新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

救急車の適正利用のために

お疲れ様です、leoです。

 

もうすぐ一年が終わりますね。

 

みなさんはこの一年、どのように過ごしましたか?

 

僕はこのブログを立ち上げて、自分の考えを発信してみました。

 

とにかく“アウトプットしてみよう!”と思ったのがきっかけで、何やかんやここまで書き続けることができています。

 

みなさんに見ていただく回数も増えてきました。

 

本当にありがたいです(^^)

 

来年も継続して、みなさんに面白いと思ってもらえるような記事を書いていきますので、よろしくお願いします!

 

さて、題名についてですが、月初めの12月3日の朝刊に

 

「救急車の不搬送約1割」

 

なんて記事が掲載されていました。

 

一般の方からしたら1割なんて大した数字じゃないかもしれませんが、

 

僕たち消防士からしたら大変な数字です。

 

最近では救急車の適正利用の広報を多く行なっていますが、なぜこんなにも減らないのでしょうか?

 

むしろ減るどころか増える一方…

 

いち消防本部(局)だけでは解決できる問題ではないかもしれませんが

 

改めて考えてみませんか?

 

 

 

 

【原因を考えてみる】

 

救急車の“不適正利用”の原因について考えてみましょう。

 

特に現場サイドの見方だと、より具体的に原因がわかりそうですね。

 

 

原因①救急車がタクシー代わり

 

言葉が悪いと思いますが…

 

これは本当にどうしようもないクソな理由ですよね。

 

現場にいれば、間違いなく誰もが経験しているはずです。

 

僕も何度も経験しました。

 

“救急常習者”と呼ばれる人達に多かったと僕は思っています。

 

救急車がタクシー代わり

 

正直これには腹立たしさしか感じません。

 

足が痛くて歩けないから

ちょっと熱があるみたい

車がないから自分で行けない

お酒飲んじゃって運転できないから

 

こんな理由で呼ばれます。

 

こんなにもモラルがない人達が世の中にいるのかと、こういう事案に出動する度に思っていました。

 

しかし僕たち消防士には断る術はありませんし、当然怒ることもできません。

 

呼ばれれば駆けつけ、丁寧に対応する。

 

それがどんな理由であっても、です。

 

なんだかとても理不尽ですよね…。

 

 

 

原因②そもそも救急車がいらない

 

どういうことかというと、例えばこんな事案。

 

「茨城に住むおばあちゃんから電話で、熱があるって話なので、そちらに救急車お願いしても良いですか?え?わたし?私は東京の職場にいますよ!」

 

ご家族の心配な気持ちはよ〜くわかりますが…。

 

きっとどこの消防本部でも“また聞き通報”が増えていることかと思います。

 

僕のいた所属でも、“また聞き通報”で何度も振り回されました。

 

現場が違ったり、そもそも現場の住所がわからなかったり…

 

そして極め付けは、ようやく現場に着いて傷病者(?)からの一言

 

「別に救急車呼んでないし、病院になんか行きたくない」

 

そうですか、必要なかったんですね…。救急隊は引き上げます…。

 

もうなんじゃこりゃです。

 

確かに救急車を呼ぶなんて、一生に一度あるかないかの一大事だと思います。

 

それに家族の“緊急事態”を目の前にしたら、どんな人も慌ててしまうと思います。

だから一様に否定はできません。

 

けれどちょっと待ってみて、本当に救急車が必要なのか考えられると良いですよね。

 

線引きがものすごく難しいことですが、やはりある種の「基準」となるものが必要なのかもしれません。

 

 

 

原因③無料で呼べる

 

これは“すぐに呼べる”という、良い面も悪い面も含んでいます。

 

けれど最近では、悪い面ばかりが目立っているように感じます。

 

先述しましたが、“タクシー代わり”になってしまう原因の一つですね。

 

病院が遠い

車がない

お酒飲んだから運転できない

 

こんな理由で呼ぶ人たちは

 

「どうせお金かからないしタクシー代わりに呼んじゃうか」

 

くらいの感覚なんでしょうね…

 

確かにどんな理由で呼んだとしても一切お金はかかりません。

 

“公共のサービス”ですからね。

 

税金を納めているんだから、来て当たり前。

 

やってもらって当たり前。

 

呼んで何が悪い?

 

…モラルがないというか、何か人として欠けちゃってる気がして悲しくなります。

 

ここ最近では、救急車を有料化にするような動きもありますが、現実的にはなかなか厳しそうです。

 

有料化することで、本当に必要な人がお金のことで躊躇する可能性もありますし、それこそ「金払ってるんだから何しても良いだろ」的な方達も増えることが考えられます。

 

僕自身、有料化には賛成の立場ですが、諸刃の剣的な気はしています。

 

ただ、救急車の適正利用を促すには相当の効果があるのではないかなぁと、思っています。

 

 

 

さて、ここまで原因について、簡単にですが書いてみました。

 

みなさんはどう思ったでしょうか?

 

他にもたくさんの原因があると思いますが、次からはその解決策について考えていきたいと思います。

 

考えて策を練っても何も変わらないかもしれませんが、少しでも問題意識を持ち、考え行動するきっかけになればと思います。

 

 

 

 

【対策を考える】

 

みなさんだったらどのような方法を考えるでしょうか?

 

僕がまず考えたのは、広報の方法についてです。

 

例えば、個人に向けた広報を実施するというのはどうでしょうか。

 

というのも、ただポスターを作って掲示するだけでは、よほど興味を引くようなものでない限り人の目にはとまらないと思います。

 

現にポスターを立ち止まって見ている人は、あまり見かけませんよね。

 

ではどうするかとういと、市や町の広報誌に掲載したり、地域新聞の折り込みにチラシをいれてみたり、回覧板の中にチラシを折り込んでもらってみたり。

(ちなみに僕の住んでる地域では、回覧板で回ってきます)

 

ポスターのように、たくさんの人を対象にした広報ではなく、個人を対象にした広報を仕掛ければ、きっと一度は手元に届き目にすることになるはずです。

 

もちろん見ない人もいると思いますが、それでもただ貼ってあるポスターよりは効果があると思います。

 

そしてその内容も大切です。

 

救急車の適正利用を!

 

なんて漠然としたものじゃなくて、

 

実際にどれくらいの割合で不搬送事案があって、それはどんな理由なのか、そしてそれをお金に換算した場合、どのくらいの損失が出ているのか。

 

特にお金のことを掲載すると、興味を引きやすいのではないかなぁと。

 

今までのような漠然とした内容ではなく、より具体的に今の現状を伝える内容であれば、目に止まる確率も上がるはずです。

 

自分達でデザインを考えて、自分達で印刷すれば、予算も使いませんし予算の面でも優しいと思います。

 

僕が担当なら、やってみたい事の一つですね。

 

 

 

しかしです。

 

個人向けの広報をするにも限界があります。

 

きっと救急常習者はそんなの見ても気にしないだろうし、今までも散々広報やってきていますしね。

(それが効果的だったかは別ですが)

 

ではどうするか。

 

やはり行き着くところは

 

救急車の有料化だと、僕は考えます。

 

先ほども書きましたが、僕は救急車の有料化には賛成の立場です。

 

本気で救急車の適正利用を促すのなら、この方法しかないと思っています。

 

救急車が無料でないことがわかれば、“救急常習者”と呼ばれる人たちは、そう簡単には呼べなくなるでしょう。

 

また安易な気持ちで救急車を呼ぶ人も減ると思います。

 

お金を取るということが、間違いなくブレーキをかけてくれるでしょう。

 

しかし逆を言えば、本当に救急車が必要な人たちの足かせにもなり兼ねません。

 

どのくらい費用がかかるのかわからない

そもそも払えるだけの余裕がない

 

だから呼ばない。

 

こうなった時、別の意味での“適正利用”ができなくなる可能性もあります。

 

更には「お金払ってんだから、何やっても良いだろう!」という人たちが現れることも考えられます。

(これもまたタチが悪そうです)

 

こんな風に、救急車の有料化は適正利用促進に大きな効果はあるかもしれませんが、その分新しい問題もたくさん出てきそうです。

 

僕は今までやったことないことをやるんだし、問題出たらその都度考えて対策すれば良いと思うので、すぐにでも導入しても良いのかなぁと思うのですが…

 

やっぱり難しい問題ですよね。

 

みなさんは対策として、どんなことを考えるでしょうか?

