人を思いやるからこそ、救急というサービスが成り立つのではないかと思います。

 

そのためにアシストできるだけの考えを、僕たち消防士が持てると良いですね。

 

 

 

…うーん、やっぱりうまくまとまらないです。汗

 

長々と書きましたが、改めて救急車の適正利用について、みんなで考えてみませんか?

 

その答えが出なくても、考えることこそ、先に進む一歩だと思います。

 

少しでも消防という社会が良くなるように…

 

 

 

今回も最後までありがとうございました(^^)! 

 

みなさん、良いお年をお迎えください(^^)!

 

 

 

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消防団のこと

お疲れ様です、leoです。

 

すっかり紅葉の季節ですね。

 

そして2017年も残すところあと1カ月ですね。

 

歳をとるにつれ、1年が短くなっていく気がします…。

 

さて、今回は消防団について書いていこうと思います。

 

良かったら最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

消防団とは】

 

消防団とはどんな組織か、みなさんは知っていますか?

 

消防団とは、消防組織法で定められ市町村条例によって設置される、自治的な消防組織のことです。

そしてその消防団を構成する消防団員の方達は、非常勤特別職の公務員という立場となっています。

 

google先生をもってしても、実にわかりづらい。笑

 

ざっくり言ってしまえば、各市町村で地区ごとに設置された“地域住民の有志による消防組織”といったところでしょうか。

(と、書きましたが、住民だけでなく各市町村在勤の方もOKだったりします。)

 

よく英語で”volunteer  firefighter”なんて言ったりしますもんね。

 

でも決してボランティアな訳ではありません。

 

ちゃんと市町村ごとに決められた年報酬や出動手当が支給されています。

 

有志による消防組織だけれど、ちゃんと貰うものは貰ってますよ〜、といった感じです。

 

そして重要なポイントが、消防団員の方達は“普段は自分たちの仕事をしている”ということです。

 

例えば自営で店を営なむ人であれば、災害時には店を閉めて出動することになります。

 

店の売り上げにも関わりますし、かなりの負担だということは簡単に想像できます。

 

僕のいた所属では主に自営業や農業の人がほとんどでしたが、やはり災害時の参集率(災害現場に来てくれる確率)は低かったです。

 

そりゃそうです。自分たちの仕事をしていますからね。

 

それにも関わらず消防団が組織されているのは、

 

自分たちの街は自分たちで守る

 

という心意気からくるものだと、僕は思っています。

 

それでは消防団はどのようなことをしているのか、次のセッションで書いていきたいと思います。

 

 

 

 

消防団の仕事】

 

消防団という組織について簡単に書いてみましたが、みなさんは消防団がどのような仕事をしているか知っていますか?

 

ちょっと調べてみると、火災が発生した時や台風などの自然災害が発生したときなどに出動し、消火活動や救助活動を行う、なんて出てきますね。

 

これはみなさん知っていることかと思います。

 

が、もちろんこれだけではありません。

 

この他にも意外に仕事盛りだくさんです。

 

・火災予防運動中の警戒

・年末年始の警戒

操法大会

出初式

消防団器具庫の点検

・普通救命講習の受講

・その他各種訓練

 

思いつくだけでこんなにあります。

 

特に操法大会と出初式は大変です。

 

消防団メインのイベントなので、準備から本番まで、けっこうな時間拘束されます。

 

操法大会となると、大会に出るメンバーは毎晩練習することになり、身体の負担も心の負担もかなりのものになります。

(“大会”なので、良い成績取れるように厳しい指導があったりなかったりするんです)

 

しかも平日はみなさんご自分のお仕事をされているので、イベントごとは全部土日開催となり、団員の方の負担は僕たち消防職員より大きいのではないかと思います。

 

それでも消防団として活動していただけるのは、

 

自分たちの街は自分たちで守る!

 

という気持ちをもっていてくれているからだと、思いたいですね…

 

なぜこんなニュアンスなのかというと、次のセクションへ続きます。

 

 

 

 

消防団員が減っている!】

 

先述しているように、消防団は“自分たちの街は自分たちで守る”という、素晴らしい使命を持って活動しています。

 

しかしながらここ最近では、消防団員数がどんどん減っていく一方です。

 

確かに自分たちの仕事があるのに、災害が起きたら出動し、イベントがあれば土日も潰れてしまう…

 

簡単に書いていますが、団員の方たちは本当に大変だと思います。

 

でもきっと、それだけが原因ではないと僕は思っています。

 

ここからは僕のいた街の消防団のイメージかつ僕の持論なので、あくまでも参考程度に見てください。

 

 

①イベントが多すぎる

 

先ほども書きましたが、あまりにもイベントが多すぎると思っています。

 

消防団の方達は、あくまでも“ボランティア精神”が元で活動してもらっています。

 

それなのにも関わらず、何かにつけてイベントへ駆り出され、長い時間拘束されることもあり、さらには規律がなってないだの、やる気あんのかだの口を出される始末…

 

そりゃ、やる気も来る気もなくなりますよね。

 

来て当たり前じゃなくて

 

忙しい中、休みのところ来てくれてありがとうございます!

