新任小隊長の独り言

現役消防士、新任小隊長の日々を独り言的につづります。

消防士の一日

お疲れ様です、leoです。

 

朝晩は冷え込むようになりましたね。

 

季節の変わり目だからか、少し風邪気味です。

 

みなさんも気をつけてくださいね。

 

さて、今回は【消防士の一日】について書いていこうと思います。

 

本部ではなく現場の一日について、のんびり書いていきます。

 

知ってることも多いかと思いますが、良ければ今回も最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【消防士の一日】

 

消防士の一日は、消防署に行くことから始まります。

 

という、当たり前のことを書きました。笑

 

どんな仕事でも、そりゃそうだろと言うところですが

 

東京消防庁は少しだけ違います。

 

僕も東京消防庁に勤務する同級生から聞いたので詳細まではわかりませんが、

 

東京消防庁は原則“公共交通機関での通勤”しか認められていないようです。

 

話によると、職員数が多いため、通勤途上の事故防止の観点からだそうです。

 

なるほど、賢いですよね。

 

しかし僕のいた所属のように、田舎であれば何でもOKです。

 

車、バイク、自転車、公共交通機関など、一般企業と変わりありません。

 

 

 

消防署に着くと、それぞれの部隊にあわせて活動服に着替えます。

 

消防隊であれば紺色の活動服
救急隊であればグレーの活動服
救助隊であれはオレンジの活動服

 

部隊は前日までに確定しているので、朝確認するか、前日に確認しておきます。

 

僕のいた所属のように、小さい消防署では部隊のメンバーを固定することはできないため、その日に勤務する隊員で当日の部隊を割り当てます。

 

だから今日は消防隊だけど、次の勤務は救急隊なんてことはザラにありました。

 

 

 

そして着替え終わったら、事務室で当直を務めた人達から申し送りを受けます。

 

申し送りとは、前日に何があったかの引き継ぎです。

 

各係ごとに申し送りをした後、朝の交代点検を行います。

 

所属によっては「大交代」なんて言われていますね。

 

この点検は、前日に勤務していた班から車両を引き継ぐための点検です。

 

各車両のライトや赤色灯がしっかり点灯するか

サイレンは正常に鳴るか

ポンプはしっかり作動するか

 

など、その日に勤務する職員が一から点検します。

 

車庫前に整列している姿や、出動でもないのにサイレンを鳴らしたり赤色灯を回したりしているのを、みなさんも一度は見たことあるのではないかと思います。

 

それと、これは仕方のないことなのかもしれませんが、

 

“サイレンの音がうるさい”

“点検の音がうるさい”

 

と言った苦情も寄せられることもあったり…

 

そのご意見もわかりますが、こちらも仕事として必要なことのため、なんとも対処しようがありません…

 

ここで群馬県渋川広域消防さんの一例です。

 

渋川広域消防さんでも同じような苦情が多くあったようで、状況を打開するために、まずは奉仕活動をして地域の方に理解を深めてもらおうと、消防署周辺から付近の道路までゴミ拾いを行うようにしたそうです。

 

すると数ヶ月後には、住民の方から声をかけていただけるようになり、さらに以前あったような苦情が減ったということでした。

 

このような実例もあるので、きっともっと地域に寄り添った消防署になれば、このような苦情も減るのかなぁと思っています。

 

 

 

そして点検後、その日勤務の班で朝の朝礼を行います。

 

一日のスケジュールや前日勤務の班からの申し送り等を共有します。

 

朝礼の後ですが、僕のいた所属ではみんなで準備運動をしていました。

 

チームワークの向上やケガ防止の観点から、毎朝みんなでやってました。

 

そしてその後、自分の隊の車両&資機材の点検を行います。

 

消防隊であれば、ポンプ車の点検や積載品の点検、エンジン機器の始動点検などを行います。

 

救急隊であれば、救急資機材の点検や数量の確認&補充を行います。

 

救助隊であれば、救助資機材の点検等を行います。大型の救助資機材がたくさんあるため、一番点検に時間がかかっていましたね。

 

 

 

朝の点検が終わった後、各自各係ごとに事務仕事を行なったり、査察や消防訓練の立会いなどの業務があれば、その都度出向します。

 

事務仕事も業務もなければ、出動訓練や放水訓練、火災想定訓練など様々な訓練を行います。

 

当然、救急活動訓練や救命士の特定行為補助の練習など、救急に関する訓練も行います。

 

 

 

そんなこんなで昼が近づき、僕のいた所属では食事作りをしていました。

 

いつ何時災害が起きても、自分たちで食事を用意できるように

 

ということらしいです。

 

食事を作らないところも多いようですが、これから消防士を目指す人は、料理を覚えておいても損はしないはずです。

 

 

 

昼ごはんの後は、それぞれ自由時間があります。

 

事務仕事をするも良し、運動するも良し、休むのも良し

 

他の企業と同じように、それぞれ自由に昼休みを過ごします。

 

しかしながら、いつ出動があっても良いようにしているので、なかなか気は休まりませんね。

 

 

 

そして午後。

 

午前中と同様に、事務仕事や対外業務、訓練などを行います。

 

夕方6時近くなると、少し早めの夕食をとっていました。

 

火災は夕食時に多いことから、消防士は早めの夕食をとり、災害に備えるというのが慣例のようです。

 

 

 

夜7時以降は、それぞれの自由時間となります。

 

とはいえ、日中に終わらなかった事務仕事があるので、パソコンとにらめっこすることが多かったです。

 

事務仕事がない時は、みんなでトレーニングしていました。

 

きっとこういうところでチームワークが生まれて、お互いのことを知り合えるのだと思います。

 

“信頼関係”を築くためにも必要なことかもしれませんね。

 

 

 

一息つけば、それぞれ風呂に入ります。

 

と言っても、風呂に入っている時も出動指令があるかもしれないので、ゆっくりは入っていられません。

 