 

 

 

 

【まとめ】

 

救急車の適正利用のために

 

結局、具体的な解決策については書くことができず…

 

本当に難しい題材について書いてしまったと感じております(-_-;)

 

しかしながら、こうして結論の出ないことを対して考えるということは、とても良いことだと思います。

 

いろんな角度から良い事も悪い事も探せますし、答えがない分いろんな意見を聞くことができますからね。

 

と書きつつ、自分でも完全に着地点見失っていました…。反省ばかりの記事になってしまいましたね(-_-;)

 

 

 

さて、まとめですが、今回は救急車の適正利用について書きました。

 

このことについての結論は出ないままですが、その対策として“救急車の有料化”が議論として持ち上がっているということは、いずれ導入する方向で調整しているのは間違いないと思います。

 

もしかしたら近い将来、救急車が有料化される日が来るかもしれません。

 

その時僕たち消防士は、どんな風に対応していくか、この問題を考えているかいないかで、大きな差が出てくる気がします。

 

だから、答えが出なくても考えることをやめないで欲しいと思います。

 

そしてこの記事を書いていて、最後の最後で思いました。

 

きっとどんなに素晴らしい解決策を考えたとしても、

 

最終的には、救急車を利用する人達のモラルの問題になってしまうのではないかなぁと。

 

最後の最後でこんなこと書くの申し訳ないです…

 

人が人を思いやるからこそ、救急というサービスが成り立つのではないかと思います。

 

そのためにアシストできるだけの考えを、僕たち消防士が持てると良いですね。

 

 

 

…うーん、やっぱりうまくまとまらないです。汗

 

長々と書きましたが、改めて救急車の適正利用について、みんなで考えてみませんか?

 

その答えが出なくても、考えることこそ、先に進む一歩だと思います。

 

少しでも消防という社会が良くなるように…

 

 

 

今回も最後までありがとうございました(^^)! 

 

みなさん、良いお年をお迎えください(^^)!

 

 

 

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消防団のこと

お疲れ様です、leoです。

 

すっかり紅葉の季節ですね。

 

そして2017年も残すところあと1カ月ですね。

 

歳をとるにつれ、1年が短くなっていく気がします…。

 

さて、今回は消防団について書いていこうと思います。

 

良かったら最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

消防団とは】

 

消防団とはどんな組織か、みなさんは知っていますか?

 

消防団とは、消防組織法で定められ市町村条例によって設置される、自治的な消防組織のことです。

そしてその消防団を構成する消防団員の方達は、非常勤特別職の公務員という立場となっています。

 

google先生をもってしても、実にわかりづらい。笑

 

ざっくり言ってしまえば、各市町村で地区ごとに設置された“地域住民の有志による消防組織”といったところでしょうか。

(と、書きましたが、住民だけでなく各市町村在勤の方もOKだったりします。)

 

よく英語で”volunteer  firefighter”なんて言ったりしますもんね。

 

でも決してボランティアな訳ではありません。

 

ちゃんと市町村ごとに決められた年報酬や出動手当が支給されています。

 

有志による消防組織だけれど、ちゃんと貰うものは貰ってますよ〜、といった感じです。

 

そして重要なポイントが、消防団員の方達は“普段は自分たちの仕事をしている”ということです。

 

例えば自営で店を営なむ人であれば、災害時には店を閉めて出動することになります。

 

店の売り上げにも関わりますし、かなりの負担だということは簡単に想像できます。

 

僕のいた所属では主に自営業や農業の人がほとんどでしたが、やはり災害時の参集率(災害現場に来てくれる確率)は低かったです。

 

そりゃそうです。自分たちの仕事をしていますからね。

 

それにも関わらず消防団が組織されているのは、

 

自分たちの街は自分たちで守る

 

という心意気からくるものだと、僕は思っています。

 

それでは消防団はどのようなことをしているのか、次のセッションで書いていきたいと思います。

 

 

 

 

消防団の仕事】

 

消防団という組織について簡単に書いてみましたが、みなさんは消防団がどのような仕事をしているか知っていますか?

 

ちょっと調べてみると、火災が発生した時や台風などの自然災害が発生したときなどに出動し、消火活動や救助活動を行う、なんて出てきますね。

 

これはみなさん知っていることかと思います。

 

が、もちろんこれだけではありません。

 

この他にも意外に仕事盛りだくさんです。

 

・火災予防運動中の警戒

・年末年始の警戒

操法大会

出初式

消防団器具庫の点検

・普通救命講習の受講

・その他各種訓練

 

思いつくだけでこんなにあります。

 

特に操法大会と出初式は大変です。

 

消防団メインのイベントなので、準備から本番まで、けっこうな時間拘束されます。

 

操法大会となると、大会に出るメンバーは毎晩練習することになり、身体の負担も心の負担もかなりのものになります。

(“大会”なので、良い成績取れるように厳しい指導があったりなかったりするんです)

 

しかも平日はみなさんご自分のお仕事をされているので、イベントごとは全部土日開催となり、団員の方の負担は僕たち消防職員より大きいのではないかと思います。

 

それでも消防団として活動していただけるのは、

 

自分たちの街は自分たちで守る!

 

という気持ちをもっていてくれているからだと、思いたいですね…

 

なぜこんなニュアンスなのかというと、次のセクションへ続きます。

 

 

 

 

消防団員が減っている!】

 

先述しているように、消防団は“自分たちの街は自分たちで守る”という、素晴らしい使命を持って活動しています。

 

しかしながらここ最近では、消防団員数がどんどん減っていく一方です。

 

確かに自分たちの仕事があるのに、災害が起きたら出動し、イベントがあれば土日も潰れてしまう…

 

簡単に書いていますが、団員の方たちは本当に大変だと思います。

 

でもきっと、それだけが原因ではないと僕は思っています。

 

ここからは僕のいた街の消防団のイメージかつ僕の持論なので、あくまでも参考程度に見てください。

 

 

①イベントが多すぎる

 

先ほども書きましたが、あまりにもイベントが多すぎると思っています。

 

消防団の方達は、あくまでも“ボランティア精神”が元で活動してもらっています。

 

それなのにも関わらず、何かにつけてイベントへ駆り出され、長い時間拘束されることもあり、さらには規律がなってないだの、やる気あんのかだの口を出される始末…

 

そりゃ、やる気も来る気もなくなりますよね。

 

来て当たり前じゃなくて

 

忙しい中、休みのところ来てくれてありがとうございます!