 

という風になれば良いんですが…

 

なんだか、です。

 

 

②“地元”の束縛感

 

これも大いにあるのではないかと思います。

 

僕は田舎町の消防だったので、消防団もイメージどおりの“The消防団”でした。

 

団員の方の話(グチです)を聞いたら、

 

「団に入らないと居づらいんだよね」

 

なんてこと言っている人もいました。

 

消防団は地元密着の組織なので、田舎に行けば行くほど“地元の束縛感”は半端ないものだと思います。

 

地元の先輩後輩関係があったり、団の中での階級によって上下関係が生まれたり、プライベート面でもいろいろとあるようでした。

 

仕方のないことだとは思うのですが、やっぱりある程度の線引きは必要だと思います。

 

それがなかなかできない人が多いのも事実…

 

これもなんだか、ですね。

 

 

③飲み会問題

 

こんなこと書いてはいけないかもしれませんが、消防団は飲み会が多いです。

 

これがまた本当に多くて、団の方も団担当になった職員も、本当に本当に大変だと思います。

 

僕も本部にいたとき、団担当ではなかったのですが“付き合い飲み”の回数がグンと増えました。

 

僕は飲み会自体、悪いものだとは思っていません。

 

みんな気分良く飲んで、腹割って楽しく話して仲良くなれるので、チームワークを育む良い機会だと思っています。

 

ただそれにも限度ってものがあります。

 

たくさん飲んだから仲良くなる訳ではないし、チームワークが良くなる訳でもありません。

 

出費もかさむし、奥さんの機嫌もどんどん悪くなります。

 

現に、これが嫌で消防団に入らない人も多くいます。

 

僕のいた街の消防団だったからなのかもしれませんが、飲み会問題は、消防団員が減っていく原因の一つだと思います。

 

 

 

というわけで、僕の持論を展開してみましたが、これじゃ消防団に入らない方が良いんじゃないかと思っちゃいますよね。

 

でもそれじゃ困るんです。

 

消防団に入ることによって、どんなメリットがあるのか、ちょっと考えてみたいと思います。

 

 

 

 

消防団に入ろう!】

 

前のセクションでは、だいぶネガティブなことばかり書いてしまいました…。

 

見ていて気分悪くなった方がいたら、本当にすみません。

 

それでも事実は事実として、一個人の考えだと思って見ていただけると助かります。

 

さて、このセクションでは消防団に入るメリットについて考えていきます。

 

 

①報償や手当がもらえる

 

消防団として活動すると、1年ごとに決まった報償が支給されます。

 

地域によって金額は違いますが、それなりの金額がもらえることが多いようです。

 

そして災害現場への出動や各種イベントへ参加することにより、出動手当が支給されます。

 

これも一回につき金額が決まっていて、トータルするとなかなかの金額になるようですね。

 

消防団を一定期間務め、退団する時には年数に応じた退職報奨金も支払われます。

 

これもまたかなりまとまった金額のようです。

 

まぁ休日返上で“働いて”もらっているので、当たり前っちゃ当たり前のことなんですけどね…

 

でもやっぱりお金がもらえることは、悪い気はしませんよね。

 

 

②地域の中でちょっとしたヒーローになれる

 

消防団に入ると、上から下まで消防団の被服が貸与されます。

(もしくは他の人のお下がりかもしれませんが)

 

職員と区別するため、制服のデザインは少し違いますが、周りから見れば完全に“消防士”です。

 

僕の奥さんも「あの人は消防士さん?それとも団員の人?」なんて言っていたので、一般の方から見たら、消防士となんら変わりないようです。

 

つまり頼もしくカッコいい“消防士”の制服を着ることができます。

 

これは僕が思うに、子供に自慢できます。笑

 

だって子供からしたら、消防士の制服を父ちゃんが着てたらカッコいいですもんね。

 

職員と団員という違いはあるかもしれませんが、周りからしたらカッコいい消防士さんです。

 

子どもからも地域の人たちからもカッコいいと思われるような、地域のちょっとしたヒーローになってみませんか?