ここで消防署あるあるですが、

 

若手が風呂に入っているとき、

 

先輩が血相を変えて風呂場に来て

 

「おい、出動だぞ!すぐ出てこい!!」

 

と言われ、パンツだけ履いて出動準備に向かうと、携帯のカメラを構えた先輩らに迎えられる…

 

なんてこともありました。笑

 

イジメと思われるかもしれませんが、先輩に可愛がってもらえてる証拠なのかな〜と、僕は思いましたね。

 

もちろんやり過ぎはダメだし、何事にも限度はありますが。

 

今でも代々受け継がれている“洗礼イベント”です。笑

 

 

 

 

そんなこんなで仮眠の時間がやってきます。

 

僕のいた所属では、仮眠の時間は10時からとなっていましたが、

 

仕事やトレーニングをした後になるので、寝るのはだいたい12時くらいになっていました。

 

仮眠時間は平均して4時間から5時間ほどで、その間も当然出動の可能性があります。

 

だから本当に“仮眠”です。

 

ずーっと、うーっすら起きてる感じですね。

 

それと僕は視力が良いので苦労しませんでしたが、

 

コンタクトレンズを付けている人は大変そうでした。

 

先述のとおり、仮眠中も出動する可能性があるので、

 

コンタクトを外して寝ることができない

 

と言っていました。

 

メガネにすれば良いのかもしれませんが、メガネだと呼吸器のマスクを装着することができないため、なかなか厳しい状況です。

 

目が乾くし、充血するし、何より視力がどんどん悪くなると言っていましたね…。

 

なんとか解決方法があれば良いのですが…何か良い方法があれば、ぜひコメントください!

 

 

 

仮眠時間の合間には、夜間の電話番を交代で行います。

 

僕のいた所属では緊急通報装置が付いたため廃止となりましたが、

 

ちょっと前までは、1時間交代で電話番をしていました。

 

すっごい眠いです。でも寝れません。なかなか大変な仕事です…。

 

 

 

そして何事もなければ、朝6時に起床します。

 

朝は庁舎内外の掃除、車両の手入れを行います。

 

それが終わると、みんなで朝ごはんです。

 

僕の経験では、朝ラーメンという業務があり、上司が買ってきてくれたインスタント麺をしこたま食べていました。笑

 

みんな寝不足だから無駄にハイテンションになって、普通に10玉とか食べてましたね〜。

 

今考えるとカラダに悪いことやってましたね…笑

 

 

 

そしてもう片方の班が出勤してきて、前日の申し送りをし、大交代を行い、1日の勤務を終えることになります。

 

 

 

 

【勤務を終えて…】

 

こうして1日24時間勤務を終えます。

 

勤務を終えた日のことを、“明け番”や“非番”なんて言います。

 

明け番は朝帰ってその日はのんびりできるので、ほぼ休みみたいなものです。

 

これが、

 

消防士は休みが多い!

 

と言われる理由の一つですね。

 

本当は休みではなく勤務明けの日なので、休みが多い訳ではないんです!

(と言いつつ、ほとんど休みです。)

 

 

そして明け番はすぐに帰るわけではなく、管内の道や水利の場所を覚えるため、車で街中をグルグル回ることもありました。

 

僕のいた所属では“地水利”なんて呼んでました。

 

明けでみんなで地水利行こうよ!

 

といった感じで、明けの日にみんなで勉強していましたね。

 

ちなみに、その時に先輩を連れて行くと、もれなくジュースを奢ってくれました。笑

 

そして地水利が終わると、ここでようやく解散!となります。

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回は“消防士の一日”について書いてみました。

 

改めて一日の流れを書くと、けっこう長いものですね。

 

もちろん、各所属によって一日の流れは違います。

 

ただ要点は抑えられたかな〜と思います。

 

特に目新しいことは書いていませんが、こんなことやってるんだ〜と思っていただけたら嬉しいです(^^)

 

今回も最後まで見ていただいて、ありがとうございました!

 

それではまた(^^)

 

 

 

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ハラスメントとは

お疲れ様です。leoです。

 

つい先日、ニューヨークの同時多発テロから16年が経過したとニュースで報道していました。

 

時が経つのは早いですね。

 

いつまでもあの事件を忘れずに、これからも消防士として頑張っていこうと思います!

 

さて、今回は様々な【ハラスメント】について書いていきます。

 

パワハラやセクハラだけでなく、様々なハラスメントが多く取り上げられるようになってきたこの頃です。

 

ではハラスメントとは一体なんなのか

 

なぜハラスメントが起きてしまうのか

 

主にパワハラのことになってしまいますが、ネットなどで調べたことに僕の考えを交えながら書いていきたいと思います。

 

良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【ハラスメントって何?】

 

改めて聞かれると、なかなかうまく答えられないものですね。汗

 

ということで、早速Google先生に聞いてみました。

 

ハラスメントとは、様々な場面での嫌がらせやイジメなどを言います。

相手に不快な思いをさせたり、プライドを著しく傷つけたり、不利益を与えることなどを指します。

 

なるほど、わかりやすいですね。

 

つまり、相手が嫌だな、不快だなと思うことをやることが“ハラスメント”と言われるわけです。

 

さらに調べてみると、もうなんでもかんでもハラスメントみたいな状況で、

 

僕が見たサイトは30以上のハラスメントが掲載されていました。

 

さすがにこれは「ハラスメントハラスメントだろっ!」って思いましたね…。

(聞き流してください。)

 

いずれにしても、どのハラスメントでも共通しているのが

 

受け手によって捉え方が違う

 

といったところでしょうか。

 

他のサイトでも多く記載されているとおり、ハラスメントと訴えられた側は

 

“そんなつもりはなかった”

 

ということが多々あるようです。

 

なんでもかんでもハラスメントとしているのもどうかと思いますが、

 