 

という風になれば良いんですが…

 

なんだか、です。

 

 

②“地元”の束縛感

 

これも大いにあるのではないかと思います。

 

僕は田舎町の消防だったので、消防団もイメージどおりの“The消防団”でした。

 

団員の方の話(グチです)を聞いたら、

 

「団に入らないと居づらいんだよね」

 

なんてこと言っている人もいました。

 

消防団は地元密着の組織なので、田舎に行けば行くほど“地元の束縛感”は半端ないものだと思います。

 

地元の先輩後輩関係があったり、団の中での階級によって上下関係が生まれたり、プライベート面でもいろいろとあるようでした。

 

仕方のないことだとは思うのですが、やっぱりある程度の線引きは必要だと思います。

 

それがなかなかできない人が多いのも事実…

 

これもなんだか、ですね。

 

 

③飲み会問題

 

こんなこと書いてはいけないかもしれませんが、消防団は飲み会が多いです。

 

これがまた本当に多くて、団の方も団担当になった職員も、本当に本当に大変だと思います。

 

僕も本部にいたとき、団担当ではなかったのですが“付き合い飲み”の回数がグンと増えました。

 

僕は飲み会自体、悪いものだとは思っていません。

 

みんな気分良く飲んで、腹割って楽しく話して仲良くなれるので、チームワークを育む良い機会だと思っています。

 

ただそれにも限度ってものがあります。

 

たくさん飲んだから仲良くなる訳ではないし、チームワークが良くなる訳でもありません。

 

出費もかさむし、奥さんの機嫌もどんどん悪くなります。

 

現に、これが嫌で消防団に入らない人も多くいます。

 

僕のいた街の消防団だったからなのかもしれませんが、飲み会問題は、消防団員が減っていく原因の一つだと思います。

 

 

 

というわけで、僕の持論を展開してみましたが、これじゃ消防団に入らない方が良いんじゃないかと思っちゃいますよね。

 

でもそれじゃ困るんです。

 

消防団に入ることによって、どんなメリットがあるのか、ちょっと考えてみたいと思います。

 

 

 

 

消防団に入ろう!】

 

前のセクションでは、だいぶネガティブなことばかり書いてしまいました…。

 

見ていて気分悪くなった方がいたら、本当にすみません。

 

それでも事実は事実として、一個人の考えだと思って見ていただけると助かります。

 

さて、このセクションでは消防団に入るメリットについて考えていきます。

 

 

①報償や手当がもらえる

 

消防団として活動すると、1年ごとに決まった報償が支給されます。

 

地域によって金額は違いますが、それなりの金額がもらえることが多いようです。

 

そして災害現場への出動や各種イベントへ参加することにより、出動手当が支給されます。

 

これも一回につき金額が決まっていて、トータルするとなかなかの金額になるようですね。

 

消防団を一定期間務め、退団する時には年数に応じた退職報奨金も支払われます。

 

これもまたかなりまとまった金額のようです。

 

まぁ休日返上で“働いて”もらっているので、当たり前っちゃ当たり前のことなんですけどね…

 

でもやっぱりお金がもらえることは、悪い気はしませんよね。

 

 

②地域の中でちょっとしたヒーローになれる

 

消防団に入ると、上から下まで消防団の被服が貸与されます。

(もしくは他の人のお下がりかもしれませんが)

 

職員と区別するため、制服のデザインは少し違いますが、周りから見れば完全に“消防士”です。

 

僕の奥さんも「あの人は消防士さん?それとも団員の人?」なんて言っていたので、一般の方から見たら、消防士となんら変わりないようです。

 

つまり頼もしくカッコいい“消防士”の制服を着ることができます。

 

これは僕が思うに、子供に自慢できます。笑

 

だって子供からしたら、消防士の制服を父ちゃんが着てたらカッコいいですもんね。

 

職員と団員という違いはあるかもしれませんが、周りからしたらカッコいい消防士さんです。

 

子どもからも地域の人たちからもカッコいいと思われるような、地域のちょっとしたヒーローになってみませんか?

 

 

③他じゃできない経験ができる

 

“消防”という世界でないと経験できないことがたくさんあります。

 

たとえば災害発生時の現場活動。

 

火災であれば、消防車に乗って現場へ駆けつけ、ホースを伸ばし消火活動を行います。

 

普通に暮らしてたら、こんな経験できませんよね。

 

災害現場なので、つらい現場や苦しい現場も多くあるかと思いますが、

 

消防に携わることでしかできない経験です。

 

この他にも軍隊のような規律訓練をしたり、何かと大変な上下関係に悩まされることも多々ありますが、いずれにしても他では経験できないようなことを

 

良くも悪くも、たくさん経験することができます。

 

 

 

 

…どうしよう、デメリットに比べてメリットが思いつかない…(-_-)

 

とはいえ、しかしながらです。

 

確かに物事を決めるのに、メリット・デメリットを比較して検討するかもしれませんが、

 

消防団の仕事に限ってはそれだけではないような気もします。

 

あまり精神論は好きではないのですが、

 

自分たちの街は自分たちで守るという心意気や信念は、メリット・デメリットでは計れない部分があるのではないでしょうか。

 

自分の人生の中で、大いに誇れる素晴らしい仕事だと、僕は思っています。

 

嫌なことやツラいということが目立ってしまいがちですが、そればかりではないことも事実です。

 

 

 

 

【最後に…】

 

 ここ最近では、消防団に関する悪いニュースが報じられることも多くなりました。

 

団車両でうどん屋に立ち寄った!なんてニュースも記憶に新しいですよね。

 

確かに印象は悪いですから、仕方ないと思う反面、なんだか寂しくも感じました。

 

こんなにも目くじら立てて取り上げるようなことだったのか、とか

 

きっと団のことを良く思ってない人が通報したんだろうな、とか

 

いろいろ考えてしまいましたね。

 

僕自身は、消防団の人達は本当によくやってくれていると思っています。

 

文句言いながらも、土日のイベントには参加していただけるし、災害現場では地元のことを知り尽くしているから心強いし、何より僕たち消防職員のことを一番良く理解してしてくれています。

 

頭上がらないです。本当に感謝しています。

 

消防団をより良くするためには、いくつもの課題があると思います。

 

いつまでも時代の流れに乗れないままでは良くなる訳がありません。

 

飲み会の数も、変な上下関係も、変な地域のしがらみも

 

今の時代のニーズに合わせて、“こちら側が”変化をしていく時ではないでしょうか。

 

すぐには変えることはできませんが、若い人たちの意見を積極的に取り入れて、新しい形の地元に密着した消防団になるといいなと思いながら、今回のブログを終わりにしたいと思います。

 

長かった上にまとまらず、申し訳ないです。

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

 

 

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インプットとアウトプット

お久しぶりです。leoです。

 

ここのところものすごく忙しくしていました…。

 

そしてすっかり寒くなりましたね。

 

みなさん体調崩さないよう、十分注意しましょう。

 

さて、今回は【インプットとアウトプット】と題して書いていきたいと思います。

 

なんだかビジネスっぽいですね。笑

 

消防署で「インプットとアウトプットが〜」なんて言ったら浮いちゃいそうです。

 

でもこれ大事です。

 

消防と関係あるの?

 

という気もしますが、僕は大いに関係あると思います。

 

今回も僕の考えばかりになってしまいますが、良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【インプットとアウトプット】

 

インプットとは「入力」を意味し

 

アウトプットは「出力」を意味しています。

 

パソコンやスマホを使いこなす時代ですから、みなさん知ってのとおりです。

 

ではビジネスにおけるインプットとアウトプットはどのような意味を持つのか、Google先生に聞いてみました。

 

インプットとは「仕事における知識や経験を得ること」

アウトプットとは「仕事において得た知識や経験を使い成果を得ること」

 

なるほど、やっぱりわかりやすい。

 

ではこのビジネスにおけるインプットとアウトプットの意味が、どう消防と関係してくるのか、僕の考えを交えながら進めていきたいと思います。

 

 

 

 

【消防のインプットとアウトプット】

 

インプットとアウトプットの意味は先述したとおりですが、僕たち消防という世界ではどのようなことが当てはまるでしょうか?