 

 

③他じゃできない経験ができる

 

“消防”という世界でないと経験できないことがたくさんあります。

 

たとえば災害発生時の現場活動。

 

火災であれば、消防車に乗って現場へ駆けつけ、ホースを伸ばし消火活動を行います。

 

普通に暮らしてたら、こんな経験できませんよね。

 

災害現場なので、つらい現場や苦しい現場も多くあるかと思いますが、

 

消防に携わることでしかできない経験です。

 

この他にも軍隊のような規律訓練をしたり、何かと大変な上下関係に悩まされることも多々ありますが、いずれにしても他では経験できないようなことを

 

良くも悪くも、たくさん経験することができます。

 

 

 

 

…どうしよう、デメリットに比べてメリットが思いつかない…(-_-)

 

とはいえ、しかしながらです。

 

確かに物事を決めるのに、メリット・デメリットを比較して検討するかもしれませんが、

 

消防団の仕事に限ってはそれだけではないような気もします。

 

あまり精神論は好きではないのですが、

 

自分たちの街は自分たちで守るという心意気や信念は、メリット・デメリットでは計れない部分があるのではないでしょうか。

 

自分の人生の中で、大いに誇れる素晴らしい仕事だと、僕は思っています。

 

嫌なことやツラいということが目立ってしまいがちですが、そればかりではないことも事実です。

 

 

 

 

【最後に…】

 

 ここ最近では、消防団に関する悪いニュースが報じられることも多くなりました。

 

団車両でうどん屋に立ち寄った!なんてニュースも記憶に新しいですよね。

 

確かに印象は悪いですから、仕方ないと思う反面、なんだか寂しくも感じました。

 

こんなにも目くじら立てて取り上げるようなことだったのか、とか

 

きっと団のことを良く思ってない人が通報したんだろうな、とか

 

いろいろ考えてしまいましたね。

 

僕自身は、消防団の人達は本当によくやってくれていると思っています。

 

文句言いながらも、土日のイベントには参加していただけるし、災害現場では地元のことを知り尽くしているから心強いし、何より僕たち消防職員のことを一番良く理解してしてくれています。

 

頭上がらないです。本当に感謝しています。

 

消防団をより良くするためには、いくつもの課題があると思います。

 

いつまでも時代の流れに乗れないままでは良くなる訳がありません。

 

飲み会の数も、変な上下関係も、変な地域のしがらみも

 

今の時代のニーズに合わせて、“こちら側が”変化をしていく時ではないでしょうか。

 

すぐには変えることはできませんが、若い人たちの意見を積極的に取り入れて、新しい形の地元に密着した消防団になるといいなと思いながら、今回のブログを終わりにしたいと思います。

 

長かった上にまとまらず、申し訳ないです。

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

 

 

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インプットとアウトプット

お久しぶりです。leoです。

 

ここのところものすごく忙しくしていました…。

 

そしてすっかり寒くなりましたね。

 

みなさん体調崩さないよう、十分注意しましょう。

 

さて、今回は【インプットとアウトプット】と題して書いていきたいと思います。

 

なんだかビジネスっぽいですね。笑

 

消防署で「インプットとアウトプットが〜」なんて言ったら浮いちゃいそうです。

 

でもこれ大事です。

 

消防と関係あるの?

 

という気もしますが、僕は大いに関係あると思います。

 

今回も僕の考えばかりになってしまいますが、良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【インプットとアウトプット】

 

インプットとは「入力」を意味し

 

アウトプットは「出力」を意味しています。

 

パソコンやスマホを使いこなす時代ですから、みなさん知ってのとおりです。

 

ではビジネスにおけるインプットとアウトプットはどのような意味を持つのか、Google先生に聞いてみました。

 

インプットとは「仕事における知識や経験を得ること」

アウトプットとは「仕事において得た知識や経験を使い成果を得ること」

 

なるほど、やっぱりわかりやすい。

 

ではこのビジネスにおけるインプットとアウトプットの意味が、どう消防と関係してくるのか、僕の考えを交えながら進めていきたいと思います。

 

 

 

 

【消防のインプットとアウトプット】

 

インプットとアウトプットの意味は先述したとおりですが、僕たち消防という世界ではどのようなことが当てはまるでしょうか?

 

インプットはすぐに思いつきそうですね。

 

事務仕事のことや訓練のこと、実災害での活動方法や消防に関わる法律のことなど、

 

消防士は様々なことを勉強したり教わったりします。

 

これが消防の“インプット”

 

消防という職業は特殊な仕事内容です。

 

今まで生きてきて知らなかったことがたくさんあるため、たくさんのことを教わり、たくさんのことを学ばなくてはなりません。

 

それに対してアウトプットはどうでしょうか。

 

…インプットほど思いつかないのではありませんか?