受け手によって捉え方が違うため、ハラスメントの線引きは非常に難しいものだと、僕は思います。

 

例えば

 

「こんなことがパワハラかよ!笑」

 

と、冗談のつもりで何気なく言った一言が、受け手によっては

 

「言い方が威圧的で、パワハラを容認するような口ぶりだった。これは立場を利用した立派なパワハラだ。」

 

なんてことになり兼ねません。

 

これ、本当怖いですよね。

 

でも全くありえないことではありません。

 

僕たちのたった“一言”が、ハラスメントに繋がることもあるのです。

 

ではどうしてハラスメントが起きてしまうのでしょうか。

 

 少し調べてみました。

 

 

 

 

【なぜハラスメントが起きるのか】

 

これだけ世の中でハラスメントについて騒がれているにも関わらず、連日様々なハラスメントについて取り上げられています。

 

ハラスメントの相談件数は、減るどころか増える一方のようです。

 

ではなぜハラスメントが起きてしまうのでしょうか。

 

とあるサイトによると、無知、無自覚が要因の一つとして挙げられ、それに付随した想像力の欠如が原因であると書かれていました。

 

ハラスメントになりうる行為を知らず、相手の立場を考えられない、ということですね。

(これ相当ヤバい人ですね…。こんな人いたら仕事なんて行きたくないですよ…。)

 

また他のサイトでは、

 

年功序列の仕組みが上司としての自覚を育てず、ハラスメントが横行する

 

なんてことも書いてありました。

 

ズバリ公務員のこと言っているみたいで、思い当たる節たくさん。笑

 

前のブログにも書きましたが、公務員はノルマがないからやるもやらぬもその人次第。

 

歳を重ねるだけでエラくなれるシステムが、無知と無自覚を生み出しているのかもしれません。

 

この他にも多々原因はあるようですが、僕はもっと根本的なところに原因があると思っています。

 

僕の考えるハラスメントの原因について、少しだけ書いていきます。

 

 

 

 

【僕の考えるハラスメントの原因】

 

僕の考えるハラスメントの原因、

 

それは “信頼関係の欠如”です。

 

例えば最初の方に書いた一言について考えてみます。

 

「こんなことがパワハラかよ!笑」

 

さてこの一言、どうでしょうか。

 

みなさんも少し思い浮かべてみてください。

 

信頼できる上司が言えば、笑いを交えて少し冗談っぽく言っているように聞こえませんか?

 

では全く信頼できない上司が言ったらどうなるでしょうか。

 

きっとそうは思いませんよね。

 

何笑いながら言ってんだ、と。パワハラ認めないのかよ、と。最悪パワハラで訴えられてしまうかもしれません。

 

 

このように、同じ一言なのにこんなにも捉え方が違うんです。

 

これが

 

“受け手によって捉え方が違う”

 

ということだと思います。

 

例示したように、上司と部下の間で信頼関係を築けているか築けていないかで、受け手の捉え方は全く違うものになってきます。

 

そしてさらに、ハラスメントが横行している原因の一つとして

 

信頼できる上司がいない(あるいは少ない)ことが挙げられるのではないでしょうか。

 

僕のいた所属も、そのうちの一つでした。

 

何人もの後輩が、パワハラが原因で辞めていきました。

 

けれど組織はそれを隠して、誰も守ってくれませんでした。

 

悪いのは辞めた本人、原因は辞めた本人。

 

そんな状況では、誰を信頼すれば良いのでしょうか。

 

誰も助けてくれないなら、第三者に訴えるしかないと思っても全くおかしくないと思います。

 

信頼できないから悪い方に捉えてしまう

信頼できないから相談できない

信頼できないから第三者に訴える

 

なんだか悲しいですね。

 

いずれにしても、“信頼関係”こそがハラスメントの大きな原因ではないかと思います。

 

それでは、みなさんが“上司”と呼ばれる立場になったとき、どのように対処していけば良いのでしょうか。

 

次からは思いっきり僕の考えです。

 

どっかの田舎の消防士の考えとして見ていただければと思います。

 

 

 

 

【上司として】

 

上司として、どのようにハラスメントに対処していけば良いのか。

 

僕の考える答えは簡単です。

 

それは「部下との信頼関係を築くこと」

 

これこそがハラスメントを未然に防ぐ対処の第一歩だと考えています。

 

ただしこれも注意しなければなりません。

 

信頼関係は一方通行ではダメです。

 

あくまでも“両想い”でないといけません。

 

お互いにお互いを認め、尊重し合わなければ、その関係は築けません。

 

一見難しそうなことを書いていますが、信頼関係を築く方法は実に単純だと思っています。

 

僕が考える信頼関係を築く方法は

 

“こちらから歩み寄ること”です。

 

まずは自分のことを部下に知ってもらうことがスタートです。

 

休憩時間などに、家族のことや休みに何をしたなど、自分のプライベートな部分の話をすると一気に距離が近くなると思います。

 

これに限らず、まずはどんなことでも良いと思います。自分のことを部下に話してみてください。

 

さらに自分のことを話すことだけではなく、部下の話を“興味を持って”聞いてあげましょう。

 

この“興味をもって”聞くことが、大事なポイントです。

 

ただ聞くだけでは、簡単に見透かされてしまいますもんね。

 

しっかりと聞いてくれることがわかれば、部下もだんだん話しやすい雰囲気になってきて、より距離が近くなると思います。

 

僕は“聞く”ということが“部下を知る”ということに繋がると思っています。

 

部下の人柄を知るために、まずは自分から、そして部下の話をしっかり聞く

 

これが僕の考える“こちらから歩み寄る方法”です。

 

どうでしょうか(^^)?