 

インプットはすぐに思いつきそうですね。

 

事務仕事のことや訓練のこと、実災害での活動方法や消防に関わる法律のことなど、

 

消防士は様々なことを勉強したり教わったりします。

 

これが消防の“インプット”

 

消防という職業は特殊な仕事内容です。

 

今まで生きてきて知らなかったことがたくさんあるため、たくさんのことを教わり、たくさんのことを学ばなくてはなりません。

 

それに対してアウトプットはどうでしょうか。

 

…インプットほど思いつかないのではありませんか?

 

僕も正直あまり思いつきませんでした。

 

強いていうなら、後輩への指導がアウトプットなのかな、と。

 

つまり簡単に書いてしまいますが、

 

消防はインプットばかりでアウトプットする場面が異常に少ない

 

ということが言えるのではないかと思います。

 

 

「でも教わるの大事だし、インプットが多いのは良いことじゃない?」

 

「無理にアウトプットする必要あるの?」

 

なんて声が聞こえてきそうですが、そうではありません。

 

インプットが多いのはとても良いことですが、それをアウトプットすることはその何倍も大事なんです。

 

ではなぜアウトプットが必要なのか、もう少し掘り下げて考えていきます。

 

 

 

 

【食事に例えてみました】

 

最初の方で書いたように、インプットは入力、アウトプットは出力を意味します。

 

ここでインプットとアウトプットを、食事に例えて考えてみます。

 

インプットは食事を摂取すること

アウトプットは排泄(トイレ)すること

 

と、考えてみましょう。

 

想像すると簡単かもしれませんが、人間は食事を摂り続ける(インプットし続ける)ことはできません。

 

必ず満腹になって、どこかのタイミングでトイレに行きますよね。(アウトプットする)

 

そしてまた時間をおいて、食事を摂って、トイレに行って…と、なります。

 

当然ですが、お腹いっぱいのときに美味しそうなご飯を出されても食欲沸きませんよね。

 

さらに言うと、お腹に空きスペースがないと次のご飯が入らないので、

 

トイレに行くことでお腹の空きスペースを作ってあげるわけです。

(ちょっと強引な例えかもしれませんね…)

 

 

つまり僕が言いたいのは、

 

インプットだけではなく、アウトプットしなくては新しいことを得られない(得づらい)ということです。

 

そしてさらに、僕が食事に例えたのには大きな理由があります。

 

それは食事をする際に言われる大事なこと。

 

さて、何だと思いますか?

 

 

 

 

【よく噛んで食べる!】

 

小さい頃、ご飯を食べる時よく言われませんでしたか?

 

「ご飯はよく噛んで食べなさい!」

 

と。

 

ちょっと調べてみると、一口で30回は咀嚼してから食べることが推奨されているようです。

 

さらによく噛むことがダイエットにも繋がるとか!

 

よく噛んで食べることは、とても良いことみたいですね。

 

…脱線しました(*_*)

 

では、これをインプットとアウトプットに置き換えると

 

「よく噛んで食べること」は

 

「物事を理解するために“噛み砕く”こと」

 

なんて言えるのではないでしょうか。

 

物事を理解するために考えることを、“噛み砕く”という表現を使いますもんね。

 

ご飯を食べる時にも言われるように、仕事を教わったり教えたりする上でも、この“噛み砕く”ことがとても重要です。

 

ただただ漠然とインプットする(よく噛まないで食べる)のではなく、しっかりと自分のモノにするため“よく噛む”ことが大事なんです。

 

 

 

 

【そしてアウトプットの大切さ】

 

インプットとアウトプットを食事に例えて書いてみました。

 

身近な例えを使ったことで、漠然としていたモノが少し具体的に見えてきたかなぁと思います。

 

そして察しの良い人はもう気づいているかもしれませんが、

 

このブログこそ、僕のアウトプットの場です。

 

学んだことをこうしてアウトプットする、とてもいいツールですね。

 

なんたって、書いてる途中に気づくことが本当に多いですから。

 

教わったことや学んだことをそのままにするのではなく、

三者(後輩とかブログを見てくれているみなさん)にわかりやすく伝えようとすることで、

自分の知識や技術が更に深まっていくと思います。

 

そしてそれこそが“アウトプットの大切さ”だと思います。

 

僕自身、このブログを始めたキッカケが

 

「僕の考えをもっと人に伝えたい!」

 

という思いからだったのですが、記事を書くにつれ、いろいろなことに気づくことがとても多いです。

 

だからこそアウトプットこそ重要なんです。

 

 

 

 

【まとめ】

 

どうでしたか?

 

こうしてみると、インプットとアウトプットは消防にも関係ありまくりなのがわかったかと思います。

 

このような情報発信だけでなく、後輩に教え、一緒になってやることで、今まで自分では気づけなかったことに気づくことができるはずです。

 

そのためには、インプットしたことを自分なりに理解し、それをわかりやすくアウトプットすることが大切です。

 

そしてこの記事のまとめを書いている時に、もう一つ大事なことに気づきました。

 

それは、何事も受け入れる器量を持つということ。

 

「なんだ、そんなのもわかんないのか。」ではなく、

 

「なるほど、こういうことも聞かれるのか。」という具合に。

 

これはとても忍耐強くならないと難しいことだと思いますが、

 

そんな風に視点を変えることができれば、インプットの方法が変わり、アウトプットする方法の幅が広がってくると思います。

 

インプットしたらアウトプットする。

 

まずはアウトプットする場を見つけ、自分なりにやってみてはいかがでしょうか?

 

今回も最後までありがとうございました(^^)

 

 

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消防士の一日

お疲れ様です、leoです。

 

朝晩は冷え込むようになりましたね。

 

季節の変わり目だからか、少し風邪気味です。

 

みなさんも気をつけてくださいね。

 

さて、今回は【消防士の一日】について書いていこうと思います。

 

本部ではなく現場の一日について、のんびり書いていきます。

 

知ってることも多いかと思いますが、良ければ今回も最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【消防士の一日】

 

消防士の一日は、消防署に行くことから始まります。

 

という、当たり前のことを書きました。笑

 

どんな仕事でも、そりゃそうだろと言うところですが

 

東京消防庁は少しだけ違います。

 

僕も東京消防庁に勤務する同級生から聞いたので詳細まではわかりませんが、

 

東京消防庁は原則“公共交通機関での通勤”しか認められていないようです。

 

話によると、職員数が多いため、通勤途上の事故防止の観点からだそうです。

 

なるほど、賢いですよね。

 

しかし僕のいた所属のように、田舎であれば何でもOKです。

 

車、バイク、自転車、公共交通機関など、一般企業と変わりありません。

 

 

 

消防署に着くと、それぞれの部隊にあわせて活動服に着替えます。

 

消防隊であれば紺色の活動服
救急隊であればグレーの活動服
救助隊であれはオレンジの活動服

 

部隊は前日までに確定しているので、朝確認するか、前日に確認しておきます。

 

僕のいた所属のように、小さい消防署では部隊のメンバーを固定することはできないため、その日に勤務する隊員で当日の部隊を割り当てます。

 

だから今日は消防隊だけど、次の勤務は救急隊なんてことはザラにありました。

 

 

 

そして着替え終わったら、事務室で当直を務めた人達から申し送りを受けます。

 

申し送りとは、前日に何があったかの引き継ぎです。

 

各係ごとに申し送りをした後、朝の交代点検を行います。

 