 

僕も正直あまり思いつきませんでした。

 

強いていうなら、後輩への指導がアウトプットなのかな、と。

 

つまり簡単に書いてしまいますが、

 

消防はインプットばかりでアウトプットする場面が異常に少ない

 

ということが言えるのではないかと思います。

 

 

「でも教わるの大事だし、インプットが多いのは良いことじゃない?」

 

「無理にアウトプットする必要あるの?」

 

なんて声が聞こえてきそうですが、そうではありません。

 

インプットが多いのはとても良いことですが、それをアウトプットすることはその何倍も大事なんです。

 

ではなぜアウトプットが必要なのか、もう少し掘り下げて考えていきます。

 

 

 

 

【食事に例えてみました】

 

最初の方で書いたように、インプットは入力、アウトプットは出力を意味します。

 

ここでインプットとアウトプットを、食事に例えて考えてみます。

 

インプットは食事を摂取すること

アウトプットは排泄(トイレ)すること

 

と、考えてみましょう。

 

想像すると簡単かもしれませんが、人間は食事を摂り続ける(インプットし続ける)ことはできません。

 

必ず満腹になって、どこかのタイミングでトイレに行きますよね。(アウトプットする)

 

そしてまた時間をおいて、食事を摂って、トイレに行って…と、なります。

 

当然ですが、お腹いっぱいのときに美味しそうなご飯を出されても食欲沸きませんよね。

 

さらに言うと、お腹に空きスペースがないと次のご飯が入らないので、

 

トイレに行くことでお腹の空きスペースを作ってあげるわけです。

(ちょっと強引な例えかもしれませんね…)

 

 

つまり僕が言いたいのは、

 

インプットだけではなく、アウトプットしなくては新しいことを得られない(得づらい)ということです。

 

そしてさらに、僕が食事に例えたのには大きな理由があります。

 

それは食事をする際に言われる大事なこと。

 

さて、何だと思いますか?

 

 

 

 

【よく噛んで食べる!】

 

小さい頃、ご飯を食べる時よく言われませんでしたか?

 

「ご飯はよく噛んで食べなさい!」

 

と。

 

ちょっと調べてみると、一口で30回は咀嚼してから食べることが推奨されているようです。

 

さらによく噛むことがダイエットにも繋がるとか!

 

よく噛んで食べることは、とても良いことみたいですね。

 

…脱線しました(*_*)

 

では、これをインプットとアウトプットに置き換えると

 

「よく噛んで食べること」は

 

「物事を理解するために“噛み砕く”こと」

 

なんて言えるのではないでしょうか。

 

物事を理解するために考えることを、“噛み砕く”という表現を使いますもんね。

 

ご飯を食べる時にも言われるように、仕事を教わったり教えたりする上でも、この“噛み砕く”ことがとても重要です。

 

ただただ漠然とインプットする(よく噛まないで食べる)のではなく、しっかりと自分のモノにするため“よく噛む”ことが大事なんです。

 

 

 

 

【そしてアウトプットの大切さ】

 

インプットとアウトプットを食事に例えて書いてみました。

 

身近な例えを使ったことで、漠然としていたモノが少し具体的に見えてきたかなぁと思います。

 

そして察しの良い人はもう気づいているかもしれませんが、

 

このブログこそ、僕のアウトプットの場です。

 

学んだことをこうしてアウトプットする、とてもいいツールですね。

 

なんたって、書いてる途中に気づくことが本当に多いですから。

 

教わったことや学んだことをそのままにするのではなく、

三者(後輩とかブログを見てくれているみなさん)にわかりやすく伝えようとすることで、

自分の知識や技術が更に深まっていくと思います。

 

そしてそれこそが“アウトプットの大切さ”だと思います。

 

僕自身、このブログを始めたキッカケが

 

「僕の考えをもっと人に伝えたい!」

 

という思いからだったのですが、記事を書くにつれ、いろいろなことに気づくことがとても多いです。

 

だからこそアウトプットこそ重要なんです。

 

 

 

 

【まとめ】

 

どうでしたか?

 

こうしてみると、インプットとアウトプットは消防にも関係ありまくりなのがわかったかと思います。

 

このような情報発信だけでなく、後輩に教え、一緒になってやることで、今まで自分では気づけなかったことに気づくことができるはずです。

 

そのためには、インプットしたことを自分なりに理解し、それをわかりやすくアウトプットすることが大切です。

 

そしてこの記事のまとめを書いている時に、もう一つ大事なことに気づきました。

 

それは、何事も受け入れる器量を持つということ。

 

「なんだ、そんなのもわかんないのか。」ではなく、

 

「なるほど、こういうことも聞かれるのか。」という具合に。

 

これはとても忍耐強くならないと難しいことだと思いますが、

 

そんな風に視点を変えることができれば、インプットの方法が変わり、アウトプットする方法の幅が広がってくると思います。

 

インプットしたらアウトプットする。

 

まずはアウトプットする場を見つけ、自分なりにやってみてはいかがでしょうか?

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

 

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