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回はハラスメントについて書いてみました。

 

今はなくとも、いつか直面する可能性のあるとても身近な問題です。

 

みなさんが上司になった時、部下との信頼関係を築けていれば、そこまで大きな問題になることはないかもしれません。

 

けれどそうではなかった時、自身の消防人生を壊すくらいの出来事になり兼ねません。

 

もちろん、ハラスメントを受けた側も同様です。

 

僕の考えである、

 

部下との信頼関係を築くこと

 

ハラスメントを未然に防ぐための方法として、頭の片隅にでも置いておいてくれると嬉しいです。

 

少しでもハラスメントが減るように、僕たちから意識を変えていきましょう。

 

今回も最後までありがとうございました(^^)!

 

 

 

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現場の仕事

お疲れ様です、leoです。

 

このブログの記事も、あっという間に10を超えることになりました。

 

最近では閲覧数も少しずつ増えていて、こんな僕のブログを見ていただけて本当にありがたい限りです。

 

これからも“消防士の教科書”となるよう、芯がブレないように頑張っていきます。

 

さて、今回は本部の話に続き【現場の仕事】について書いていきたいと思います。

 

今回も良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

【現場の仕事】

 

前回の記事では“本部の仕事”について書きました。

 

本部の仕事 - 消防士の教科書

 

本部の仕事は事務仕事で大変なんです!!なんてことをツラツラと書いた訳ですが、

 

今回は現場の仕事について書いていきたいと思います。

 

消防士の現場の仕事といえば、もうみなさんご存知のとおりですね。

 

火事や交通事故、救急等の災害現場へ出動し活動すること。

 

これこそが現場の主な仕事です。

 

きっと調べればたくさん出てくることですね。

 

火事などの災害が起きた時、僕たち消防士はすぐにその現場へ向かい、災害を防ぐため、あるいはそれ以上の拡大を防ぐための活動をします。

 

まさに“現場仕事”ですね!

 

それでは、出動がない時は何をしているのでしょうか。

 

あまり触れられないことなので、知らない人も多いと思います。

 

決して暇している訳ではありませんよ。笑

 

では具体的にどのような仕事をしているのか、少しだけ掘り下げて書いていきます。

 

 

 

 

【現場への出動】

 

はじめにも書きましたが、僕たち消防士の1番の仕事であり任務であるのは、災害現場への出動です。

 

災害現場と言っても多種多様です。

 

火災、病気や怪我などの救急、交通事故などの救助、異常気象や台風などの自然災害、さらには山岳救助や水難救助などがあります。

 

一度出動指令がかかれば、どんな時でもすぐに出動します。

 

食事中であっても

風呂に入っている時でも

夜中寝ている時も

トイレで一人踏ん張っているときでも…

 

どんな時でも、です。

 

特に救急隊は大変です。

 

近年では火災出動や救助出動の件数は減ってきているのですが、救急出動に歯止めが効かないくらい増加傾向にあるため、救急隊の人たちは本当に大変です。

 

その理由として、ここ数年話題になることが多いですが、緊急性のない救急車の利用が増えてしまったことが挙げられるでしょう。

 

現に、軽症者の搬送がほとんどですからね…。

 

これについては、また後日書いて行きたいと思います。

 

つまり、僕たち消防士の現場出動は

 

救急出動がメインということになります。

 

ファイヤーファイターのはずなのに、救急メインとは…なんだか複雑ですね。

 

でも、それだけ火災で悲しむ人が少なくなってきているということです。

 

僕たち消防士の仕事が少ないということは、僕たちが守る街が平和だということですからね。

 

それでは出動していない時は、どんな仕事をしているのでしょうか?

 

 

 

 

【出動時以外の仕事】

 

出動がない時、消防士はどんな仕事をしているのでしょうか。

 

先述しましたが、決して暇しているわけではありません。笑

 

けっこう忙しくしているんです。

 

では具体的にどんなことをしているのか、簡単にですが書いていきます。

 

 

①事務仕事

 

事務仕事は主に

 

出動報告書の作成

各種届出の処理

調査ものの処理&資料の作成

役所関係の事務処理

 

などが挙げられます。

 

特に出動報告書の作成が大変です。

 

出動報告書は裁判での証拠資料にもなりうる、とても重要な書類です。

 

また多くの個人情報が記載されているため、作成段階から取り扱いには十分注意しなければなりません。

 

また、1分1秒を争う現場の状況を、できる限り詳細かつ正確に記録しなくてはならないため、頭から煙が出ることもしばしば…

 

さらに言うならば、文章力がないと非常に厳しい戦いになりますね…。

(報告書が付箋や赤ペン先生の嵐になります。)

 

この他にも、いろいろな資料作りや各種届出の処理、出動手当の入力などを行うため、

 

現場と言えどもパソコン作業は必須となります。

 

本部と同様、パソコンの使い方はマスターしておいて間違いありません!

 

 

②事務以外の仕事

 

出動がない時は、ただ座ってデスクワークをしているわけではありません。

 

消防には“予防”という重要な任務があるので、

 

管内の建物の立入検査(査察といいます)などを行います。

 

詳しくはまた別の機会に書きますが、建物の規模に合わせた消防用の設備が付いているか、避難経路は確保できているか、などを検査します。

 

査察以外にも、消防訓練の立会い&指導、管内の消火栓や防火水槽の定期点検、火災予防週間の頃は管内の巡回などを行っています。

 

 

③訓練

 

上記の仕事が終わり、ようやくできた時間を使って訓練を行います。

 

意外にも訓練ばかりしてる訳ではなく、逆に訓練する時間を見つけて、ようやくできるくらいなんです。

 

本当はもっともっと訓練をするべきなのですが…

 

さて、訓練の内容ですが、主に出動訓練や資機材の取り扱い訓練を行います。

(いずれ訓練の内容についても細かく書いていきます!)