所属によっては「大交代」なんて言われていますね。

 

この点検は、前日に勤務していた班から車両を引き継ぐための点検です。

 

各車両のライトや赤色灯がしっかり点灯するか

サイレンは正常に鳴るか

ポンプはしっかり作動するか

 

など、その日に勤務する職員が一から点検します。

 

車庫前に整列している姿や、出動でもないのにサイレンを鳴らしたり赤色灯を回したりしているのを、みなさんも一度は見たことあるのではないかと思います。

 

それと、これは仕方のないことなのかもしれませんが、

 

“サイレンの音がうるさい”

“点検の音がうるさい”

 

と言った苦情も寄せられることもあったり…

 

そのご意見もわかりますが、こちらも仕事として必要なことのため、なんとも対処しようがありません…

 

ここで群馬県渋川広域消防さんの一例です。

 

渋川広域消防さんでも同じような苦情が多くあったようで、状況を打開するために、まずは奉仕活動をして地域の方に理解を深めてもらおうと、消防署周辺から付近の道路までゴミ拾いを行うようにしたそうです。

 

すると数ヶ月後には、住民の方から声をかけていただけるようになり、さらに以前あったような苦情が減ったということでした。

 

このような実例もあるので、きっともっと地域に寄り添った消防署になれば、このような苦情も減るのかなぁと思っています。

 

 

 

そして点検後、その日勤務の班で朝の朝礼を行います。

 

一日のスケジュールや前日勤務の班からの申し送り等を共有します。

 

朝礼の後ですが、僕のいた所属ではみんなで準備運動をしていました。

 

チームワークの向上やケガ防止の観点から、毎朝みんなでやってました。

 

そしてその後、自分の隊の車両&資機材の点検を行います。

 

消防隊であれば、ポンプ車の点検や積載品の点検、エンジン機器の始動点検などを行います。

 

救急隊であれば、救急資機材の点検や数量の確認&補充を行います。

 

救助隊であれば、救助資機材の点検等を行います。大型の救助資機材がたくさんあるため、一番点検に時間がかかっていましたね。

 

 

 

朝の点検が終わった後、各自各係ごとに事務仕事を行なったり、査察や消防訓練の立会いなどの業務があれば、その都度出向します。

 

事務仕事も業務もなければ、出動訓練や放水訓練、火災想定訓練など様々な訓練を行います。

 

当然、救急活動訓練や救命士の特定行為補助の練習など、救急に関する訓練も行います。

 

 

 

そんなこんなで昼が近づき、僕のいた所属では食事作りをしていました。

 

いつ何時災害が起きても、自分たちで食事を用意できるように

 

ということらしいです。

 

食事を作らないところも多いようですが、これから消防士を目指す人は、料理を覚えておいても損はしないはずです。

 

 

 

昼ごはんの後は、それぞれ自由時間があります。

 

事務仕事をするも良し、運動するも良し、休むのも良し

 

他の企業と同じように、それぞれ自由に昼休みを過ごします。

 

しかしながら、いつ出動があっても良いようにしているので、なかなか気は休まりませんね。

 

 

 

そして午後。

 

午前中と同様に、事務仕事や対外業務、訓練などを行います。

 

夕方6時近くなると、少し早めの夕食をとっていました。

 

火災は夕食時に多いことから、消防士は早めの夕食をとり、災害に備えるというのが慣例のようです。

 

 

 

夜7時以降は、それぞれの自由時間となります。

 

とはいえ、日中に終わらなかった事務仕事があるので、パソコンとにらめっこすることが多かったです。

 

事務仕事がない時は、みんなでトレーニングしていました。

 

きっとこういうところでチームワークが生まれて、お互いのことを知り合えるのだと思います。

 

“信頼関係”を築くためにも必要なことかもしれませんね。

 

 

 

一息つけば、それぞれ風呂に入ります。

 

と言っても、風呂に入っている時も出動指令があるかもしれないので、ゆっくりは入っていられません。

 

ここで消防署あるあるですが、

 

若手が風呂に入っているとき、

 

先輩が血相を変えて風呂場に来て

 

「おい、出動だぞ!すぐ出てこい!!」

 

と言われ、パンツだけ履いて出動準備に向かうと、携帯のカメラを構えた先輩らに迎えられる…

 

なんてこともありました。笑

 

イジメと思われるかもしれませんが、先輩に可愛がってもらえてる証拠なのかな〜と、僕は思いましたね。

 

もちろんやり過ぎはダメだし、何事にも限度はありますが。

 

今でも代々受け継がれている“洗礼イベント”です。笑

 

 

 

 

そんなこんなで仮眠の時間がやってきます。

 

僕のいた所属では、仮眠の時間は10時からとなっていましたが、

 

仕事やトレーニングをした後になるので、寝るのはだいたい12時くらいになっていました。

 

仮眠時間は平均して4時間から5時間ほどで、その間も当然出動の可能性があります。

 

だから本当に“仮眠”です。

 

ずーっと、うーっすら起きてる感じですね。

 

それと僕は視力が良いので苦労しませんでしたが、

 

コンタクトレンズを付けている人は大変そうでした。

 

先述のとおり、仮眠中も出動する可能性があるので、

 

コンタクトを外して寝ることができない

 

と言っていました。

 

メガネにすれば良いのかもしれませんが、メガネだと呼吸器のマスクを装着することができないため、なかなか厳しい状況です。

 

目が乾くし、充血するし、何より視力がどんどん悪くなると言っていましたね…。

 

なんとか解決方法があれば良いのですが…何か良い方法があれば、ぜひコメントください!

 

 

 

仮眠時間の合間には、夜間の電話番を交代で行います。

 

僕のいた所属では緊急通報装置が付いたため廃止となりましたが、

 

ちょっと前までは、1時間交代で電話番をしていました。

 

すっごい眠いです。でも寝れません。なかなか大変な仕事です…。

 

 

 

そして何事もなければ、朝6時に起床します。

 

朝は庁舎内外の掃除、車両の手入れを行います。

 

それが終わると、みんなで朝ごはんです。

 

僕の経験では、朝ラーメンという業務があり、上司が買ってきてくれたインスタント麺をしこたま食べていました。笑

 

みんな寝不足だから無駄にハイテンションになって、普通に10玉とか食べてましたね〜。

 

今考えるとカラダに悪いことやってましたね…笑

 

 

 

そしてもう片方の班が出勤してきて、前日の申し送りをし、大交代を行い、1日の勤務を終えることになります。

 

 

 

 

【勤務を終えて…】

 

こうして1日24時間勤務を終えます。

 

勤務を終えた日のことを、“明け番”や“非番”なんて言います。

 

明け番は朝帰ってその日はのんびりできるので、ほぼ休みみたいなものです。

 

これが、

 

消防士は休みが多い!

 

と言われる理由の一つですね。

 

本当は休みではなく勤務明けの日なので、休みが多い訳ではないんです!

(と言いつつ、ほとんど休みです。)

 

 

そして明け番はすぐに帰るわけではなく、管内の道や水利の場所を覚えるため、車で街中をグルグル回ることもありました。

 

僕のいた所属では“地水利”なんて呼んでました。

 

明けでみんなで地水利行こうよ!

 

といった感じで、明けの日にみんなで勉強していましたね。

 

ちなみに、その時に先輩を連れて行くと、もれなくジュースを奢ってくれました。笑

 

そして地水利が終わると、ここでようやく解散!となります。

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回は“消防士の一日”について書いてみました。

 

改めて一日の流れを書くと、けっこう長いものですね。

 

もちろん、各所属によって一日の流れは違います。

 

ただ要点は抑えられたかな〜と思います。

 

特に目新しいことは書いていませんが、こんなことやってるんだ〜と思っていただけたら嬉しいです(^^)

 

今回も最後まで見ていただいて、ありがとうございました!