 

消防署の敷地内でできる範囲の訓練になってしまいますが、基本的なことから実践的なことまで、繰り返し何度も訓練をします。

 

暑い日も寒い日も、いつ出動があっても対応できるように、日々頑張っています。

 

 

④その他

 

あえてその他ということで書かせてもらうならば、消防署では自炊しているところが多いです。

 

そう、ご飯作り。

 

いつ何時災害出動があっても良いように、自分達で食事を用意できるようにする

 

というのが、自炊している理由のようです。

 

これはもう仕事の1つとしていいぐらい面倒です…。


僕の入った頃は、こんな飯食えねぇ!とか散々言われました。

 

お陰様で料理は嫁さんよりも上手です。笑

 

少なくなったとは言え、まだまだ自炊しているところも多いと思うので、

 

これから消防士を目指す人は、料理にもチャレンジしておくと良いかもしれません。

(冗談っぽいですが、けっこう本気だったり)

 

 

 

 

【まとめ】

 

今回はかなり長くなってしまいましたが、現場の仕事について、どうでしたでしょうか?

 

なかなか全てを書ききれた訳ではないので、足りない部分もあるかと思いますが…

 

最後にまとめとして…

 

・災害現場への出動こそ、1番の任務であり1番の仕事である。

 

・出動がない時は、主に事務仕事をこなす。けっこう大変。

 

・対外業務も多い。査察や消防訓練の立会いなどを行っている。

 

・上記の業務が終わって、ようやく訓練ができる。だから毎日訓練できるわけではない。

 

・ご飯作りも仕事の1つ。めっちゃ面倒。

 

今回のまとめはこんな感じでしょうか。

 

消防士は災害活動ばかりではないということが、少しでも伝われば良いと思います。

 

長くなりましたが、今回も最後までありがとうございました(^^)

 

ではまた。

 

 

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本部の仕事

お疲れ様です、leoです。

 

ここ数日で、一気に陽が短くなりましたね。

 

夏の終わりが近づいてるんですね。

 

まだまだ暑いですけどね〜汗

 

さて、今回は【本部の仕事】について書いてみようと思います。

 

現場のことは多く取り上げられますが、

 

影の立役者である本部のことは、あまりピックアップされませんからね。

 

僕の知る限りのことを、つらつらと書いていきたいと思います。

 

良ければ最後までお付き合いください(^^)

 

 

 

 

【本部の話】

 

消防士といえば、

 

災害現場に出動したり、毎日訓練をしたりといったような、

 

どちらかというと肉体労働のイメージが強いと思います。

 

しかし消防士の仕事はそれだけではありません。

 

給料の管理、活動服や制服の貸与、車両の購入や維持管理、はたまた火災原因の調査など、

 

様々な分野の“事務”に関する仕事もたくさんあります。

 

それが本部の仕事です。

 

一言で本部と言っても、その内容は課によって全く違います。

 

僕のいる所属では、総務、予防、警防の3課に分かれています。

 

では、具体的にどんな内容の仕事をしているのでしょうか。 

 

順を追って書いていきたいと思います。

 

ただし、本部によって仕事の内容に違いがあると思いますので、そこだけはご了承ください。

 

 

 

 

【総務課】

 

僕も何年か前にいました。あの頃は忙しくて、本当に消防士なのかわかんなくなるくらいでしたね…。

 

それはさておき、まずは“本部の顔”である総務課の仕事についてです。

 

総務課といえば、どの会社でもそうかもしれませんが、主に庶務の仕事を行います。

 

簡単に言えば、職員の給料や人事に関すること、個人貸与品の支給などを仕事とする部署です。

 

それに加えて、消防団の事務や各種対外業務などもあり、その仕事は本当に多岐に渡ります。

 

そして悲しいことに、総務課は人事も扱うため、他の職員から嫌われることもしばしば…

これは田舎消防だからですかね。汗

 

職員の給料や人事については、言葉どおりなので説明はいらないと思います。

 

消防団の事務というのは、消防団の出動手当の管理、出初式操法大会等の行事への参加依頼&調整、その他消防団に関する事務(これが本当に多い!)などが挙げられます。

 

それと…あまり大きな声では言えませんが、飲み会の量が半端ないです。

 

ほぼ月一ぐらいの勢いで飲み会がありましたね…今考えると恐ろしいです(-_-;)

 

 

続けて対外業務ですが、これは主に他の消防本部や関係機関との訓練や会議の調整などをおこなっています。

 

消防は災害が起きた時、横の繋がりが非常に重要になります。

 

そういった時に備え、他市町の消防や病院、医師会などと連携を取るため、合同で訓練や講演会などを行っています。

 

そして総務課がその窓口となることが多いのです。

 

だから“本部の顔”とも言える部署なんですね。

 

 

 

 

【予防課】

 

予防課は読んで字のごとく、

 

災害を予防する為の業務を行っています。

 

僕のいた所属では、危険物班と設備指導班がありました。

 

危険物班は主に危険物施設(工場やガソリンスタンドなど)の検査、指導等を行います。

 

消防の業務といえど、危険物の法律は相当難しいようです。

 

消防士を目指す人は、危険物の資格を取っておくと良いかもしれません。

 

後々大いに生かされると思います。

 

設備指導班は防火対象物(これもまたいずれ説明します)の検査、指導等を行います。

 

建物にはそれぞれの基準に合わせて、消防用設備が必要になります。

 

その基準に適合しているか、必要な設備は付いているかなどを、建物が完成する前に立入検査を行い、そこで指導やアドバイスを行います。

 

現場の方はおわかりかと思いますが、つまり署で行う“査察”の前の話ということです。

 

設備はお金に関わる案件の為、毎日打ち合わせや下調べをしていました。

 

本当に大変な仕事ですが、仕事覚えたらめちゃくちゃ楽しいらしいです。(同期談)

 

また、現場に戻って査察の際にも大いに役立つと言っていたので、一度は経験しても良いかもしれませんね。

 

そして最後に予防課全体の仕事として、火災原因調査があります。

 