 

それではまた(^^)

 

 

 

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ハラスメントとは

お疲れ様です。leoです。

 

つい先日、ニューヨークの同時多発テロから16年が経過したとニュースで報道していました。

 

時が経つのは早いですね。

 

いつまでもあの事件を忘れずに、これからも消防士として頑張っていこうと思います!

 

さて、今回は様々な【ハラスメント】について書いていきます。

 

パワハラやセクハラだけでなく、様々なハラスメントが多く取り上げられるようになってきたこの頃です。

 

ではハラスメントとは一体なんなのか

 

なぜハラスメントが起きてしまうのか

 

主にパワハラのことになってしまいますが、ネットなどで調べたことに僕の考えを交えながら書いていきたいと思います。

 

良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【ハラスメントって何?】

 

改めて聞かれると、なかなかうまく答えられないものですね。汗

 

ということで、早速Google先生に聞いてみました。

 

ハラスメントとは、様々な場面での嫌がらせやイジメなどを言います。

相手に不快な思いをさせたり、プライドを著しく傷つけたり、不利益を与えることなどを指します。

 

なるほど、わかりやすいですね。

 

つまり、相手が嫌だな、不快だなと思うことをやることが“ハラスメント”と言われるわけです。

 

さらに調べてみると、もうなんでもかんでもハラスメントみたいな状況で、

 

僕が見たサイトは30以上のハラスメントが掲載されていました。

 

さすがにこれは「ハラスメントハラスメントだろっ!」って思いましたね…。

(聞き流してください。)

 

いずれにしても、どのハラスメントでも共通しているのが

 

受け手によって捉え方が違う

 

といったところでしょうか。

 

他のサイトでも多く記載されているとおり、ハラスメントと訴えられた側は

 

“そんなつもりはなかった”

 

ということが多々あるようです。

 

なんでもかんでもハラスメントとしているのもどうかと思いますが、

 

受け手によって捉え方が違うため、ハラスメントの線引きは非常に難しいものだと、僕は思います。

 

例えば

 

「こんなことがパワハラかよ!笑」

 

と、冗談のつもりで何気なく言った一言が、受け手によっては

 

「言い方が威圧的で、パワハラを容認するような口ぶりだった。これは立場を利用した立派なパワハラだ。」

 

なんてことになり兼ねません。

 

これ、本当怖いですよね。

 

でも全くありえないことではありません。

 

僕たちのたった“一言”が、ハラスメントに繋がることもあるのです。

 

ではどうしてハラスメントが起きてしまうのでしょうか。

 

 少し調べてみました。

 

 

 

 

【なぜハラスメントが起きるのか】

 

これだけ世の中でハラスメントについて騒がれているにも関わらず、連日様々なハラスメントについて取り上げられています。

 

ハラスメントの相談件数は、減るどころか増える一方のようです。

 

ではなぜハラスメントが起きてしまうのでしょうか。

 

とあるサイトによると、無知、無自覚が要因の一つとして挙げられ、それに付随した想像力の欠如が原因であると書かれていました。

 

ハラスメントになりうる行為を知らず、相手の立場を考えられない、ということですね。

(これ相当ヤバい人ですね…。こんな人いたら仕事なんて行きたくないですよ…。)

 

また他のサイトでは、

 

年功序列の仕組みが上司としての自覚を育てず、ハラスメントが横行する

 

なんてことも書いてありました。

 

ズバリ公務員のこと言っているみたいで、思い当たる節たくさん。笑

 

前のブログにも書きましたが、公務員はノルマがないからやるもやらぬもその人次第。

 

歳を重ねるだけでエラくなれるシステムが、無知と無自覚を生み出しているのかもしれません。

 

この他にも多々原因はあるようですが、僕はもっと根本的なところに原因があると思っています。

 

僕の考えるハラスメントの原因について、少しだけ書いていきます。

 

 

 

 

【僕の考えるハラスメントの原因】

 

僕の考えるハラスメントの原因、

 

それは “信頼関係の欠如”です。

 

例えば最初の方に書いた一言について考えてみます。

 

「こんなことがパワハラかよ!笑」

 

さてこの一言、どうでしょうか。

 

みなさんも少し思い浮かべてみてください。

 

信頼できる上司が言えば、笑いを交えて少し冗談っぽく言っているように聞こえませんか?

 

では全く信頼できない上司が言ったらどうなるでしょうか。

 

きっとそうは思いませんよね。

 

何笑いながら言ってんだ、と。パワハラ認めないのかよ、と。最悪パワハラで訴えられてしまうかもしれません。

 

 

このように、同じ一言なのにこんなにも捉え方が違うんです。

 

これが

 

“受け手によって捉え方が違う”

 

ということだと思います。

 

例示したように、上司と部下の間で信頼関係を築けているか築けていないかで、受け手の捉え方は全く違うものになってきます。

 

そしてさらに、ハラスメントが横行している原因の一つとして

 

信頼できる上司がいない(あるいは少ない)ことが挙げられるのではないでしょうか。

 

僕のいた所属も、そのうちの一つでした。

 

何人もの後輩が、パワハラが原因で辞めていきました。

 

けれど組織はそれを隠して、誰も守ってくれませんでした。

 

悪いのは辞めた本人、原因は辞めた本人。

 

そんな状況では、誰を信頼すれば良いのでしょうか。

 

誰も助けてくれないなら、第三者に訴えるしかないと思っても全くおかしくないと思います。

 

信頼できないから悪い方に捉えてしまう

信頼できないから相談できない

信頼できないから第三者に訴える

 

なんだか悲しいですね。

 

いずれにしても、“信頼関係”こそがハラスメントの大きな原因ではないかと思います。

 

それでは、みなさんが“上司”と呼ばれる立場になったとき、どのように対処していけば良いのでしょうか。

 

次からは思いっきり僕の考えです。

 

どっかの田舎の消防士の考えとして見ていただければと思います。

 

 

 

 

【上司として】

 

上司として、どのようにハラスメントに対処していけば良いのか。

 

僕の考える答えは簡単です。

 

それは「部下との信頼関係を築くこと」

 

これこそがハラスメントを未然に防ぐ対処の第一歩だと考えています。

 

ただしこれも注意しなければなりません。

 

信頼関係は一方通行ではダメです。

 

あくまでも“両想い”でないといけません。

 

お互いにお互いを認め、尊重し合わなければ、その関係は築けません。

 

一見難しそうなことを書いていますが、信頼関係を築く方法は実に単純だと思っています。

 

僕が考える信頼関係を築く方法は

 

“こちらから歩み寄ること”です。

 

まずは自分のことを部下に知ってもらうことがスタートです。

 

休憩時間などに、家族のことや休みに何をしたなど、自分のプライベートな部分の話をすると一気に距離が近くなると思います。

 

これに限らず、まずはどんなことでも良いと思います。自分のことを部下に話してみてください。

 

さらに自分のことを話すことだけではなく、部下の話を“興味を持って”聞いてあげましょう。

 

この“興味をもって”聞くことが、大事なポイントです。

 

ただ聞くだけでは、簡単に見透かされてしまいますもんね。

 

しっかりと聞いてくれることがわかれば、部下もだんだん話しやすい雰囲気になってきて、より距離が近くなると思います。

 

僕は“聞く”ということが“部下を知る”ということに繋がると思っています。

 

部下の人柄を知るために、まずは自分から、そして部下の話をしっかり聞く

 

これが僕の考える“こちらから歩み寄る方法”です。

 

どうでしょうか(^^)?

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回はハラスメントについて書いてみました。

 

今はなくとも、いつか直面する可能性のあるとても身近な問題です。

 

みなさんが上司になった時、部下との信頼関係を築けていれば、そこまで大きな問題になることはないかもしれません。

 

けれどそうではなかった時、自身の消防人生を壊すくらいの出来事になり兼ねません。

 

もちろん、ハラスメントを受けた側も同様です。

 

僕の考えである、

 

部下との信頼関係を築くこと

 

ハラスメントを未然に防ぐための方法として、頭の片隅にでも置いておいてくれると嬉しいです。

 

少しでもハラスメントが減るように、僕たちから意識を変えていきましょう。

 

今回も最後までありがとうございました(^^)!

 

 

 

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現場の仕事

お疲れ様です、leoです。

 

このブログの記事も、あっという間に10を超えることになりました。

 

最近では閲覧数も少しずつ増えていて、こんな僕のブログを見ていただけて本当にありがたい限りです。

 

これからも“消防士の教科書”となるよう、芯がブレないように頑張っていきます。

 

さて、今回は本部の話に続き【現場の仕事】について書いていきたいと思います。

 

今回も良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

【現場の仕事】

 

前回の記事では“本部の仕事”について書きました。

 

本部の仕事 - 消防士の教科書

 

本部の仕事は事務仕事で大変なんです!!なんてことをツラツラと書いた訳ですが、

 

今回は現場の仕事について書いていきたいと思います。

 

消防士の現場の仕事といえば、もうみなさんご存知のとおりですね。

 

火事や交通事故、救急等の災害現場へ出動し活動すること。

 

これこそが現場の主な仕事です。

 

きっと調べればたくさん出てくることですね。

 

火事などの災害が起きた時、僕たち消防士はすぐにその現場へ向かい、災害を防ぐため、あるいはそれ以上の拡大を防ぐための活動をします。

 

まさに“現場仕事”ですね!

 

それでは、出動がない時は何をしているのでしょうか。

 

あまり触れられないことなので、知らない人も多いと思います。

 

決して暇している訳ではありませんよ。笑

 

では具体的にどのような仕事をしているのか、少しだけ掘り下げて書いていきます。

 

 

 

 

【現場への出動】

 

はじめにも書きましたが、僕たち消防士の1番の仕事であり任務であるのは、災害現場への出動です。

 

災害現場と言っても多種多様です。

 

火災、病気や怪我などの救急、交通事故などの救助、異常気象や台風などの自然災害、さらには山岳救助や水難救助などがあります。

 

一度出動指令がかかれば、どんな時でもすぐに出動します。

 

食事中であっても

風呂に入っている時でも

夜中寝ている時も

トイレで一人踏ん張っているときでも…

 

どんな時でも、です。

 

特に救急隊は大変です。

 

近年では火災出動や救助出動の件数は減ってきているのですが、救急出動に歯止めが効かないくらい増加傾向にあるため、救急隊の人たちは本当に大変です。

 

その理由として、ここ数年話題になることが多いですが、緊急性のない救急車の利用が増えてしまったことが挙げられるでしょう。

 

現に、軽症者の搬送がほとんどですからね…。

 

これについては、また後日書いて行きたいと思います。

 

つまり、僕たち消防士の現場出動は

 

救急出動がメインということになります。

 

ファイヤーファイターのはずなのに、救急メインとは…なんだか複雑ですね。

 

でも、それだけ火災で悲しむ人が少なくなってきているということです。

 

僕たち消防士の仕事が少ないということは、僕たちが守る街が平和だということですからね。

 

それでは出動していない時は、どんな仕事をしているのでしょうか?

 

 

 

 

【出動時以外の仕事】

 

出動がない時、消防士はどんな仕事をしているのでしょうか。

 

先述しましたが、決して暇しているわけではありません。笑

 

けっこう忙しくしているんです。

 

では具体的にどんなことをしているのか、簡単にですが書いていきます。

 

 

①事務仕事

 

事務仕事は主に

 

出動報告書の作成

各種届出の処理

調査ものの処理&資料の作成

役所関係の事務処理

 

などが挙げられます。

 

特に出動報告書の作成が大変です。

 

出動報告書は裁判での証拠資料にもなりうる、とても重要な書類です。

 

また多くの個人情報が記載されているため、作成段階から取り扱いには十分注意しなければなりません。

 

また、1分1秒を争う現場の状況を、できる限り詳細かつ正確に記録しなくてはならないため、頭から煙が出ることもしばしば…

 

さらに言うならば、文章力がないと非常に厳しい戦いになりますね…。

(報告書が付箋や赤ペン先生の嵐になります。)

 

この他にも、いろいろな資料作りや各種届出の処理、出動手当の入力などを行うため、

 

現場と言えどもパソコン作業は必須となります。

 

本部と同様、パソコンの使い方はマスターしておいて間違いありません!

 

 

②事務以外の仕事

 

出動がない時は、ただ座ってデスクワークをしているわけではありません。

 

消防には“予防”という重要な任務があるので、

 

管内の建物の立入検査(査察といいます)などを行います。

 

詳しくはまた別の機会に書きますが、建物の規模に合わせた消防用の設備が付いているか、避難経路は確保できているか、などを検査します。

 

査察以外にも、消防訓練の立会い&指導、管内の消火栓や防火水槽の定期点検、火災予防週間の頃は管内の巡回などを行っています。

 

 

③訓練

 

上記の仕事が終わり、ようやくできた時間を使って訓練を行います。

 

意外にも訓練ばかりしてる訳ではなく、逆に訓練する時間を見つけて、ようやくできるくらいなんです。

 

本当はもっともっと訓練をするべきなのですが…

 

さて、訓練の内容ですが、主に出動訓練や資機材の取り扱い訓練を行います。

(いずれ訓練の内容についても細かく書いていきます!)

 

消防署の敷地内でできる範囲の訓練になってしまいますが、基本的なことから実践的なことまで、繰り返し何度も訓練をします。

 

暑い日も寒い日も、いつ出動があっても対応できるように、日々頑張っています。

 

 

④その他

 

あえてその他ということで書かせてもらうならば、消防署では自炊しているところが多いです。

 

そう、ご飯作り。

 

いつ何時災害出動があっても良いように、自分達で食事を用意できるようにする

 

というのが、自炊している理由のようです。

 

これはもう仕事の1つとしていいぐらい面倒です…。


僕の入った頃は、こんな飯食えねぇ!とか散々言われました。

 

お陰様で料理は嫁さんよりも上手です。笑

 

少なくなったとは言え、まだまだ自炊しているところも多いと思うので、

 

これから消防士を目指す人は、料理にもチャレンジしておくと良いかもしれません。

(冗談っぽいですが、けっこう本気だったり)

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回はかなり長くなってしまいましたが、現場の仕事について、どうでしたでしょうか?