僕のいた所属では、死者が出てしまった建物火災のみ、予防課が原因調査を行っていました。

 

また、署からあがってくる原因調査報告書の最終チェックもしていましたね。

 

これがまた大変そうで…予防課全部大変ですね(ー ー;)

 

簡単ではありますが、予防課の仕事はこのような内容です。

 

予防課で共通して言えることは

 

相手方(業者さん)がいること

お金のかかる案件であること

法律の知識がめちゃくちゃ必要なこと

 

ですかね。

 

僕は経験しませんでしたが、予防課の人達はみんなプロフェッショナルでした。

 

いつ勉強したんだろう?と思うくらい、スラスラと話をしていました。

 

また、相手方がいることやお金のかかる案件が多くある為、いろいろなトラブルが多かったイメージもありますね…。

 

いずれにしても、本部の中では一番難しい仕事で、一番やりがいのある仕事内容ではないかと僕は思います。

 

 

 

 

【警防課】

 

最後に警防課です。

 

警防課は主に、救急・救助に関する業務、訓練の立案から実施、車両の更新整備、消防用水利の設置及び維持管理を行っていました。

 

救急の仕事では、地域のメディカルコントロール協議会(〇〇MCと言われることが多いです。)の窓口となり、病院の先生方との交流が多くあるようです。

 

訓練関係では、本部内での訓練や他機関との合同訓練の立案等も行います。

 

訓練のシナリオや役割分担など、取りまとめが多く大変な仕事です。

 

そして警防課で最も重要な仕事が、車両と水利に関することです。

 

どちらも更新するには莫大な費用がかかります。

 

そのため役所の財政部とやり取りが非常に多く、その説明だけで骨折れまくりでした。

 

さらには補助金の対象事業のため、国や各都道府県の補助金制度について勉強しなくてはなりません。

 

もちろんお金のことだけでなく、最新の車両装備や防火水槽&消火栓の構造など、勉強しなくてはならないことがたくさんあります。

 

僕は補助金を担当したことがありますが、本当に難しいです。

 

ただ1つ思ったのは、消防車が好きな人はたまらない部署だな、と。

 

現に僕の同期で消防車好きな人がいたのですが、忙しいと言いつつ、ものすごい楽しそうに車両の仕様書を作ってました。

 

消防車好きの方は、ぜひ警防課に異動願いを出してみてはどうでしょうか?笑

 

 

 

 

【まとめ】

 

ここまでザッと本部の仕事について書いてみました。

 

消防士の仕事ではあまり紹介されることがないですが、本当に重要な仕事がたくさんあるところです。

 

現場の第一線で活動し続けることは、消防士として何より誇らしいことですが

 

このように、事務職で現場を支えている仕事もあることを知ってもらえたらと思います。

 

最後にまとめとして…

 

・本部の仕事は事務仕事

・課によって仕事は違うが、それぞれがなくてはならない重要な仕事ばかり

・だからなのか、仕事量はめちゃめちゃ多い

・パソコンを使いこなせるようになっておくと良いでしょう

 

最後は僕からのアドバイスです。笑

 

消防士と言えども、体力ばかりの仕事だけではありません。

 

本部の仕事を少しでも理解してもらえたら、今回のブログは成功です。

 

かなり長くなってしまいましたが、今回も最後までお付き合いありがとうございました(^^)

 

それでは、また次回に。

 

 

 

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築地の火災を見て思うこと

お疲れ様です、leoです。

 

みなさんご存知のとおり、先週の8月3日に東京の築地で火災が発生しました。

 

多くの店が被害にあい、今後の営業も再開の目処がたっていないようです。

 

被害にあわれた方々が、少しでも早くいつもの日常に戻れることをお祈りいたします。

 

僕たちは何もできませんが、

 

このように報道されるような災害が起きた時に

 

その情報から感じ、考え、学ぶことはできます。

 

みなさんは今回の火災の報道から、

 

なにを感じ、考え、学ぶことができましたか?

 

 

 

 

【築地の火災を見て】

 

僕はまず一番に思ったのが

 

消防庁の消防力のスゴさです。

 

やはり首都を守る消防だけあって、

 

出動する車両の多さに、毎回ビックリさせられます。

 

不謹慎ですが、あれだけの数の梯子車が放水している映像は圧巻でした。

 

また、あれだけの部隊をどのように指揮統制しているのかも気になりますね。

 

それと僕が気になったのが

 

“カメラ”です。

 

報道のカメラはもちろんですが、

 

道行く人のスマホでの撮影が目立ちましたね。

 

今はスマホさえあれば何でもできます。

 

こうして僕がブログを書いているのもスマホからだったりします。

 

カメラだって、指先だけで起動し動画も静止画もすぐに撮影が可能です。

 

さらに言えば、ワンクリックで全世界へ発信することもできます。

 

本当にスゴい世の中になったなぁ、と思います。

 

 

 

…さてみなさん、これをどう捉えますか?

 

スゴい便利になった!と思う反面、

 

いつでもどこでもどんな時でも撮影されてしまう、というリスクも思い浮かびませんでしたか? 

 

災害現場では規制線を張り、関係者以外の立ち入りを禁じることはできますが

 

四方八方からの“撮影”は規制できないのではないでしょうか。

 

僕の見たニュースでは、報道陣がわざわざ近隣のビルの屋上を借り、そこから撮影をしていました。

 

しかもズームがきく素晴らしいカメラだったからか、かなり細部まで映し出されていました。

 

これって結構怖いことですよね。

 

物事を正しく伝えようと撮影する人だけなら良いですが、

 

残念ながら世の中には悪意を持って撮影する人たちもたくさんいます。

 

これは僕たちには防ぎようがありません。

 

そしたらその“撮影”に対し、僕たちはどのように対処すれば良いのでしょうか。

 

 

 

 

【あなたならどうしますか?】

 

現場で多くの報道や野次馬からカメラを向けられた時、

 

あなたならどう対処しますか?

 

「現場では冷静沈着」これが一番かもしれませんね。

 

慌てたところを撮影されて、某動画サイトなんかに載せられたら大恥です。

 

とはいえ、冷静でいるのも難しいですよね。

 

 ここで僕のブログの過去記事を覗いてみてください。

 

消防士とは…その2 - 消防士の教科書

 

ここで僕が書かせてもらったのは、

 

“カッコいい消防士であり続けること”

 

ということです。

 

これは今回の内容にも、少しだけリンクしますね。

 

常にカッコいい消防士でい続ける気持ちがあれば、

 

いつでもどこでも撮影されても恥ずかしくないのではないかな、と僕は思います。

 

ちょっと無理がありましたかね?汗

 

 

 

【まとめ】

 

 今回はタイムリーな内容を記事にしてみました。

 

今回の内容、みなさんはどう思いましたか?

 

スマホ片手に何でも撮れる時代です。

 

ましてやワンクリックで全世界へ情報を発信することができるのです。

 

こういった時代の流れに、今の僕たち(地方)消防はどこまでついていけているのか…

 

少しでも考えるきっかけになれば、と思います。

 

なかなかうまくまとまりませんが、今回も最後までありがとうございました(^^)

 

 

 

 

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“教える”ということ

お疲れ様です。leoです。

 

最近、子ども用のプールを買いました。

 

一緒に入ったんですが、体中真っ赤で痛いです。

 

日焼け止め塗ったのに…

 

日ごろ日焼けしないような服装で仕事しているからですかね。

 

さて、今回は“教えるということ”について書いていきたいと思います。

 

良ければ最後までお付き合いください。

 

 

 

 

【“教える”ということ】

 

ここ数年で団塊の世代が大量退職したことによって、

 

技術の伝承!

 

なんてよ〜く言われていますが、

 

 みなさんはどのように“教えて”いますか?

 

体育会系バリバリの体で覚えさせるタイプの人

男は背中で教えるタイプの人

自分で見て盗め!だから教えるなんてしない!という人

今の子は褒めて伸ばすんだよタイプの人

 子どもに教えるようにゼロから丁寧に…タイプの人

 

などなど。

 

どれも教える方法としては間違いではないように思います。

 

教え方にも人それぞれあって良いと思います。

 

否定はしません。

 

ですが、

 

それで全員が同じように理解し、同じように知識や技術を身につけることができるでしょうか?

 

その問いに、僕の答えは“NO”です。

 

“教える”ということは、教科書に書いてあることをただ読んだり見せたりすれば良い訳ではありません。

 

教える相手に“理解させること”が大切なんだと思います。

 

僕が採用されて間もない頃は、人によって教え方が違いすぎて、

 

同じことを教わっているはずなのに、全然違うように聞こえたりすることが多々ありました。

 

本部にいた時なんかは「過去の文書見てやって」の一言で片付けられたこともあります。

 

もうパワハラです。もはや教え方とか関係ないですもん。

 

結局その上司からは何も教わりませんでしたね。(あ、でも「あの人みたいになったらダメだ!」ということは教わりました。笑)

 

 

 

さて本題に戻ります。

 

つまり“教える”ということは、

 

”相手が理解しないと意味がない”

 

ということではないかと思います。

 

それができていなければ、どれもただの自己満足ですね。

 

言い方に語弊があるかもしれませんが、僕はそう思います。

 

こんなことを言う僕自身も、まだまだ勉強不足なのですが…汗

 

ということで、僕が少しだけ勉強した“教え方”について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

【教え方のコツ】

 

 先に書いたように

 

「教えるということは、相手に理解させること」

 

と言えるかと思います。

 

ではその“教え方”はどうすれば良いか。

 

答えは簡単です。

 

“相手が理解するように教えれば良い”のです。

 

「なんだよ、そんなのわかってるよ。」

 

と、思ったかもしれませんが

 

これは難しいことです。

 

そもそも教えるためには、

 

自分自身の理解度を深め、

相手のレベルに合わせた内容を再度組み立て、

そしてそれを理解できるように伝える方法を考えなくてはなりません。

 

教科書どおりではなく、自分の言葉で“教える”ことをしなくては

 

相手が理解することは難しいと思います。

 

では、ここで少し掘り下げてみましょう。

 

 

 

 

【相手のレベルに合わせる?】

 

“相手のレベルに合わせる”というのは、

 

“理解度に合わせた教え方をしましょう!”ということです。

 

例えば、子どもに箸の持ち方を教えるとき、

 

いきなり「こうやって持って食べるんだよ」なんて教えませんよね。

 

手を取りながら、一緒に、少しずつ教えてあげると思います。

 

しかし大人に箸の持ち方を教えるときに、手を取りながら一緒に少しずつ教えたらどうでしょうか。

 

「あいつバカにしてるのか?そんなもん知ってるよ!」

 

なんて言われそうですね。

 

こちらは親切丁寧に教えているのに…。

 

…そう、ココがポイントです。

 

どんなに丁寧な教え方をしても、上の例のようになってしまったら意味がありません。

 

ここで僕が言いたいのが、

 

教わる側の理解度に合わせて教え方を変える、ということです。

 

これは日々勤務の中で、その人物を見極める必要があります。

 

少し難しいかもしれませんが、先輩・上司としての重要な役割の1つです。

 

さらにポイントになるのが、

 

“教える”という行為には、教える側と教わる側の関係性が出てくるということです。

 

つまり、教える側が少しだけ優位に立つことになります。

 

ちょっと知っているだけで、全然エラくはないんですけどね。

 

でもこれが教える時のポイントになります。

 

心理学の話になってしまいますが、

 

人間は“プライドの塊”らしいです。

 

どんは人でも、傷つけられたくないプライドを持っている訳で

 

教え方によっては、そのプライドを傷つけることにもなり兼ねないんです。

 

プライドを傷つけられたら、教わる方も教わってて面白くもなんともないですね。

 

一気に思考停止状態です。

 

つまり

 

“いかに相手のプライドを傷つけずに教えることができるか”

 

ということが、非常に重要になるのです。

 

相手のレベルに合わせた教え方というのは

 

相手のプライドを傷つけずに教える方法をとるということだと、僕は思います。

 

「そんなのいきなりは難しいだろ!」

 

と思ったかもしれません。

 

でもたった一言付け加えるだけで、相手のプライドを傷つけることもなく、更に意欲を引き出すことができるんです。

 

その言葉は、

 

「〇〇〇はどう思う?(考える?)」

 

です。

 

意見を聞かれると、不思議と「あれ、俺のこと気にかけてくれてる」という気持ちになりませんか?