 

なかなか全てを書ききれた訳ではないので、足りない部分もあるかと思いますが…

 

最後にまとめとして…

 

・災害現場への出動こそ、1番の任務であり1番の仕事である。

 

・出動がない時は、主に事務仕事をこなす。けっこう大変。

 

・対外業務も多い。査察や消防訓練の立会いなどを行っている。

 

・上記の業務が終わって、ようやく訓練ができる。だから毎日訓練できるわけではない。

 

・ご飯作りも仕事の1つ。めっちゃ面倒。

 

今回のまとめはこんな感じでしょうか。

 

消防士は災害活動ばかりではないということが、少しでも伝われば良いと思います。

 

長くなりましたが、今回も最後までありがとうございました(^^)

 

ではまた。

 

 

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本部の仕事

お疲れ様です、leoです。

 

ここ数日で、一気に陽が短くなりましたね。

 

夏の終わりが近づいてるんですね。

 

まだまだ暑いですけどね〜汗

 

さて、今回は【本部の仕事】について書いてみようと思います。

 

現場のことは多く取り上げられますが、

 

影の立役者である本部のことは、あまりピックアップされませんからね。

 

僕の知る限りのことを、つらつらと書いていきたいと思います。

 

良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【本部の話】

 

消防士といえば、

 

災害現場に出動したり、毎日訓練をしたりといったような、

 

どちらかというと肉体労働のイメージが強いと思います。

 

しかし消防士の仕事はそれだけではありません。

 

給料の管理、活動服や制服の貸与、車両の購入や維持管理、はたまた火災原因の調査など、

 

様々な分野の“事務”に関する仕事もたくさんあります。

 

それが本部の仕事です。

 

一言で本部と言っても、その内容は課によって全く違います。

 

僕のいる所属では、総務、予防、警防の3課に分かれています。

 

では、具体的にどんな内容の仕事をしているのでしょうか。 

 

順を追って書いていきたいと思います。

 

ただし、本部によって仕事の内容に違いがあると思いますので、そこだけはご了承ください。

 

 

 

 

【総務課】

 

僕も何年か前にいました。あの頃は忙しくて、本当に消防士なのかわかんなくなるくらいでしたね…。

 

それはさておき、まずは“本部の顔”である総務課の仕事についてです。

 

総務課といえば、どの会社でもそうかもしれませんが、主に庶務の仕事を行います。

 

簡単に言えば、職員の給料や人事に関すること、個人貸与品の支給などを仕事とする部署です。

 

それに加えて、消防団の事務や各種対外業務などもあり、その仕事は本当に多岐に渡ります。

 

そして悲しいことに、総務課は人事も扱うため、他の職員から嫌われることもしばしば…

これは田舎消防だからですかね。汗

 

職員の給料や人事については、言葉どおりなので説明はいらないと思います。

 

消防団の事務というのは、消防団の出動手当の管理、出初式操法大会等の行事への参加依頼&調整、その他消防団に関する事務(これが本当に多い!)などが挙げられます。

 

それと…あまり大きな声では言えませんが、飲み会の量が半端ないです。

 

ほぼ月一ぐらいの勢いで飲み会がありましたね…今考えると恐ろしいです(-_-;)

 

 

続けて対外業務ですが、これは主に他の消防本部や関係機関との訓練や会議の調整などをおこなっています。

 

消防は災害が起きた時、横の繋がりが非常に重要になります。

 

そういった時に備え、他市町の消防や病院、医師会などと連携を取るため、合同で訓練や講演会などを行っています。

 

そして総務課がその窓口となることが多いのです。

 

だから“本部の顔”とも言える部署なんですね。

 

 

 

 

【予防課】

 

予防課は読んで字のごとく、

 

災害を予防する為の業務を行っています。

 

僕のいた所属では、危険物班と設備指導班がありました。

 

危険物班は主に危険物施設(工場やガソリンスタンドなど)の検査、指導等を行います。

 

消防の業務といえど、危険物の法律は相当難しいようです。

 

消防士を目指す人は、危険物の資格を取っておくと良いかもしれません。

 

後々大いに生かされると思います。

 

設備指導班は防火対象物(これもまたいずれ説明します)の検査、指導等を行います。

 

建物にはそれぞれの基準に合わせて、消防用設備が必要になります。

 

その基準に適合しているか、必要な設備は付いているかなどを、建物が完成する前に立入検査を行い、そこで指導やアドバイスを行います。

 

現場の方はおわかりかと思いますが、つまり署で行う“査察”の前の話ということです。

 

設備はお金に関わる案件の為、毎日打ち合わせや下調べをしていました。

 

本当に大変な仕事ですが、仕事覚えたらめちゃくちゃ楽しいらしいです。(同期談)

 

また、現場に戻って査察の際にも大いに役立つと言っていたので、一度は経験しても良いかもしれませんね。

 

そして最後に予防課全体の仕事として、火災原因調査があります。

 

僕のいた所属では、死者が出てしまった建物火災のみ、予防課が原因調査を行っていました。

 

また、署からあがってくる原因調査報告書の最終チェックもしていましたね。

 

これがまた大変そうで…予防課全部大変ですね(ー ー;)

 

簡単ではありますが、予防課の仕事はこのような内容です。

 

予防課で共通して言えることは

 

相手方(業者さん)がいること

お金のかかる案件であること

法律の知識がめちゃくちゃ必要なこと

 

ですかね。

 

僕は経験しませんでしたが、予防課の人達はみんなプロフェッショナルでした。

 

いつ勉強したんだろう?と思うくらい、スラスラと話をしていました。

 

また、相手方がいることやお金のかかる案件が多くある為、いろいろなトラブルが多かったイメージもありますね…。

 

いずれにしても、本部の中では一番難しい仕事で、一番やりがいのある仕事内容ではないかと僕は思います。

 

 

 

 

【警防課】

 

最後に警防課です。

 

警防課は主に、救急・救助に関する業務、訓練の立案から実施、車両の更新整備、消防用水利の設置及び維持管理を行っていました。

 

救急の仕事では、地域のメディカルコントロール協議会(〇〇MCと言われることが多いです。)の窓口となり、病院の先生方との交流が多くあるようです。

 

訓練関係では、本部内での訓練や他機関との合同訓練の立案等も行います。

 

訓練のシナリオや役割分担など、取りまとめが多く大変な仕事です。

 

そして警防課で最も重要な仕事が、車両と水利に関することです。

 

どちらも更新するには莫大な費用がかかります。

 

そのため役所の財政部とやり取りが非常に多く、その説明だけで骨折れまくりでした。

 

さらには補助金の対象事業のため、国や各都道府県の補助金制度について勉強しなくてはなりません。

 

もちろんお金のことだけでなく、最新の車両装備や防火水槽&消火栓の構造など、勉強しなくてはならないことがたくさんあります。

 

僕は補助金を担当したことがありますが、本当に難しいです。

 

ただ1つ思ったのは、消防車が好きな人はたまらない部署だな、と。

 

現に僕の同期で消防車好きな人がいたのですが、忙しいと言いつつ、ものすごい楽しそうに車両の仕様書を作ってました。

 

消防車好きの方は、ぜひ警防課に異動願いを出してみてはどうでしょうか?笑

 

 

 

 

【まとめ】

 

ここまでザッと本部の仕事について書いてみました。

 

消防士の仕事ではあまり紹介されることがないですが、本当に重要な仕事がたくさんあるところです。

 

現場の第一線で活動し続けることは、消防士として何より誇らしいことですが

 

このように、事務職で現場を支えている仕事もあることを知ってもらえたらと思います。

 

最後にまとめとして…

 

・本部の仕事は事務仕事

・課によって仕事は違うが、それぞれがなくてはならない重要な仕事ばかり

・だからなのか、仕事量はめちゃめちゃ多い

・パソコンを使いこなせるようになっておくと良いでしょう

 

最後は僕からのアドバイスです。笑

 

消防士と言えども、体力ばかりの仕事だけではありません。

 

本部の仕事を少しでも理解してもらえたら、今回のブログは成功です。

 

かなり長くなってしまいましたが、今回も最後までお付き合いありがとうございました(^^)

 

それでは、また次回に。

 

 

 

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