 

さらにこの言葉を付け加えるだけで、教わるだけでなく自発的に考える力も身についていきます。

 

 自発的に考える力が身についてきたら、それこそ“教える”ということの目的を達成したようなもんです。

 

理解するのはあくまでも自分自身。

 

誰かから教わって“わかったようなつもり”ではなく、

 

自分で考えて身につけてこそ、本当に理解したと言えると思います。

 

 

 

 

【まとめ】

 

さて、すっかり長くなってしまいました(^^;

 

最後に今回のまとめです。

 

 

“教える”ということは、相手に理解してもらってこそ、初めて意味を持つものになります。

 

相手に理解してもらう為には、相手のレベルに合わせた教え方をすること。

 

ただし相手のレベルを見極める必要もあるし、相手への配慮も必要です。

 

そこで僕からの提案で、一言付け加えてみてはどうでしょうか?

 

その言葉は「〇〇〇ならどう思う?(考える?)」

 

これならすぐにできそうじゃないですか(^^)?

 

指導方法に悩んでいるなら、今日から実践してみてください!

 

きっと少しだけ変わると思います。

 

 

 

なんだかいつもまとめるのが下手で…

 

頑張って良いまとめできるように頑張ります。

 

今回も最後までありがとうございました。

 

下の本は、僕が勉強して面白いと思ったものです。

 

たまにはこういった本も良いですよ(^^)

 

それではまた。

 

 

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消防の仕事

お疲れ様です。leoです。

 

最近は全国各地で大雨が続いていますね。

 

ある地方では水不足、かたや大雨による被害…

 

自然災害に対する、僕たち消防のあり方について考えさせられますね。

 

 

 

さて、今回は“消防の仕事”について書いていきます。

 

今回も良ければ最後までお付き合いください。

 

 

 

【現場の仕事】

 

消防の仕事と言われ、皆さんは最初に何を思い浮かべるでしょうか?

 

やっぱり消火活動、救急活動が一番でしょうか。

 

消防の仕事といえば、火事の時に出動して消火活動をすることが

 

一番のお仕事ですね。

 

最近では火災の件数も減少傾向にあるので、

 

火災出動よりも救急出動がメインになってきています。

 

出動がない時には、消防訓練の立ち合いや予防査察と言われる建物の立ち入り検査などを行っています。

 

消防訓練では消火器の取り扱い方法や、訓練についてのアドバイスなどを行い、

 

立ち入り検査では、その建物が消防法に適合し危険はないかなどを見て回ります。

 

立ち入り検査は法律が関わり、設備等のお金が絡むことなので

 

現場の中でも特に難しい仕事です。

 

そして消防の仕事の大半は、事務整理。

 

そうなんです、意外に消防って事務仕事が多いんです。

 

立ち入り検査が重なった日なんて、もうずっとパソコンの前にいたり…。

 

届け出の受付処理や、立ち入り検査の書類作成やその他の事務整理など

 

本当に毎日事務仕事が多いです。

 

きっと消防士になったらビックリするレベルです。

 

消防士になりたい人は、パソコンの使い方も覚えておくべきです!

 

 

 

事務仕事も終わり、空いた時間にようやく訓練をすることができます。

 

訓練をいざやるにしても、

 

署々の施設や人員の状況によって、できることも限られていたりします。

 

本当ならばいろいろな訓練を、日々やらなければならないんですけどね。

 

なかなか難しいのが現状です。

 

 

 

【本部の仕事】

 

消防には現場だけでなく、本部での日勤業務もあります。

 

本部は主に、総務・予防・警防に分かれているかと思います。

(名称は各自治体でバラバラです。)

 

本部勤務の人たちは、本当に毎日事務仕事をしています。

 

毎日パソコンとにらめっこして、毎日のように残業をしていますね。

 

「そんなに仕事多いのかな?」と思っていましたが、

 

本当に多かったですね…。僕も一度経験しましたが、あれは本当に大変な仕事です。

 

総務は主に人事関係や貸与品などの庶務案件を

 

予防は建物の完成検査や立ち入り検査、危険物施設の調査などを

 

警防は消防車両の管理や防火水槽など水利の管理などを

 

主に仕事としています。

 

それと忘れてはいけないのが、指令業務。

 

119番通報を受ける仕事ですね。

 

ここ数年で共同指令センターを立ち上げる自治体が多くなっていて、

 

独自で指令業務を行っている消防は少なくなってきたと思います。

 

僕のいた所属でも、共同指令センターを運用していました。

 

各市町から派遣された消防職員がセンターに集まり、指令業務を行っていました。

 

共同になったことで、119番通報を受ける範囲が広くなったため、

 

いろいろと大変なことも多いようです。

 

 

 

【まとめ】

 

ざっくりとここまで書いてきましたが、

 

消防の仕事は“現場仕事だけではない”ということが少しでも伝わったでしょうか?

 

また別の機会に、それぞれの仕事内容について掘り下げていきたいと思います。

 

今回も最後までありがとうございました!

 

 

 

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